8.この映画の主人公の生き様は、昔「不良」と呼ばれたことがある人じゃないと理解できないかもしれません。
全然合理的では無い、自分の信じる「スジ」を通すことに異常なくらいの拘りをもって 他の人の価値観や倫理観を押し付けられることを頑なに拒む。そのくせ面倒見がよく、情に対しては義をもって応え 見返りなどは期待せず 粋で意固地で頑固な「漢」(おとこ)。 ひょっとするとこの映画は最後の「任侠」映画なのかもしれませんね。
「クローズ」や「ドロップ」も良いけど ファッションじゃない「不良」の映画として 若い人にも是非観てもらいたいと思いました。
今の日本人の俳優さんで この役を演じられるのって 誰がいるだろう・・。 【0707usagi】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-07-20 09:37:45) (良:1票) |
7.普通、映画館で映画を観ると、最後のエンディングテーマやクレジットが流れ出したら、お客さんはソロソロと帰り始めるものだけど、この映画、流されるエンドクレジットの大部分が終わっても、満杯のお客さんは誰一人として席を立っていなかった。何十年も映画を観てるがこんなん初めて。もともとイーストウッドの映画は、本当の意味での「先進性」などとは関係のない映画なんだけども、でも観客をその気にさせるのがすごくウマイ! 【メロメロ】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-05-28 23:40:43) (良:1票) |
6.イーストウッド演じる老人の、周囲との関係や背景を、メディア等での説明により多少でも知っていれば、導入部のシーン達は、やや説明的であり退屈な印象は否めない。中盤からラストにかけては重いテーマもさることながら、時間の流れを早く感じさせるほどだが、イーストウッドの俳優としての最期をさしおけば、そこまでの感動があったかは疑問。心に深く残るものは何であるべきか。本作のキーは主人公の最後まで貫かれた不器用なまでの信念に集約されるだろう。ただ、その信念が単一的というか、唯一無二すぎたというか、そこを評価する人もいるかもしれないが、それが自分の中で「深みであるべき事実」を「単なる周知の事実」へと昇華させてしまったかもしれない。イーストウッドの次回作に色んな意味で期待。 【Andrej】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-05-14 15:23:33) (良:1票) |
5.私、男の友情系映画に弱く、ショーシャンクも号泣したのですが、この映画も途中から鼻がつまり、最後20分は涙がとまりませんでした。泣いた理由の何割かは「クリント・イーストウッドをスクリーンでみるのはこれが最後なんだぁ」という思いが含まれていたと思いますが。ジャック・レモンの晩秋をちょっと思い出しました。さて、何を書いてもネタバレになるので詳細は何も書きません、部屋で一人でしみじみみてもよし、映画館でもよし(私のみた館では皆シーンとしたまま最後まで真剣に鑑賞していました。あまりない経験)、ぜひご覧を。注目ポイントは:イーストウッドのしびれる声、アメリカの現実、エンドロールのジャズ、床屋トーク。 【はにーさっくる】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-05-10 14:19:18) (良:1票) |
4.この監督の作品って、毎回衝撃のラストに泣かされるし愕然とさせられます、、、、。 前半は、くすっと笑えるようなところが多少ちりばめられており、特にイタリア人の床屋さんが出てくる場面はとても好きでした。 それが、後半になるにつれて、暗雲がたちこめるように、悪者とのいさかいがどんどん大きくなってきて、ココロの中で「ああ、もうこれ以上やめて。つらい方向へ話がいかないで」って願ってしまう。 その願いもむなしくそのままラストへ-。って感じなんですけどね。 エンドロールの景色で、少し救われた気持ちになるのですが、しばらくつらい余韻は引きずります、、、。 自分的には、あまり好きな映画ではないけど高得点を出さざるを得ない作品でした。 【カルーア】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-05-06 17:26:42) (良:1票) |
3.初めて映画館で泣きました。いままでヒューマンドラマなどの感動作で泣いたことなどは一度もなかったのですが、なぜかこの映画だけはしらずしらずのうちに泣いていました。 今までのイースウッド映画なら「ダーティハリー」みたいに最後は法を犯してでも悪党を裁く、みたいな感じですがこの映画は違ってました。 ウォルトはあの悪党の今後の人生まで計算してあの行動をしたのでしょう。誰一人死なないように・・・ あと、この映画で面白いと思ったのはこの映画が現在のアメリカを象徴しているところです。ウォルトがむかしフォードで働いていたが、息子はトヨタで働いているなど・・・ 何回見ても面白い映画です。 【のび太】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-05-05 13:01:54) (良:1票) |
2.ネタバレなしで。ここでの評価がむちゃくちゃ高いのも頷ける佳作だった。見た後こんなにも温かな気分になれる映画はそうそうない。しかもいわゆる「いい映画」然とした映画ではなく、笑いどころも思った以上に多い。友達誘って気軽に観にいける作品。 グラントリノってのは全盛期(前世紀)のアメリカを生き抜いたアメリカ男児の誇りそのものみたいなもんなんだろう。アメリカのじーさんってのはカッコいいね。いやむしろイーストウッド「が」カッコいいのか。老いた自分をネタにギャグを撮れる御歳78歳、恐るべし。 |
1.前評判が上々なので期待していつものシネコンへ行ったら、「なに?8番シアター(狭い)?人気無いのかいな???」と思ってたら、平日午前中にも関わらずけっこうなお客さんの入りじゃないですか。 こりゃクリント・イーストウッドに失礼ってもんですよ。お願いですから1番シアターで上映お願いします。 狭い館内のせいで近所のアホ夫婦の持ち込みおやつの袋のシャカシャカ音にずーっとイライラしてなきゃいけなかったのですよ。 なんでいい大人がマナー守れないものでしょうかね。 シャカシャカしてペチャクチャしたいならもう少し待ってDVDでもレンタルして自宅で観賞お願いしたいものです。
んで映画の内容はって言うと、良かったですね~。秀作です。 最近、アメコミものかリメークものばっかやっててつまらなくなりかけてたハリウッドに後光が射した感じですね。
特にエンディングは素晴らしかった。 結核か肺ガンか分からなかったけど、余命僅かを覚悟出来た時に人の為にああいった落し前をつけれるって素晴らしいです。 あと、エンドロールも通常の黒地に白文字が流れるのと違って、淡々とした風景なんだけど淡々とした曲との相性がピッタリでとても余韻を楽しむ事が出来た。 シャカシャカ夫婦はエンドロールと同時に退席かと思いきや、ちゃんと最後まで御覧なられてたところは褒めてあげる事にしよう。 【Pea Shan】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-04-27 23:31:54) (良:1票) |