41.謎解き系の映画だと思ったら純愛映画じゃないですか。それも、とびっきりストレートな。 賞金は逃したけど彼女は手に入れる「愛があればいいんだよ」的な筋書きもあったかもしれない。むしろ映画的にはそちらのほうが王道か。 なぜそうしなかったのか。その答えはラストのダンスにあると思う。 最後の口付けからダンスへの流れが抜群に良かった。 ダンスでは、配役から一転して俳優さんたちの素の表情が見てとれる。全ては虚構であったのだ。どう、この映画を楽しんでもらえたかい?そう言ってるようにも見えた。だったら賞金も手に入れて、彼女も手に入れて、さあ皆で踊ろう―――これでいいのだ。 それにしても、もしアメリカが舞台だったらえらく陳腐な出来だったろうなあ。 インドの風情はカラフルだし、映画の音楽も素晴らしい。飽きさせない。 途上国で人々が経済の発展をものすごいスピードで追い求める中で、少年は愛を追い続けた。この逆行感が、シンプルな愛を浮かび上がらせる。 私はドキドキしっぱなしであった。「幼馴染との再会」設定に弱いというのもある(笑)。 危ういインドの世情、賞金の跳ね上がるクイズ番組、終始緊張感のある展開。 よく吊り橋で愛の告白をすると(高所によるドキドキ感が相まって)成功しやすいと言うが、この映画のもたらす高揚感はそれに近いものがあるかもしれない。 もしかして主人公は吊り橋効果を意図的に利用したのか? だとしたら相当なやり手だが・・・いやいや、この映画に言わせれば運命がそれをさせたということだろう。 【ジンロク】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-04-29 16:16:21) |
40.クイズの問題から主人公の過去が語られるやり方は新鮮に感じました。ダニーボイルってやっぱり作家性の強い娯楽映画監督だなあと思いました。しかしラストのジャイホーって歌とダンスとキャスト紹介が尋常じゃなく気持ちいいのと、国は違えど司会者の雰囲気がみのさんと一緒なのが印象に残りました。 【54dayo】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-04-18 00:31:16) |
39.アカデミー作品賞! かなり、期待して観たのですが..後半になればなるほど、普通の出来に..(驚くほどのものでもない..) インドの世情なんて、知っている人は知ってるし..期待した分、残念感は拭えません.. ただ、善悪をちゃんと描いているリアルさは、好感が持てますね..目が見えなくなったかつての仲間との再会シーンは、最高の演出でした..(思わず 涙..) 私的に結末は問題ないです、でも、そこに至る終盤あたりの展開が、B級映画並み(-1点)..もっと必然性が感じられる、納得のいく展開であれば、秀作と言っても過言ではなかったでしょう..勿体ない... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-08 12:57:40) |
38.ずっとハラハラし通しでした!最後は、インド映画ふうの終わり方でしたね。 【よしふみ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-04-04 21:11:41) |
37.ダニー・ボイルらしいタッチの描写で、テンポ良く展開される映画でした。 下品ポップとでも言うのか。
失墜しているアカデミー賞云々はともかく、娯楽映画としては上々の出来だと思う。
まあ、濃いかな。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-04 15:28:31) |
36.重い… 気分どんより。改めて日本に生まれた事に感謝しました。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-23 18:15:41) (良:1票) |
35.飽きさせないが、残らない。二人の演技がもう少し奥行きを与えてくれる可能性はあったと思う。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-13 23:41:56) |
34.運命ではない気がするけど、最後のダンスまで楽しく観れました。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-09 01:03:48) |
33.こういう夢を掴むような話はすごく好き。 物語は非常にがっちりまとまっていて意外性には欠けるし現実味は無いのだが、 すごくポジティブでパワフルな描き方なのが気持ちよく観終わった後、勇気を与えてくれる、そんな作品でした。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-05 09:05:28) |
32.てっきりサスペンスものかと思ってました。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-25 23:42:26) |
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31.音楽とシンクロした疾走感があり、濃~~いインド映画をサンプリングしたかのように、臭ってくるような、こってりとしたボリューム感も満点。クイズミリオネアはおそらくアメリカがオリジナルの番組で、マクドナルドがどの国にもあるようにミリオネアもいろんな国にあるんだろうが、みのもんたがオリジナルだと思っている人も多いんだろう。意識しないうちにお茶の間もアメリカを中心にグローバル化してるんである?急速な経済成長をとげているインド、でもおそらく多くの人が良くわからない不思議なインド。この映画のように女性差別や貧困などはまだまだはびこっているのだろうが、いわゆる今までの先進国とは違ったパワーを持っていて、したたかだ。そしてこの映画はそんないろんなテーマを確信的に盛り込み、したたかに、しっかり考えらて作られた映画という感じがした。 【ETNA】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-21 13:34:54) |
30.生きるって壮絶だ。 人と人のめぐりあいって不思議。どれだけ沢山壁があろうとも逢える人にはちゃんとまた逢えるんだもんなあ。 【srprayer】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-01-13 15:51:01) |
29.運命だったって・・・なんですかそれ。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 3点(2010-01-04 21:44:21) (笑:1票) |
28.つまらなくはないが,話が全然練られておらず,せいぜい「出来のいいB級」止まり.元々期待はしていないが,アカデミー作品賞も地に落ちちゃったかな. 【マー君】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-12 16:34:28) |
27.帝国主義的、演出不在、自堕落でいい加減で、良心のかけらもない。 思いつきのアイデアで映画を撮るな、映画を舐めるな。 【まぶぜたろう】さん [DVD(字幕)] 0点(2009-11-11 12:22:37) |
26.周りの評判がイマイチやったのでそんなに期待してなかったけどおもろいやないかい! 最後のたたみかけるような展開が最高! 久しぶりに映画館でハラハラドキドキが味わえた。 あんまり深く考えずに、奇跡譚を楽しむつもりで観るのがええと思う。 最近映画のストーリー進行にしょうもない理屈をつけたがる風潮はよくない。 音楽賞もらってるだけあって音楽もいい。 【CBパークビュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-24 22:14:25) |
25.近所の劇場で上映していたので観賞してきました。御伽噺と言ってもいいくらい,悪い表現ではうまく纏めすぎとも言えそうなほどの物語でした。主人公の幼少期から青年期までの人生を,クイズというメディアを用いて炙り出すという発想の良さや,純愛一辺倒にならずインドのスラムの悲惨さという社会風刺を込めた部分が,私はとても気に入りました。最新デジタル一眼レフカメラの動画撮影機能を駆使して撮られたともいわれるバイタリティに満ちた映像を見ても,本作が平凡な人生活劇に収まることなく世界的な評価を獲得したことに納得がいきます。個人的にはラティカの哀愁を帯びた大人びた風貌よりも,青年ジャマールの純粋さやひた向きさ,また彼の表情が持つあいくるしさのようなものにすっかり心を奪われてしまいました。最後のダンスもこの映画のもつ後味の良さを増幅させてくれたような気がするので,とても好きです。 【Thankyou】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-20 03:03:57) |
24.ダニー・ボイルはデビュー作『シャロウ・グレイブ』から一貫してスタイリッシュな映像の中に風刺を色濃く潜ませてきた。その風刺の矛先はいつも人間のエゴである。娯楽と割り切ったような『28日後...』ですらそこは変わらない。エゴへの風刺がそのまま娯楽へと転化されるストーリーだといいのだが、むりやりにエゴへの風刺を入れた『28日後...』には不満が残る。もっと単純に行こうよと。小難しい風刺劇なんていらんよと。そしてこの作品だが、見るまでもなく物語の背景には「貧困」があり、当然そこには人間のエゴが浮き彫りにされているはずである。そう。ムリヤリ入れる必要がないのだ。そのことで実に活き活きとした作品に仕上がった。ダニー・ボイルのスタイリッシュな映像が少年時代の波乱に富んだ人生をリズミカルに見せてゆくことに貢献する。重くなりそうなシーンの連続もスリリングな逃亡と同化することで重さを軽減する。疾走する列車の屋根に立つ少年をとらえた画がそのバックに映される広大な空とともにものすごく印象に残っている。現代のシーンだけで構成される後半からクライマックスにかけてがやや停滞ぎみだが、最後のダンスで盛り返す。インド映画に欠かせないダンスで締めるのは、世界一映画が多く作られ世界一映画が多く楽しまれるインド映画界に対する敬意の印なんだと思う。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-14 11:28:37) |
23.切り口は斬新で面白かった でも自分的にはこれ位の点数ですかな |
22.クイズ番組が好きだ。
問題に答えるための「知識」は、自分がこれまでの人生の中で生み出した結晶で、クイズ番組はそれを確認できる一つの方法だからだ。
「知識」は、積極的な勉学の果てに得たものだろうが、偶然知り得たものであろうが、その価値は変わらないと思う。
自分だけのオリジナルの人生を経て、結果として“知っていた”ということ、それが最も重要なことだ。
そういう概念を根底に敷いて、スラム街に生まれ育った青年の一つの「運命」を、巧みな映画術で描き出した良い映画だったと思う。
前面的に描かれる“クイズショー”は、インドのスラム街の現状とそこに生きる子供たちの現実を如実に表現するための「縮図」で、出題される問題の一つ一つが、主人公の青年の人生にリンクしていく構成が見事だった。
当たり前の様にゴミ山の中を裸足で走り回り、当たり前の様に孤児になり、当たり前の様に物乞いをし、当たり前の様に犯罪に手を染めていく少年たちには、不思議なくらい陰惨さを感じない。 それは、彼らが自分たちが生きるその環境を「当たり前のこと」として受け入れ、生きる覚悟をしているから。
欺瞞に満ちたクイズショーで大金を手に入れることも「運命」。 銃弾を浴び札束で溢れたバスタブで果てることも「運命」。
そのさじ加減を一体誰が決められるというのだろうか。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-06-21 23:49:18) (良:1票) |