6.《ネタバレ》 犯人への最初のダイブは、そこそこ面白い。あの調子で行っていればまだしも、だんだん創造性が貧困になっていくのは痛いなあ。映像技術的にはがんばっているのはわかるが、せっかくなのでもっと奇想を盛り込んで欲しかった(監督がリンチやクローネンバーグだったら……)。そもそも、精神世界というのはあんなにはっきりとしたものではなくて、物と物の境界があいまいで、もっと不定形なものなのではないかな。特に不満があるのは、クライマックスの舞台である、主人公キャサリンのインナースペースの描写。あれは平板すぎやしないか。精神病者の方が豊かな精神世界を持っているということなのかもしれないけど。とまあ文句ばかり並べてみたが、退屈することなく最後まで観ることができたので、及第点はつけられる。 【山の木屑】さん 6点(2004-08-02 14:15:39) (良:2票) |
5.良い作品。充分楽しめる。脳内世界の表現という多大な労力を顧みない勇気あるチャレンジとそれをあれだけの映像美に落とし込んだのは称賛に値する。ストーリーもけして悪くない。無駄な要素もなく一気に観れる。細かい粗と見るに堪えないエグいシーンも多少あるが、イマジネーションくすぐる美しい映像美で表現された異常心理殺人犯の精神世界、その映像に意図されたストーリーテリング、ここの評価で敬遠するのはもったいない。 【ムッシュ★いち~ろ!!】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-17 22:01:14) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 世界観自体は好きです。予想通り非常に幻惑的で、映像的にも面白いものがあったと思います。ただちょっとちぐはぐな印象があります。テーマは深そうなのに、ストーリーはわりとアッサリとしていたような。監禁された人質救出という明確な目的を作ってしまったことで、普通のサスペンスになってしまった気がします。作品の間口は狭いのに、いざ入ってみたら意外に出口は広かったという感じ。もっと深い、難解な作品を想像していた者にとっては、食い足りなさが残りました。いっそカルトと呼ばれるくらい、思い切った作品にして欲しかったと思います。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-16 20:17:04) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 映画って映像だけ素晴らしくても駄目なんだ・・・と心の底から納得した映画。映像だけはイヤってほどいいんだけど、ストーリーが全然追いついてない。というか、ない。人間の心の中に入るという着想はものすごく新しかったし、技術的にはまさにそれができる時代になったんだ、ということも喜ばしいことではあるのだが、入って行った先に期待を裏切ってくれるものがほとんどなかった。というかオズの魔法使い。しかもあれだけ苦労して人の心の中に入り込んでさんざん辛い目に遭わされたわりに、監禁された女の子の救出にはほとんど何の役にも立っていない。要するに無駄骨。つまり人の心の中に入っちゃうのは、物語を目新しくするためだけに用意された仕掛けってこと。せっかくだからその斬新な手法で事件を解決してもらいたかったですが、これって典型的な企画倒れじゃないんでしょうか。ただし映像だけは鳥肌が立つほど素晴らしかったので点数甘め。一見の価値はあると思います。それだけですけど。 【anemone】さん 6点(2004-01-20 23:17:52) (良:1票) |
2.なんかね。なにをどう伝えたいのか、わかんなくなっちゃった。私バカ?と思ったけど、ここみてちょっと安心。 |
1.スターガーへの一回目のエントリーがすごく好きです。芸術性の高さに、この監督は天才じゃないかと思う。音楽と映像の相性がすばらしく、砂漠にたたずむJ・ロペスがまたすごく美しかった。ビンセント・ドノフリオ、迫真の演技。かなりやばいです。唯一不満は、公開予告のとき流れていたG線上のアリアが使われていなかったこと。 【ネフェルタリ】さん 8点(2003-11-04 16:40:44) (良:1票) |