17.マトリックスをDVDで観る前に、これを映画館で観たせいか、映像面での衝撃度はこちらの方が上でした。一般には、逆の評価なんですね。分析すると、映画内世界は(1)映画内現実、(2)ゲーム「アヴァロン」のフィールド、(3)class-realの3層から成っています。ストーリーを簡単にいえば、「世界1から世界2を通して世界3に至る」というもの。映画の描写では、世界1も非現実であることがほのめかされていますが、世界3も、存在するためには大量のデータを必要とするシミュレーション領域とされています(世界3=マトリックス?)。確かに、class-realは仮想世界であることが判明するのですが、世界3がそれまでの世界1及び世界2とは異なり、あまりに鮮やかに描写されているため、世界3=現実界(real-field)のように思えます。ここからは、現実界もプログラムされたものに過ぎないかもしれない、というイメージが得られます(ビューティフルドリーマー?)。それを作者が意図したかどうかは分かりませんが。で、結局のところ、ラストなんかはよく分からなかったのですが、メタフィクションっぽい物語構造と、迫力ある戦闘シーンに圧倒されました。しかし、実は、この映画で一番スゴイのは、川井憲次の音楽ですよね。未だに、アヴァロンで使われた楽曲をTVで聴かない日は無いんじゃないかっていうくらい、広く使われてます。 【山の木屑】さん 8点(2003-06-18 22:19:42) (良:3票) |
16.冒頭の戦闘シーンからOPクレジットまでの流れが泣ける程カッコイイ。ズンチャズンチャズンチャズンチャ♪ア~ヴァロ~ン!ってな曲も素敵すぎ。あーやっぱ川井憲次氏の曲はスゲェや。だがその後はひたすら睡魔との闘い。食ってる人間の口元ドアップで見せんなよ!また犬が出てきたよ!とか突っ込んでるうちに迎えるスタッフロール。ズンチャズンチャズンチャズンチャ♪ア~ヴァ~ロ~ン!あーやっぱ川井憲次氏の曲はスゲェや。って印象に残ったのは音楽だけかよ! 【終末婚】さん 5点(2004-07-15 14:25:59) (笑:2票) |
15.テンポも演出もスカッとした派手なハリウッド系ではなく、まったりでドンヨリしたヨーロッパ系なんで、そのへんでも好き嫌いが別れる映画かな。「アヴァロン」のまったりしたオペラを二回聞かせて、しかも二回目は劇場使ってしっかりきかすので、そーゆう芸術系の演出が嫌いなら退屈やと思う。世界観はネットゲームに詳しければ、興味を魅かれる所が所々あると思う。今や現実でもバーチャルかどーかは別として、こーいった多数の人々が参加して、戦いあうネットゲームは多数存在するし、より一般化してる。さらにそれにはまって、現実の生活が非常におろそかになってる人もいるみたいだし。ストーリー自体は、俺はわかりずらくはなかった。ただやっぱ展開がまったりしてるので、俺はちょっと苦手で途中退屈感を感じてしまいました。やっぱり押井監督はアニメの方が、派手でいい。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-08-13 23:54:01) (良:1票) |
《改行表示》 14.音楽は素晴らしかった。アーサー王伝説を取り入れてあるのもいい感じ。 で~も~、ネットゲームのジャンルがいいかげんでしょ!あの内容で職業が 戦士だの司教だのって、聖職者キャラは何すんの? 同じような内容なら「.hack」のほうがわくわくする展開でした。 【ラジェンドラ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-06-19 14:00:59) (良:1票) |
《改行表示》 13.生活感のない女の人が生活感のないPCつけっぱなしの部屋でなぜ急にシチューを作るのか? 急にシチューを作るにはだなー、野菜や肉などの材料がたまたま冷蔵庫にあったということでないと無理。そういうものが常に冷蔵庫にあるのなら元気に自炊しているはず。(料理は生きる元気を生む)元気に自炊している女ならあんなんか?急にシチューを作りたくなる気持ちはわかるけど、それには材料。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-30 21:03:13) (笑:1票) |
12.押井守がポーランドで戦車を撮りたいがために出来たような作品ですね。硬派です。哲学的です。ストイックです。格好イイです。しかし、現実と虚構の狭間で考える人間群像には、もうウンザリ。押井守の出涸らし茶みたいな作品。映像や音楽は無茶苦茶カッコイイんですが・・・ 【aksweet】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-10-27 00:19:02) (良:1票) |
《改行表示》 11.良くも悪くも押井監督の世界。 結局、「自分って何?」とか「現実とは?」的な問い掛けは、答えが出ないに決まっている訳で、追求しても堂堂巡りをするだけの哲学問答はそろそろ卒業して欲しい。考えないよりはマシだけど、一周しても同じ場所に戻るしかない問いだからねえ…。 ただ、追求するならするで、それなりの「解釈」と「結論」を見せて欲しい。今作は監督の「作りたい物を作った」という満足感は見えるが、その辺のアプローチはかなりおざなりで、娯楽性にも乏しい。 「うる星やつら・ビューティフルドリーマー」が傑作なのは、もともとの「うる星」の非日常性の高い世界観やキャラの魅力が作品のテーマ性と融合し、相乗効果を上げていた事に加え、ちゃんと娯楽性をも保っていたからだろう。最近の押井氏の作品は自己満足が先にあり、商品性や客観性を欠いている。 押井氏にとっての描かざるを得ない永遠のテーマに対する衝動は、「攻殻機動隊」の方で吐き出してもらうとして、客としては、もう少し違うものを食べさせてもらいたい。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-11-30 22:53:58) (良:1票) |
10.映画館に1人で観に行ったのだけれど、周りの人の雰囲気に「…あれ?私、ひょっとして浮いてる?」とそこでやっと、これはそういう系の方の為の映画なのだということに気付いた(黒髪にメガネのネルシャツ少年ばかりの中に、60年代の古着とウィッグとメイクに網タイツ履いた女がいるのだよ。びっくりですよ)。前提としてはゲーマーやオタクのための映画。そしておそらくその大部分も拒絶される類の映画。ここまで観客を突き放す作品とは思わなかった。監督の中ではちゃんと自己完結しているのでしょうか?もしここまで好き勝手やっているのに監督の中でも消化出来ていないのであればちょっと問題です。映像や世界観は流石に押井印で、その独自世界は素晴らしいけれどね。 【ひのと】さん 5点(2004-01-10 22:27:02) (良:1票) |
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9.うわ~すごいの観ちゃった。ゲームやらない人には無理、やってても無理だろうけど、オタクイズビューティフルなんて言ってる国の人にはうけるんだろうな。邦画の枠を完全に破壊してるっていうのと、映像の綺麗さは特筆すべきものがあるけど、一般人を完全に拒絶するストーリー展開はどうかと思います。倒錯しすぎてて理解を超えてるよ、あの映像技術はもっと他の事に生かして欲しいです。コアなファンの為だけの和製マトリックスだね、2や3や再装填やら革命が出ないことを期待。 【HLB傭兵】さん 2点(2003-12-24 11:37:36) (良:1票) |
《改行表示》 8.ゲームなどをしていてそれなりに免疫があるが今回に限っては付いて行けなかった。 映像はノスタルジックな雰囲気を醸し出している、だが同じようなシーンの連続が目立つ。 これは好き嫌いが分かれる、眠りを誘うのはどうかと思う。 そういった映像作り、見せ方もさることながら 話が難解と言うか率直に言わせてもらうと意味不明だったことが一番の問題。 【HIGEニズム】さん [映画館(字幕)] 4点(2003-12-09 11:42:14) (良:1票) |
7.≪ネタバレあります≫皆さんが語られるように、映像面ではよいのかもしれませんが、設定に納得いきませんでした。「魔法使いは戦車相手に何するんだ」とか、「なぜゲームをクリアすると報酬が得られる?」とか、「SAで一般人を打つとゲームオーバー…ならゲーム終了できるんじゃないの?」とか。そもそもゲームに命がけになるような人物を出すなら、こういうピュア系映像よりも、もっとアヴァンギャルドな世界の方がふさわしいです。SAのクリア条件といい、製作者たちはゲームを古いフィルターを通して捉えてますね。それらを気にせずにスタイリッシュな映像に酔えばよかったのかな?あとイントロで「…若者たちは仮想ゲームに…」と説明があるけど、少なくとも彼女らが若そうに見えないのも気にしちゃいけないんですよね…。攻殻機動隊はおもしろかったです。 【太陽風】さん 2点(2003-06-05 16:11:49) (良:1票) |
6.今見終わりました。実際押井さんの18番的な映画ですよね。「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」ですか。。。リアルパラドックスを元にしたパラレルな世界。規制社会の中の階級、快楽と興奮、意地汚く貪り食う犬と人間、虚構と現実、規格化され市電の乗客の立ち位置すらいつもと同じの世界。。。そしてその中から選ばれた者だけが到達した虚構のリアルフィールド。。。言わんとする事は分かるんですがもう少し一般向けに作って欲しかったです。分かる奴だけついて来いにも限度が有るかと。。とてもパトレイバー2を作った人と同じ人が作ったとは思えませんでしたね。コンセプトは違ってもこの映画の味付け(演出)不足は製作者たる押井さんも感じていたのでは無いでしょうか? 【一般人】さん 5点(2003-05-06 14:30:59) (良:1票) |
5.自分自身もネットゲームジャンキーなので(苦笑 そういったモチーフを扱って、かつそれを上手に表現してあり、また東欧風な雰囲気も良かったのですが、なんか間延びした感触を受けてしまいました。それが芸術性といわれてしまえばそれまでですが、繰り返される映像や進展の極めて遅い場面などは、非常に苛立ちを感じました。戦闘シーンもスピード感や爽快感などとは程遠く、見ていて辛い部分が多かったです。映像は奇麗ですし、登場人物たちは神秘的だし、聴きなれない言葉、見慣れない風景で展開する世界感は大変魅力に溢れています。音楽も良かったと思います。それと、冒頭からずっと暗い色合いで展開しておいて、ラストでカラーに転換した時、現実に近い色合いにもかかわらずそれに違和感を感じてしまうという仕掛けも大変関心しました。そういった面は良かったのですが。。。全体として面白いかといわれたら、私にとっては首を傾げざるを得ない、というのが正直な観想でした。良かったけど面白くはなかったって所でしょうか?見る人を選ぶ、まさにそれに尽きると思います。 |
4.【奥州亭三景】さんに同じく、作者が最初からファンとゲーマーの方だけを向いているようにしか見えない。評価されている方も根幹の部分ではなく枝葉の部分(映像、音楽、世界観等)でしか評価していないように見受けられます。「マトリックス」の後だというのに中身やテーマは(主人公さえも)「攻殻機動隊」と大差なく、ストーリーの割りに映画のテンポがゆっくりしすぎで眠気を誘うのも明らかな演出上の失敗。言語はポーランド語(?)で表記は英語、本のタイトルが日本語というのは無国籍感があり悪くはないですけど、できればサイバーで無気力な東京を舞台に日本語で製作して欲しかったと思います。映画としての根幹は見えないものの枝葉が合わさって辛うじて及第、5点献上。 【sayzin】さん 5点(2002-02-17 11:58:32) (良:1票) |
3.あ~、日本人監督なんだぁ~(ぶたれそ…)!どぉりで!! こうして外国の作品として作られると、日本人の感性っていうのが純粋に浮き上がってくる感じしません?アニメとゲームつくらせたら上手いわけだわぁ~と、まるで彼が日本人を体現しているかのような暴言を吐いてるな。映像好きです、雰囲気すきです、でも内容よくわかりません。私はアホなんだなぁ~。 【ちっちゃいこ】さん 7点(2001-08-28 23:46:39) (良:1票) |
2.押井守の世界感ってこんなのばっかりだな。彼が世界の有名監督に肩を並べられるほどの映像表現を持っているのは良くわかる。映像表現なんかハリウッド映画の真似なんか殆ど無いし、フレームワークなんかも独特で面白い。でも、ストーリーが判り易いかって言うと、これがはっきり言って判る人しか判らない。学生運動に参加してた人だから、まだその熱から冷めなくて、こんなの作っているんじゃないかと思いたくなる。これだけの腕をもっている人が押井ファンとマニアにしか受けないような映画しか作らないというのは残念だ。海外で受けるのも良いけど、その前に日本市場で大ヒットとばして欲しい。押井の作品を良くしている部分として川井憲二の音楽と伊藤和典の脚本は絶対に忘れてはいけない。 【奥州亭三景】さん 6点(2001-07-29 17:16:35) (良:1票) |
1.本物の銃器や戦車やヘリ等とCGによる創造物とが渾然一体となって、ほとんどなんの違和感もない点がまず素晴らしい。モノトーンともいえる作品世界(現実の世界すらバーチャルっぽい!)の斬新な創造力がこの作品の命であり全てでもある。その意味では押井守の意図したことは成功したと言っていいだろう。今後も彼の手によってさらなる映像世界というものを期待したい。 【ドラえもん】さん 7点(2001-02-04 18:15:52) (良:1票) |