5.《ネタバレ》 話の枠組みはいたって古風、でも登場人物たちの造形の誇張がそれぞれの俳優たちに合っていて、私はかなり楽しめた。荒川良々の、幼稚と言われて怒る幼稚ぶり。「上から目線で…」とブツブツ拗ね、「一億兆円払え!」なんて叫ぶ。ゾンビで驚かせてそれを隠し撮りする悪趣味の持ち主だが、なんか憎めない。岡田義徳は、いい人ぶりっ子って言われるとシュンとなってしまういい人で、荒川といいコンビ。ここに劇的に不器用な木村佳乃が絡む。ティッシュペーパーの箱も開けられない人(私も不器用だが箱は開けられる、ただし最初の一枚目は必ずちぎれる)。古本屋の店番してるときの、エロ本買いにきた客との場が笑えた。当然仮想三角関係の結末は第三者田中直樹の登場となり、顔にアザのあるその人物が、コンプレックスに悩んでいる人としてでなく、ごく普通の隣人として描かれているのが、気持ちいい。荒川・岡田のゾンビメイクの対照という意味があったのかもしれないけど。欝のお父さん蟹江敬三の休業広告、マジックインキが途中で出なくなり、細く薄い鉛筆文字に変わる、それが回復すると、筆文字の葉書を寄越してくるわけだ。みんなもうちょっとだけ宙ぶらりんのままでいたいんだよな、憩いまくらなくってもいいから。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-03-02 12:19:03) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 木村佳乃がよい^^ オモロイ。^^ ほんでもってあの絵もよい。(ついでに東山クンとのご結婚おめでとう☆) 荒川クンの面白さは天性のものなんで改めて褒め上げるまでもないですが、今回彼のトレードマークである黄色いウエットスーツを着ていなかった点が実は少しちょっと残念だ。 あの姿のイメージがすんごい強いんで^^; 全体的にはコメディと言っていいのかドラマと言っていいのやら迷う分野ではありますが、全編通して ほっこりさせられましたね。いい感じ。全然大丈夫というタイトルにもセンスが感じられる。それでいて内容見て〝はは~ん そういうことだったのねぇ~〟 と、後付けながら納得させられる。ついでに申すと蟹江敬三のおっさんと鳥居みゆきの即席カップルだってすんごくお似合いで、人ごとなんだが、嬉しくなってしまってる なんだかにんまりさせられる。 にんまりさせられたまんまでフェイドアウトしてくれる。 最後に繰り返してしまいますが、ホント木村佳乃がよい オモロイ。 【3737】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-10-24 20:33:09) (良:1票) |
3.爆笑できるほど面白い映画ではないが(人によりますが)、クスリと笑えるネタが10個以上はあるので、全然大丈夫です。自分はエレベーターのボタンのくだりで危うく爆笑しそうになりましたが、なんとかこらえました。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-30 19:18:57) (笑:1票) |
2.自分の不器用さに落ち込んだ挙げ句、ああ、憩いまくりたい!と心の底で叫んだ夜に一人で観るが吉。実際世の中にはあかり並みに不器用な女や、照男並みに幼稚な男もいっぱいいて、それぞれに精一杯生きているのかも知れない。と思うと、今の自分の立ち位置も案外面白く思えてくる。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-06-03 16:55:26) (良:1票) |
1.いい映画ですね。ひとりひとりの人物の描き方が実に丁寧です。かなり地味で不器用で、普通なら決して脚光を浴びることのないような人々を、とても魅力的に描き出しています。人物も地味ならストーリーも地味。それでも、何度も繰り返し見たくなるような魅力が、この映画にはつまっています。荒川、木村、岡田の3人に加え、ココリコ田中もすごくよい。脇を固めるきたろうや根岸も完璧。ただ、映画を通して見ると、照男の「おばけやしき」関係のくだりが、実はこの映画には必要ないものであることがわかり、そこがマイナス点。劇中で自主映画を撮っているくだりも、いらなかった気がします。でも、地味でも不器用でも、全然大丈夫! という監督のあたたかいメッセージが心に響いてきて、感動しました。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-11 11:04:59) (良:1票) |