6.ジーン・ケリーとドナルド・オコナーが、縦横無尽に踊り歌いまくれば、カメラも縦横無尽に走りまくる。まぎれも無くこれはアクション映画です。目の前で生身の役者が歌と踊りを繰り広げ、息遣いが直接伝わる舞台ミュージカルと違って、スクリーンを通じた間接的なものに過ぎないのが映画、しかし、映画でこそ可能な表現があり、また違った感動が、そこにあります。サイレントからトーキーへの移行時期の混乱を描き、音声ズレのギャグが、笑いをもたらすだけじゃなくて、ストーリー展開上の大きなキッカケとなっていたり、『ジャズ・シンガー』の成功を見るや一気にトーキーになびいてしまう業界の軽薄さとそれに乗っかり成功しちゃう主人公たちのチャッカリぶりがあったり、と、心憎くもまたアホらしいお話なのですが、いずれにせよ、この見事な「アクション映画」ぶりを観れば、映画の魅力はアクションにあり、そこにはサイレントもトーキーも無いのだ、ということがよく感じられます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-10-20 09:16:06) (良:2票) |
5.ミュージカル映画は元々好きなんですが、そのなかでも一番好きなのがコレ。見た後清々しい気分になれること請け合い。サイレントの時代からトーキーの時代に移り変わる頃に起きた大騒動というストーリーもマル。 |
4.ああああああああああああああああああ、なんなんですかあの吹き替えは(怒)今日テレビ○京で「雨に歌えば」放送するって言うからビデオを万全に準備して待ってたんすよ・・・・そりゃあもう「雨に歌えば」大大大好きだからさあ、ゲルピンでDVD買えないからさあ、天にぶっ飛ぶほど気合入れてたんですよ・・・・そしたらっ!!!なんだか吹き替え版が流れ・・・・みゅ、ミュージカルなのに吹き替え!?(歌のシーンは流石に元のままだが)うわあ、ドンの声変!合ってねえ!!なんか間抜け!しかも、リナの声!ほんとに超悪声!!どぎゅーん!「別にリナはそういう設定のキャラなんだからいいじゃん」と思った画面の前のあなた、分かってないよーお客さん!ほら、ガラスの仮面理論ってものがあるでしょう。北島マヤはイマイチな顔って設定だけど、ほんとにイマイチな顔がコマにドアップになったら見てるほうも辛いから、わざわざ美人に描いてあるんだよっ。あの絵だけ見たら超美人じゃん!そこだよ!リナも超悪声って設定だけど、ほんとに超悪声だったら二時間近く聞いてるこっちも辛いからそれほどでもない(むしろ可愛いんじゃないあの声は)声の人使ってるんだよ、なのにほんとにめちゃダミ声の人で吹き替えたらダメだって・・・・あー、もうあの声だけでめげたよ。(別に声優さんは悪くないけどね)でも私の苦しみなんかさして問題じゃないんだけど、問題はこれで初めて「雨に歌えば」見た人がなんじゃあこりゃあーーーーーーー!!!ってすっごいダメダメ映画だと思い込んじゃったらどうしようってことなんだって。しかも時間制限のためシーンきり過ぎて何がなにやらストーリーが分かりにくいし、「名作の癖に全然意味わかんねえよ」って画面の前で言ってる誰かの姿が眼に浮かびます。あー、誰か私の想像力を止めてくれ、もうこんなこと想像したくない。ぜーぜー、つまり言いたいことは、「テレビ東○で見た方でここにコメントしようとする方は、思い直して字幕版を見てからにしてくださいね」というお願いだけです。本当マジお願いします、本人は3年前入学試験で受験票を忘れたときと同じぐらい辛い気持ちでおりますから。 【かなかなしぐれ】さん 10点(2003-10-18 16:53:04) (笑:2票) |
3.名作とは聞いていたが、ここまで素晴らしいとは・・・感動です。あまりに素晴らしい歌、踊りに、悲しいシーンでもないのに、涙が出てきてしまいました。この映画で最高のパフォーマンスを見せてくれた、ジーン・ケリー、ドナルド・オコーナーはもうこの世にはいないんですね。人それぞれ感じ方が違うのは分かっているのだが、この映画だけは面白くないみたいなレビューを見ると、なんでこの面白さが分からないんだーと叫びたくなってしまいます。 【たけよし】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-08-15 21:39:57) (良:1票) |
2.ドシャ降りの雨さえも素敵なものに変えてしまう、とにかく楽しくてHappyな映画! 自由自在に動く体。まるで重力を感じさせない身のこなし。計算され尽くした展開。…嗚呼、こんな風に歌い、踊れたらどれだけ気持ちがいいだろう! こんなことを考えるのは無粋なのでしょうが、つい「これを演るために、一体どれほどの練習をしたのだろう」と思わされてしまう。 映画の素晴らしさと共に、1シーン、1シーンに懸けた出演者の情熱に心から拍手を送りたい。エンターテインメント万歳!! 【猫の足跡】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-01-02 16:14:20) (良:1票) |
1.すべてのレヴューシーンが健全でありながら爆発的な覚醒作用がある。ミュージカル映画だけに許される構成を逆手にとって、ミュージカル映画にみんなが期待しているもののすべてがあり、その醍醐味が凝縮されている。なぜここで唐突に歌いだすのか?なぜここで唐突に踊りだすのか?そんなお門違いな素朴な疑問の全部を吹き飛ばして、それでいてその全部に答えを出している。 個人的に最高なのは、滑り込んだジーン・ケリーの前に帽子をつま先にかけたシド・チャリシーの足が映される、そこから僅か数分の計算されつくした素晴らしいシーン。彼女の登場シーンは僅かではあるが、この最高傑作と言えるミュージカル映画へ残したインパクトは計り知れない。
【よし坊】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-16 19:11:07) (良:1票) |