《改行表示》 8.《ネタバレ》 衣装は豪華ですが、現代劇っぽかったなっていう感じ。 物腰もだけど言葉遣いがとっても今風~。 アンの母エリザベスはヘンリーの愛人だったとも言われている人だから、 多少率直なものいいもしたのかなぁとか思いますけど、 史劇としてみるには登場人物にリアリティがない。 知性派ナタリーはアンが似合うけど、あまり感情移入も出来ないのでただただ哀れ。 今までよく見られた『悲劇の王妃』ではなく野心の塊だけど、 それを維持できなかったのが弱さかな。 たいする妹役がスカーレット。ほわーんとしたやさしい表情が似合っていました。 旦那はどこへ行ったんだろ(笑) ヘンリーはエリック・バナ。 女好きで気分屋なのはいいと思いますが もうちょっと人間的深みのある描写がほしかったです。 アンの処刑の際に、彼が斬首の名手を わざわざ外国から呼び寄せたという史実のエピソードとか せっかく映画にするのだから入れればいいのに! 確かに残虐な暴君だけどこれじゃただの小心者っぽいよ(笑) 王妃キャサリンの女優さんも気品があってよかった。 でも王がアンからジェーン・シーモアへ心変わりする時に ジェーンが全然出てこなかったのは少し残念。 アンと正反対の癒し系のキャラクターが見れたら面白かったのにな。 この映画、歴史モノと思わずに 旬の女優のメロドラマとしてみればもっと楽しめるのかもしれません。 『エリザベス』、『恋に落ちたシェイクスピア』や『王妃マルゴ』等の 同時代モノ傑作と比べてはいけません(^^;) 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-11-11 20:05:45) (良:2票) |
7.大河ドラマの総集編のようにスピーディでコンパクト、アメリカ映画の俳優メインで誰でもとっつきやすそう。 台詞には背景や説明をしのばせてあり明快、大部分創作でもブーリン一族の栄枯盛衰やローマカトリック教会からイングランド国教会が分離した経緯がわかるような作りで、品はよくないけれど愚かなものを愚かに描くのは結構なことだと思います。 大法官トマス・クロムウェルの扱いは小さく「わが命つきるとも」のトマス・モアも出てこず、ひたすらイギリス国王と一族周辺に絞った愛憎劇。 日本も「源氏物語」にあるように、だいじに育てた娘を宮中へあげ王(帝)の寵愛を得て首尾よく王子(東宮)を上げられれば一族繁栄、の図式は洋の東西を問わぬよう。 ナタリーとスカーレットは演技と眉メイクでそれぞれのキャラクターを作りあげ、アンとメアリーの姉妹であるがゆえの確執と絆をそれなりに表現していましたが、柔和なエリック・バナは多情なヘンリー8世にはあまりお似合いではないようで。 華麗な衣装は特にアンがフランスから帰国しての「勝負服」、エメラルド色に輝くドレスが鮮やか。(当時の染色技術ではこんな色はだせなかったと思うけれど) 意外なキャスティングは王妃キャサリン役のアナ・トレント、「ミツバチのささやき」の。 彼女を見るのは「血と砂」(89)以来なのですぐにはわからなかったのですが、不遇な立場でも自分を崩さず凛としたたたずまいで、映画に品を添えていました。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-05 07:00:01) (良:1票) |
6.歴史は下半身で作られた、変えられた(一応、過去形)、、、んだな~。てなことを再認識させられる作品でした。下品ですみません。豪華キャストに豪華衣装で、よござんした。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-13 23:03:06) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 「高級食材を使った高級料理なのにスパイスがイマイチ効いてない」って感じの映画でした。「タイタニック」みたく『史実を舞台設定にした愛憎ドラマ』なのですがドラマ部分が弱いのが残念。撮影、衣裳、役者は水準以上だからチープにはならないと思うので、もっとドロドロさせて欲しかった(ベッドシーンはいらんから;)映画の中ではアンが哀れでした。王を誘惑する時は自信満々だったのに、王妃になってからは常に脅えてかつての堂々とした彼女は見る影もない。結局、王妃キャサリンと同じ運命になるという残酷さ。後ろだてのない彼女は「離婚」ではなく「処刑」される。王妃だった期間は約1000日。男子を産んでも王が飽きれば同じ運命だったように感じる(あらゆる罪状においてアンは無実だった、という説も有るらしい)王は結婚を繰り返して梅毒の悪化で亡くなるんだから、さもありなん;アンの次に王妃になったジェーン・シーモアは世継ぎのエドワードを産んで亡くなる。エドワードは病弱で15才(多分;)で亡くなってしまう。初めに一瞬出てきた王妃キャサリンの娘メアリーが王位に就くが、父王の宗教改革を否定し、国教派300人あまりを処刑して「ブラッディーメアリー」と呼ばれる。その憎しみがこんな中で育っていったのかな~と考えると感慨深いものがある。もしかしたら、歴史性に頼り過ぎた映画なのかもしれません。史実をつきつめないなら、迷わず創作部分を思いきったものにしないと駄目じゃん。皆様おっしゃるように中途半端な印象。丁寧なのにパンチの足りない映画になってしまって惜しい感じ。 【果月】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-02 10:19:55) (良:1票) |
4.エリック・バナ存在感薄っ! 【mimi】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-04 23:19:55) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 有名なヘンリー八世とその六人の妻。私はアンさんは知っててもお妾のメアリーさんは存在すら知りませんでした。 でも脚本が悪いのか、どのキャラにも全然感情移入出来なくて、他の事ばかりに目がいってしまう。 例えば衣装が素晴らしい。画面も光と影を上手に組み合わせて時代は違うが、フェルメールの絵画のようだ。でも構図が甘いからどの場面も惜しい!という感じ。 リドリー・スコットなら一つ一つ完璧な絵画になったろう。 ナタリー・ポートマンとヨハンセンは、イギリス英語で違和感なく演じ切っている。 ポートマンさんはハーバード出だかの才女で日本語も話せるそうだが、スターウォーズのパドメ役の時の儚い正義感つよしの女性と違って、気の強い策略的な役でイメージが 全然違って感心した。ヨハンセンさんもあんまり賢そうに見えないのに、実はかなりの実力者? 対して、エリック・バナは王役なのにアメリカ英語、結構威厳に関わるし他のメインが 頑張ってるのでなんだかなー。大奥みたいなドラマで将軍が一人でチャラい話し方だったらなんか変でしょ?全員チャラいならそういうドラマとしてありでしょうが。 全部中途半端で、鑑賞後心に残らないのは、他の方がたとほんと同意です。 【梅干御飯】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-03-21 20:22:48) (良:1票) |
2.スカーレット×ナタポー!いまを時めく2大女優の豪華競演!これ2人のキャストが逆なんかでも観てみたいなあ!スカーレットの背中が本当にキレイでした~。しかし、そのほかに見所はないですね…エリック・バナは名前だけの出演のようなもので。だれよりも一番可哀想な弟君にジム・スタージェス。衣装はとても豪華だけれど、ディテールまでの工夫が足りず重厚感が出ていません。何だか安っぽいなあという印象がずーっと続いてしまうのが残念な映画。 【SAEKO】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-12-06 15:41:40) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 観賞後に真っ先に本屋に駆け込み、イギリス王朝関連の新書を買い漁っていました。 美しきポートマン嬢(アン王女)の最期を観て「歴史的事実はどうなんじゃ~」という単純な想いからですが・・・ 世界史の勉強では一行で終わる「アン王女の悲劇」が、実は後の大英帝国の幕開けとなるエリザベス一世統治時代に繋がる歴史の皮肉。 今作は、歴史では語られないアンの妹にも光を与えており、歴史ドラマというより姉妹の愛憎劇です。旬の2女優が看板な為か、男性陣の描き方が中途半端。特に、名君でありながら下半身だけは節操のないヘンリー八世だけでも、もっと精細に描写したなら、作品としての重厚感が出たと思うのだが。 作品としては、不満な処も多いが、チューダー朝時代への歴史的興味を起こさせただけでも、ポートマン・ヨハンセンの熱演に感謝! 【つむじ風】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-11-18 01:15:42) (良:1票) |