9.見知らぬ男と女が初めて出会うくだりが特によかったな~。お互い謎の指令によって孤独な戦いを強いられてる中で、はじめて同じ事態や不安を共有できる相手があらわれ、協力しあうしかないって状況が、なんか燃えるねん。一応、仲間みたいなもんやから、安心できるやん。それまで、ずっと一人で大変な目にあってたんやから。観てる俺もなんだか、心強い気分なれて。で、ここから二人でのカーチェイスが始まるんやけど、テンションかなりあがったな~。設定は使いふるされたSFネタみたいな感じやけど、それを最新のお金かけた映像とテンポのよさと緊迫感で楽しませてくれるってのも、俺は好きやな~。なんだか昔のSF映画をゴージャスにしてくれるテイスト、インスタントラーメンを、ちょっと手間暇かけて作って食べる感覚とゆーんか、普通の折り紙でめっちゃすごいもん作るってゆー感覚ってゆーんか、昔のしょぼいSF映画をこーゆうのでもっとよみがえらせてくれたら、うれしーかも。しかもSFってのは現実の問題点を荒唐無稽に見せてくれるので、映画にしやすいし、わかりやすいし、楽しめやすい。でも今のテクノロジーなら全然SFじゃないかもしれんな~。そのへんの微妙な所もいい感じのリアルさで。ちょっとエネミー・オブ・アメリカを思いだしちゃった。とにかく十分楽しめて満足できたので。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-02-15 12:49:38) (良:4票) |
8.カーチェイスがゴチャゴチャしててわかりにくかったり(迫力はスゴイけど)、この荒唐無稽な物語に少しでも説得力を持たせようとしたらしい後半、ちょっともたついた野暮な感じもするのですが、そういったことを差し引いてもなお、楽しくてたまらない、活きのいいサスペンス・アクション。かつてドリームワークスが『ピースメーカー』を引っさげて我々の前に登場した時のワクワク感を、思い出させます。 それに、荒唐無稽と言ったって、こういうオハナシ、あと何十年かするうちに、結構、「あり得る話」になってるかも。ま、色々といわゆる「ツッコミどころ」ってのもあるでしょうが、こういう大胆さと厚かましさが、いいじゃないですか。巻き込まれ型サスペンス、主人公をイジメるためなら、大抵のコトは許されるってもんです。謎また謎、そしてアクション。空港での追跡劇なんか、まさに出色のオモシロさ。 背景には、「何が正義か、何がテロか、なんて、所詮は相対的なものに過ぎない」という皮肉があって。でもそれでもって社会批判をしてやろうとかいう大それたことは考えず、そういう皮肉もあくまで事件の「謎」なりサスペンスなりに貢献するためにこそ存在している、というこの娯楽志向が、うれしいではないですか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-01-04 20:17:21) (良:2票) |
7.冒頭から、まんま「ウォーゲーム」。ジョン・バダム作品を多くプロデュースし、監督としてもジョン・バダムをリスペクトしてやまないDJカルーソ監督作品は、超古臭い80年代SFアクションでした。「人類は頭悪いし、これからは俺が管理してやるよ」という伝統的なお節介AI大暴れムービーなのですが、なんの捻りも工夫もなく、80年代そのままの脚本で勝負するという大胆さには驚かされました。何から何まで予定調和、最後まで予想を裏切りません。役者は悪くないし、見せ場もよく作りこまれているだけに(前半と後半の両方にド派手な見せ場を仕込んでおく卒のなさには感心)、お話しの方がもう少し何とかならんかったかなという印象です。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-05-01 00:17:03) (良:2票) |
6.既に多くの皆さんの御指摘のとおり、いろんな有名作品のプロットを詰め込んで、調理し直したような作品ですね。 でも、その調理の仕方が上手い。だから、判っていながらも楽しめてしまう。全体の構成バランスも、話の流れも実に良く出来てると思います。
2時間の作品を飽きさせずに楽しませるって、実に大変なことだと思うんですよ。B級作品の多くが90分以内ってのは、ある意味、長尺にしたくとも出来ない弱みってのがあるんじゃないかな? この作品は当然B級モノじゃないですけど、類似のアイディアも調理しだいでこんなになりますという典型という感じ。 ま、それを担保する大資本も必要なんですけどね。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-23 11:25:05) (良:2票) |
5.コンピュータが自我に目覚めオペレータの意思を超えて暴走しだすのは、よく使われるテーマのためさほど驚かされることもなく斬新さは感じなかった。ネットワークを駆使することになんかもよくあるし、アイデア自体がどっかで観たなというのが多かったかな。冒頭シーンがきっかけになったとことかオッと思った。できれば、コンピュータ単純に破壊ではなく、知性持ったアリア相手に説得できたらウーンと考えさせられたかも。ただ、なんか追跡シーンの迫力があって、意外と面白く見れたんで1点おまけした。主人公のシャイアラブーフ、どうもナイーブというかヘタレな青年役が多いかな、トランスフォーマーと丸かぶりだし。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2009-11-29 08:56:05) (良:1票) |
4.敵の正体が判明してからは、その後の展開に興味が無くなる点はまだしも、テーマが全く見えてこないのが、決定的に物足りない。 コンピューター社会の恐怖や、機械への依存心への警鐘など、製作者側が訴えるテーマを感じたかった。その上で、コンピューターVS人間の構図ならば、「人間ならではの知恵で勝つ」という痛快な展開が娯楽作には絶対必要だと思う。 ドキドキハラハラの展開が2時間続けば、面白い映画になると考えるのは、それこそコンピュータ的発想ではないのだろうか? 【塚原新】さん [DVD(吹替)] 3点(2009-07-27 21:18:01) (良:1票) |
3.ハラハラドキドキの良質なアクション映画でした。 それはないだろ~だとか、そこまではいくらなんでもできないだろ~とかいう考えはすべて捨て、まっさらな状態で純粋に楽しめば普通に面白いと思います。 主役がWhat the Hell!?と連呼しながら、なんだかんだで危機を乗り越えていく過程が楽しいし、ほとんど全編通してアクションの連続。観客に息をつく暇を与えません。ストーリーも別に大きな矛盾があるわけじゃなし、なんでここまで評価が低いのか・・・。きっとSFアクションと思ってみたら良いのかもしれませんね。個人的には2008年のベストアクションムービーなんですけど。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-05-04 14:54:33) (良:1票) |
2.なんだか話が回りくどいんですよね。黒幕が、結果二人にそうさせたいんならなにもそんなやり方じゃなくてもいいわけだし。 観客をあざむくのが映画の目的そのものになっちゃってる感じがするから、ああそうですかと突き放して見てしまう。 サスペンスを感じさせるというのはそういうことではないと思う。 脚本だけでなく演出もどうでしょう?カーアクションなんかアップの多用&編集の細かさで何がどうなってるか全然わからない。だから映像のガチャガチャ具合に反して、観ているほうは覚めてしまう。 【とと】さん [映画館(字幕)] 3点(2008-11-06 22:30:42) (良:1票) |
1.何やら意味深な予告編だけでは、今ひとつストーリーのテイストが分からなかった本作だった。 が、観て納得。これは予備知識を入れずにフラットな状態で観るほど楽しめる映画だと思う。
そういうわけで、ストーリーの詳細は避けたいと思うが、言うなれば物語の本質は異なるが、超現代版「北北西に進路を取れ」的な印象を受けた。
とても面白かったと思う。
このところ大作映画への出演が続いているシャイア・ラブーフのパフォーマンスを初めて観たが、良い意味でスター性が薄い存在感が、エンターテイメント大作においてバランス良いのだと思う。スピルバーグが好んで起用している理由が分かる気がする。
個人的には、ビリー・ボブ・ソーントンの演技を久しぶりに見られたのも嬉しかった。テロに対して信念を持って対峙するFBI捜査官を、相変わらずの曲っ気たっぷりに演じてみせている。
下手をすればもっとコケている作品なのかもしれないという危惧もあっただけに、高いアクション性と、終始緊迫感溢れる展開に満足度は殊更に高い。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-10-18 12:58:24) (良:1票) |