5.《ネタバレ》 作品の狙いとしての面白さや、企画ものしとて見たらそれなりに楽しめたし、悪い映画でもないと思う。しかし、だからって、何もこの映画がこの年のアメリカ映画の一番の映画であると評価され、アカデミー賞作品賞まで獲得するほどのものかという疑問が残る。上手くまとめて大金も手に出来たし、恋人も手にすることが出来たし、それはそれで良いとしてもあのラストの踊りは何?て言いたくなってしまう。劇中で生放送中にテレフォンをかける場面を見て、アカデミー賞とテレフォンは私自身、何の役にも立たない。アカデミー賞を獲得したから、それが必ずしもその年の私にとっての最高の映画という評価を与えるということも出来ない。けして、つまならなくもなければ、普通に楽しめた。でも、やはりこの点数が限度です。それにしても人が一人、死んでいるにも関わらず、大金と女の両方を獲得出来たからって踊る主人公、何を考えているのか?色んな意味で突っ込み所満載のそれもまたある意味、この映画の面白さなのかもしれないが、なにわともあれ、このぐらいの出来でそれがこの年のアメリカ映画の代表だとすると、それだけ今のアメリカ映画全体のレベルの低さというものを覚えずにはいられなくなる。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-24 21:48:42) (笑:1票) |
4.《ネタバレ》 なんとも中途半端な映画。TV番組に人生を重ねて描くという手法は秀逸だが、そのために肝心の人生がぶつ切りになり、スラム街の悲惨さとか中途半端にしか伝わってこない。主人公と彼女の恋愛もいつの間にそんなに好きあったの?って感じだし、お兄ちゃんは出てくるシーン毎に別の人のような行動をとり一貫性が無い。番組の司会者も何がしたかったんだか・・・。もっと厚みのあるドラマに出来ると思うのだが、なんとも残念。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-06-05 12:14:25) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 ストーリーの進み方も見せ方も、おもしろい。ハラハラもするし、心も動く。でも結局根っこの部分が疑問。「運命だった」って考え方がどうにもこうにも陳腐です。"It is written."という言葉はインド的に、もしくは主人公の宗教的に、または欧米的に、もっと深みのある言葉なのか?それなら納得もいったのかもしれませんが、日本語で「運命」って言われちゃうとなあ。最後の最後で膝カックンだったのでマイナス4点。 【ケルタ】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-04-28 18:00:28) (良:1票) |
2.いい作品ですが特に心に残るものもなく、よくある映画の一つといった印象しかないです。期待値を上げて鑑賞したのが悪かったのかもしれませんが…。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-04-20 19:18:10) (良:1票) |
1.子役が登場する作品では点数辛め、波乱万丈の原作と違いすぎ(本作品も十分波乱万丈だと思う方もいると思いますが)、この後、高評価が続きそうなのでひねくれ根性を発揮、加えてムンバイ出身のインド人が「インド映画なんて、美男と美女と悪漢が必ず登場して、すったもんだの結末が最初から見え透いている作品ばかりだ・・・。」と言ったその雛形どおりの作品なので点数は超辛です。インド映画ではオースティンの「Pride and Prejudice(高慢と偏見)」をもじった「Bride and Prejudice(花嫁と偏見)」という、アメリカの映画評で少しだけ取り上げられたミュージカルがきれいで楽しかった記憶がありますが、アカデミー賞を総なめにしたこの衝撃は一体何なのか・・・。やはり、スラムの汚さとクイズ番組の華やかさを組み合わせたアイデアのせいでしょうか。確かに雛形どおりでも原作と異なってもカタルシスを与えてくれればいいのですが・・・。原作では主人公がしぶとい悪者で兄(原作では兄貴分)のサリムが俳優を目指すまじめな少年、主人公の恋人がもっとすごい職業に就いていて、アクションや発砲だけではなく病気や死、殺人や強姦(そ、そ、そうなのです)のエピソードまであったので本作品を見て少しがっかりしました。主人公がアグラのタージマハルでもぐりのガイドをした時の最初の観光客が原作では日本人だったのですが、映画では白人だったのでこれはいいことだと思いました。監督はイギリス人ですがストーリーと最後の歌と踊りはインド映画の定番、主人公を尋問する警部(原作では主人公の身の上話を聞くのは女性弁護士)が王貞治監督を黒くしたような哲学的な顔立ちをしていたので「ガンジー」をもう一度見たくなりました。ところで、原作者で外交官のヴィカス・スワラップはもうすぐ総領事として大阪に赴任するそうです。彼が「ブラック・レイン」を超える日本を舞台にしたアクション物の原作を書いてくれることと、スラムの子供たちの中からオーディションで選ばれた子役たちが立派な俳優に育つことを期待しています。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-02 06:30:52) (良:1票) |