6.《ネタバレ》 最初は一番頼りになる奴が、状況が悪くなるに従って人間の業に逆らえず一番の問題児となり、逆に最初はサイテーだった奴が、最後にはヒーローになる流れはテンプレ化してますね。エイリアンの二番煎じだという声も多い本作ですが意外と楽しめました。暗くなるにつれて、昼間は洞窟などに潜んでいる謎の生物が行動を開始するシーンは、千と千尋の神隠しのような緊迫感がありよかったです。ヒロインでもあるキャロリン船長が、最後で殺されたところに本作の潔さを感じてしまった。結局、生き残ったメンバーって、最後まで自分が生き残ることに貪欲で尚且つ冷静な奴でした。とても分かりやすく、下手にお涙頂戴な感じにならなくてよかったと思います。ただ、気になる点が一つ。リディックの闇でも眼が利くという特殊能力があるのは何故?どういう理由で身につけたのか説明もなかったので不自然でした。低予算でも、工夫して丁寧に制作すれば良作を作れるという見本だと思います。 【スノーモンキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-24 21:57:25) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 SFチックでホラーテイストでアーティスティックな作品。それでいて、古さと懐かしさも感じる味わいがあります。 リディックのような典型的なダークヒーローが好きなので、彼を見ているだけでも楽しい。 手堅く地味な作りなので、期待していたほどにはリディックは暴れません。超人的でもありません。物足りなさを感じますが、シリーズものの1作目ということなので、これくらいのほうが次回作への期待は高まります。 ストーリーがかの有名な『エイリアン』に似ているため、あちらのファンの方にこきおろされちゃうのは仕方がないと思いますが、個人的にはこの小粒感がなんとも言えずB級ぽくてクセになります。 それに、一人一人の説明を極力端折っているにも関わらず、これだけ脇役一人とっても個性がはっきりしているのは素晴らしい。行動やファッション、セリフだけで個性を確立させているわけですから、人物描写が上手なのかもしれません。 そして昼間の惑星と宇宙の、これぞSFとうなされる映像センス。このヴィジュアルはたまらないですね。 ストーリーとルール設定上仕方が無いこととはいえ、日蝕が始まってからはもう真っ暗で、緊迫感やホラーテイストの要素は強くなりますが、それでも面白さ2割減といったところでしょうか。 ふりかえってみれば、オープニングから惑星不時着までがこの作品のクライマックスであり、惑星についてからはよくあるモンスターSFになっちゃってますね。でもまるでゲームに出てきそうなこの世界観だけでも十分に楽しめる良作でしょう。 リディックがラスト直前に、本気で一人だけ逃げようとしていたのはちょっと残念でしたね。それじゃあ凶悪犯というよりただのせこい奴じゃないですか。あそこでキャラがぶれてしまって、大きく減点。それ以外はかなり良いと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-30 13:44:47) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 『リディック』の元ネタはこの映画だったのですね、いやー知らなかった。スピン・アウトが製作されるキャラというのは相当な魅力がなければいけないはずですが、このヴィン・ディーゼルを見ればこりゃ納得です。赤外線暗視装置みたいに夜目が利く眼(その代わり光に弱い)、血の匂いに敏感(「この中に女がいる」にはほんと参りました)など、リディックという男、平成ガメラのレギオンみたいなエイリアンと実は良く似た体質なのが面白い。太陽が三つもあって23年に一度トンデモなく長い日食が起こる惑星とは、なかなかセンス・オブ・ワンダーが高レベルでイイですねー。なぜか宇宙船に敬虔なイスラム教徒が乗っていたり、ヒロインが映画の冒頭でとんでもない非道な行動をとったり、脚本もけっこう凝った造りなのが嬉しいところです。 そういや、日本でも来月に皆既日食が観られるそうですが、ひょっとしたら…(笑) 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-20 22:47:21) (良:1票) |
3.いかにもB級SFアクションという作りの映画でした。全体的に、未知の生物に狙われているハラハラ感が出ていて、私は入り込めました。終盤の展開もアメリカ映画っぽくなくて良かったと思います。リディック自体は好きなキャラクターですけれども、ただ暗闇で目が見えて筋力があるだけの良い人に見えてしまいました。超高額賞金首になるほどの極悪人なった背景描いたり、もっと超人的なアクションがあった方が面白くなったかなと思いました。 【プロシュート】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-07-07 18:44:48) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 小惑星群の衝突によって、宇宙船が近くの惑星に不時着する冒頭のシーンは迫力満点!最初のシーンでこの映画にぐぐっと引き込まれてしまいました。船長(不時着時に乗客捨てようとした)、警官(本当は賞金稼ぎ)、リディック(見た目悪い奴だけど、意外と良い奴?)、丸坊主の少年(実は女の子だった)など、一癖ある連中が極限状況で見せる人間模様も面白かったし、襲ってくるクリーチャーも多少雑なところはありましたが見応えがありました。DVD特典の「into the pitch black」も合わせて見て頂きたいです。 |
1.いろいろとオリジナリティを出そうという工夫が感じられて好感度大。ただ、映像的には昼間のほうが独特の世界観を出していたのに比べ、夜になってからが普通の映画になってしまい残念。クリーチャーはなかなかでした。 【あおみじゅん】さん 7点(2003-10-25 16:59:25) (良:1票) |