7.《ネタバレ》 原作を先に読んだ。歴史的名著とされているが、私には書いてあることの30%くらいしか分からなかった。しかし、あの「薔薇の名前」を読んだ男なのだ私は、というささやかな達成感は隠し切れないのだった。 それは置いといて、映画の方はそうした衒学的と言うか要するに難しいところはかなり削って、端正なサスペンスに仕上げている。とにかく中世修道院を再現した美術が素晴らしい。その世界観に触れるだけでも一見の価値ありである。DVDの特典映像はむしろ白けてしまうので見ないほうがいいかも。それで、肝心なストーリーだが、笑い云々のところがよく分からなかった(結局分からないんじゃないか)が、審問から迷宮の終盤に至るまできちんと盛上げてくれるのは悪くない。ただ、あの大人向けのシーンは必要だったのか…私は大喜びだったが、喜ばない人も多いだろうし、映画全体から浮いている感は否めない。私は激しく大喜びだったけど。 【カツルギ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2014-07-19 21:37:14) (良:1票) |
6.すごい世界観。なんでそんなわけわからん髪型にする必要があるのか、 と思ったけど、時代劇を観た外国人もそう思っているのでしょう。 薔薇の名前は、分からないのが正解。 名前も分からない人が、生涯でただ一人の恋人って、震えます。 ねずみを追いかけて脱出したというのを、あえて説明しないのも好感。 【Skycrawler】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-17 00:56:19) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 原作における時代背景(神聖ローマ帝国皇帝とローマ在住でないローマ教皇の対立)の説明がないのでその特使である枢機卿との協議の重要性とかあいまいになっていますが,修道院における連続殺人事件の謎解きとしての映画なら十分に楽しめます。図書館の舞台が原作の平面の迷路から立体迷路になっていてゲームとかにも出来そうな題材になっています。印刷技術や紙さえも伝わっていなかった中世ヨーロッパですが人の交流だけはグローバルで英国出身の師のギャグに富んだ語りが笑いを嫌う修道院の長老との対比をなしています。ちょっとセックス場面でのサービスが良過ぎるので教会の協力がよく得られたものだと思います。娘が火事騒ぎで助かったのは燃え残った火刑台を示すだけで十分で最後の別れの場面は明らかに蛇足のようです。登場人物のキャラクタ付けがちょっと濃い目ですが皆さん役のために相当に努力をされている点でおまけ。 【たいほう】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-20 22:16:29) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 バスカーヴィル(=コナン・ドイル)対ホルヘ(=ルイス・ボルヘス)という空前の構図を作ったのが当時、画期的でした。しかもクライマックスの舞台が『バベルの図書館』。これは中世版『名探偵登場』ですよ。他にも主要キャラクターは全て文学者が割り当たっているらしいんだけど、一度しか見なかったんでちょっとチェック漏れてますゴメン。ちなみに薀蓄。プラトンやアリストテレスは当時否定されていたわけではなく、「哲学者」と呼ばれ、異教徒の知識人の考えとして神学では研究対象になっていました。修道院の会派にもよるでしょうが、そんなに排他的じゃなかったんじゃないかな。何はともあれ、ロン・パールマンという性格俳優を発掘したのが本作最大の功績だと思ってます。 【エスねこ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-29 14:08:06) (良:1票) |
3.名作だと思います。クリスチャンスレーターはかわいかったですよね。サスペンスものとしてなかなかの秀作だと思った映画です。 【みんみん】さん 7点(2003-04-28 22:57:23) (良:1票) |
2.スレーターがかわいかった。髪形がかっぱみたいで。ストーリーは先が読めてしまうけど、それでも面白かった。ショーンコネリー渋いぜっ! 【あいこぽん】さん 7点(2002-11-16 21:44:54) (良:1票) |
1.クリーンで理知的な主人公の役は、まさにショーン・コネリーのハマリ役だと思った。日本人って、こういう『知の謎解き』みたいな話好きなんじゃないかなぁ。単純だけど、観た後なんとなく自分が賢くなってるような気がした。最後のモノローグも印象的。 【美琴】さん 7点(2001-08-24 22:05:33) (良:1票) |