4.ファンタジーの物語はいいとしてイマイチ深みの感じられない現実世界のストーリーでしたが、世界遺産の映像美、強烈な衣装デザイン、そして少女のピュアな表情に知らず知らずのうちに引き込まれます。 エンディングであの有名なカットされたキスシーンの連続が頭をよぎりますが、不思議なワクワク感に思わず二度見してしまいました。 【ProPace】さん [地上波(字幕)] 8点(2021-01-21 22:15:59) |
3.映画監督だけが仕事なわけではないアーティスト、ターセム・シンの作品数は少なく、1本1本が貴重。 近作「インモータルズ」が影と闇に支配されていたのとは対照的に、この映画の空想部分は光と色に溢れ、世界遺産めぐりの旅でもあり、至福のひととき。 遺跡を舞台としイメージや舞踊をとりいれることで、それ自体も新たな生命を帯びてくるよう。 一方現実の方はかなりシビア。 たびたびスタントのことにも言及したのは、縁の下の力持ちの彼らが映画を支えているのに思いをはせてほしいからなのですが、負傷のスタントマンにスポットをあてるなぞ嬉しくもあまりない趣向。 ラストは「ニュー・シネマ・パラダイス」より好きかもしれず、無謀より果敢という言葉がふさわしい、表舞台に出ることはないはかない英雄たちの勇姿の数々。 彼らの代表であるロイと少女アレクサンドリアの繋がりが、夢のような映画を夢で終わらせておらず、「落(堕)ちる」ことの痛みとそれへの抵抗が、美しい映像に縫いこまれていたように思います。 力強さより浮遊感のある作風も特徴か。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-01 07:00:04) (良:1票) |
2.うーん!いい!とても美しい映画。映画館で見ればよかった・・・。女の子がかわいくて仕方がない。いかにも作り話なご都合なファンタジーが、心地よく、軽くてよかったのですが、すべてが最後まで軽かった。もっとシリアスにもできたと思うけど、でもこれでもいい気がする。 旅行に出たくなる映画。 【しゃっくり】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-05 03:02:49) |
1.端正で美しい映像と、ベートーベンの7番がまさにベストマッチ。これは、ぜひ映画館で見ないと。っていっても、宇都宮での上映はもう終わりなんだよね。 子役の女の子は、どこまで演技してるって自覚があったんだろうか、と思うほど自然なできで、リー・ペイスも初めて見る役者だけど、演技もルックスも、とても気に入った。 少女がアメリカで暮らしている背景には、東欧らしき別の国で、家が焼き討ちにあって父親が殺されてしまう、という話があるのだが、ユダヤ人排斥かな? と思ったが、そのあたりは詳しく説明されない。 お話と現実が入り交じってしまうあたりに、何度かくすりとさせられた。 初期の映画産業を支えたスタントマンたちへのオマージュもかいま見えて、これもまた、映画への愛情を感じる作品だった。 【yhlee】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-11-02 15:17:11) |