《改行表示》 11.ネタバレ クマ映画……ではなく、ラブコメ色の強い「子育て映画」って感じですね。 である以上、自分としては好みなジャンルのはずなのですが…… 正直、かなりキツかったです。 まず、主人公のアニーに全く共感出来ないというか「嫌な女」としか思えない作りだったのが痛い。 自分に懐いてるグレイヤーを含めたⅩ家を「研究対象」扱いしてるのとか、流石に引いちゃったし「アニーが正しい、彼女は正論を言っている」っていう話の展開に、説得力が無いんですよね。 理不尽なクビを宣告された後、給料を渡された際には大人しく受け取るのも恰好悪かったし…… 「僕を置いてかないで」と、追っかけてくるグレイヤーの姿を見たら、車を止めさせ抱き締めてあげるべきじゃないかって思えるんですが、彼女の場合は、ただ泣いて悲劇のヒロイン気分に浸ってるだけなんです。 本当に(どうして、こんなキャラが主人公なの?)と戸惑うくらい、魅力を感じない。 X家に対し決定的な怒りを抱くキッカケが、上述の「グレイヤーと離れ離れにされた事」ではなく「最後に受け取った給料が少なかった事」って描き方だったのにも、幻滅しちゃいましたね。 序盤にて提示された「アニー・ブラドックとは、どんな人物なのか?」という命題に対し、この映画は明確な結論を出さず「私はアニーを知った」「本当の自分を発見出来た」とか、もっともらしい事を言って誤魔化して終わるんだけど、自分としては「懐いてる子供よりも、給料を大切にしてる人物」としか思えなかったです。 こういう場合、主人公のアンチテーゼとなる人物が準主役のように描かれていれば、そちらに感情移入して楽しむ事も出来るんですけど…… 本作は、それも許してくれないんですよね。 唯一それに近いポジションだったミスXは「本当にありがとう」「ごめんなさい」「何もかも貴女の御蔭よ」と手紙で伝え、主人公が全面的に正しいと認めて終わっちゃうんです。 たとえ主人公が良い人だとしても、こんな展開になったら「贔屓の引き倒し」って感じがして引いちゃうもんなのに、本作に至っては主人公が全然良い人に思えなかったんだから、違和感しかありません。 というか、最後にアニーがグレイヤーと会おうとしないのも、納得出来ないんですよね。 「いつかグレイヤーとは別れなきゃいけない」って事は示唆されていましたし「これ以上グレイヤーと会ったら、更に別れが辛くなるから」って事かも知れませんが、それって要するに「アニーは本当は子守りなんてやりたくない、大学院に行きたい」という前提ありきな訳で、結局はアニー側の都合というか、グレイヤーを大切にしていないってだけなんです。 グレイヤーがどんなに彼女を大切に思い、懐いていたとしても、エリート女学生であるアニーにとっては大学院に進む前の「一夏の出来事」「給料を貰って、雇い主を研究対象にする為のアルバイト」にしか過ぎなかったという訳で、そんな女性を主人公にされても困っちゃいます。 せめて「子守りを辞めた後も、グレイヤーに手紙を書く」とか「これ以上グレイヤーが自分に依存しないように、あえて冷たい態度を取って別れてみせる」とか、そういう展開だったなら、印象も違ってたかも知れません。 ナニーカメラの映像をミスXが事前に確認せず、いきなり皆で鑑賞するってのも不自然だったし、その映像にて「大切な家族なのよ」とか何とかアニーが説教してるけど、そういうアニーは母親に嘘ついて騙してた訳で(お前が言うな)としか思えないし…… 終いには彼氏役のクリス・エヴァンスにすら、全く魅力を感じなかったというんだから、もう吃驚です。 本当に「女性にとって都合が良いだけの、理想の王子様」ってだけのキャラであり、役柄が駄目だと、どんなに好きな俳優が演じていても駄目なんだなって、彼に教えてもらったような気分。 そんな具合に、終盤のアニーよろしく悪口が止まらないというか(文句を言いたいのは、映画を観てるこっちの方だよ)って気分にさせてくれる一品なのですが…… あえて良かった所を挙げるなら ・「メリー・ポピンズ」(1964年)をオマージュする場面で、往年の特撮を彷彿とさせる合成だったのは、クスっとした。 ・グレイヤーを演じた子役は可愛らしいし、両親に冷たくされて寂しがる姿は、胸に迫るものがあった。 ・自分ではなくアニーの方に抱き着いた我が子を見て、ショックを受けるミスXの姿など、心理描写は丁寧で上手い。 と、そのくらいになるでしょうか。 明らかに破綻してるってほど作りが拙い訳じゃないし、好きな人は好きなんでしょうけど…… 自分の感性には合わない映画でした。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 3点(2023-05-21 16:22:26) (良:2票) |
《改行表示》 10.ネタバレ ドラマとしてもコメディとしても中途半端で、はっきり言って面白くない。 説教臭いのに、説得力はないストーリー。 身勝手なミセスXや、クズ人間ミスターXに終始イライラ。その分がラストでカタルシスとなって昇華されるならまだしも、なんとも思い切りの無いオチ。見る人を引き込むちからのある作品だけに、何かありそうで何もないストーリーにがっかり。 かたっぱしから休みをつぶされる。なんやかんやとののしられる。『子守』という名の『なんでも屋』。次から次に押し付けられる雑務。一方的に解雇通知。最後のお給料はごくわずか。なんすかこれ。完全ブラックじゃないですか。何ヶ月もそんな仕打ちを受けといて、謝罪とお礼の手紙一通もらって、よく笑顔になれるなと、まったくもって理解不能です。登場人物の誰にも魅力を感じず、誰にも共感できませんでした。いや、唯一アニーのお母さんだけは良かったかな・・・。 それにタイトルでネタバレ。 そもそも日本ではなじみのない『子守ビジネス』がメインな映画なんですから、ピンとくるわけがないんです。 久しぶりのハズレ映画でした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 3点(2017-11-16 05:27:13) (良:1票) |
《改行表示》 9.ネタバレ 大学卒業して将来が見えていない女の子の話です。 ベビーシッターをして上流階級がつまらない世界と知って、最後は奨学金で、また再チャレンジするという結末。 超つまんなかった。 金持ちの苦労もあるだろうけど、貧乏人の苦労の方が苦痛だってことを、この主人公に教えたいと思った。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-07-22 17:53:08) (良:1票) |
8.子育ては、全て他人任せな親達。実際にセレブ達はこういう感じなのだろうなと思いながらみました。まあ、セレブに限らず、共働きの家はこういう状況になりがちだと思います。そんな親になりつつある・・そう少しでも感じた方は見るべき映画でしょう。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2014-09-01 16:23:16) (良:1票) |
7.スカーレット・ヨハンソンって、表情も芝居もじとっとした感じで、笑わせコメディには向いてないんじゃないかと思う。それ以上に、主人公がそもそもうじうじ悩んでいるだけなので、見ていて気持ちよくない。ローラ・リニーもひどい使われ方。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-02 22:59:12) (良:1票) |
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6.ネタバレ へえ 上品で鼻ツンなイメージだった彼女なんですが、おちゃらけコメディ出演OKだったのですね。爆笑コメディとまでならずとも案外楽しめましたね。スカーレット・ヨハンソン嬢のこと見なおした。挙げ句、変なコスプレ着せられ クソガキにジーンズずり下げられたりなんかもOKだったのですね。 (≧∇≦)アハハハハ! 【The Nanny Diaries】んん~ん、たぶん見なかったろうな~ しかし・・・【私がクマにキレた理由】 ・・そうきたならば・・・ んん~~ん 見てしまったな~~ ^^; 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-14 21:45:14) (笑:1票) |
5.ネタバレ 金髪じゃない、黒っぽい色の髪してるスカーレット・ヨハンソンも悪くないなあ。と個人的な好みはどうでも良いとして、切り口がシャレっぽいところは気に入りました。高層ビルに赤い傘のシンボル・マークが付いているので「ん、アーノルド・パーマーの本社ビル?」と思いきや、なんと『メリーポピンズ』へのオマージュシーンに繋がるとは、思わず「うまい!」と感心してしまいました。それにしても「アニー」と「ナニー」とは日本人にもわかりやすいダジャレですねえ。 しかしストーリー自体はけっこうご都合主義なところが目立ち、そもそもヨハンソンがナニーになる動機が良く理解できませんでした。 まあ相変わらずポール・ジアマッティがいい味出してたので、プラス一点と言うことで。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-02 23:28:31) (良:1票) |
4.素直に見られました。博物館のシーンや雇い主を観察日記でX氏としていたのなどツボでした。ただし、邦題がね。本筋とはずれちまっていませんか? 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-20 00:33:39) (良:1票) |
3.ネタバレ 1度でいいから大金持ちになってお金があっても幸せじゃないって言ってみたいです 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-25 20:41:40) (良:1票) |
2.テンポ良く且つ明快にテーマを描いていてストレスの残らない小気味良い作品だと思います。ところどころに「メリーポピンズ」へのオマージュが散りばめられていて楽しくなってしまいました。 【8bit】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-12-01 18:19:22) (良:1票) |
《改行表示》 1.コメディを基軸にして上手く感動物語に繋げてると思う。 父親抜きでハッピーエンドっぽく締め括るのはアメリカらしいですけどね。 登場人物の名前の扱い方や映像的な演出が上手くて好みな感じでした。 プレゼントのペンダントや突然の発熱でそれぞれの親子関係を描いておいて、それを伏線として最初と最後の手紙の対比に繋げるやり方なんかはよく出来てると思います。 涙脆い僕はその前振りの段階でちょっと涙腺が緩んでしまいましたけどね。 それにしても、スカーレット・ヨハンソンのパンツやコスプレがキュート過ぎて、何度も心の中で『惚れてまうやろーっ!!!』って叫んでしまいました。 あと、スポンジ・ボブなんていう小ネタを挟んでくるセンスがいいですね。 彼女にとってスポンジ・ボブが代表作なのか、黒歴史なのか、僕にはよくわからないけど。 【もとや】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-11-13 14:39:55) (笑:1票) |