58.クリント・イーストウッドの映画には、主人公含めいつも面倒臭!って感じの人が多いですね。でも、現実の世界ってそんなもんで、クリント・イーストウッドは本当のリアルを表現できる数少ない監督だと思います。この映画の主人公も、全部がかっこいい完璧なヒーローじゃないからこそ、感動できるのではないでしょうか。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-21 06:52:53) |
57.《ネタバレ》 物語が起こる範囲はとても狭い。ほとんどは隣り合う2軒の家のどちらかで、あとは教会とか近所の路上がちらほらあるくらい。それにも関わらず2時間近くをじっくりと見せ切ってしまう描写の奥深さに感服。ところで、ここで敵役として出てくる不良団は、まったくの中途半端なチンピラ崩れであり、過去のイーストウッドのヒーロー映画なら開始後10分で消される程度の存在である。しかし、本作の主人公はそれにすらあっさり返り討ちにあってしまい、最後には一世一代の決心をせざるをえないことになる。自らの俳優上の役柄をすら相対化し、それに決着をつけようとするイーストウッドの壮絶な視点を感じる。のみならず、そこにアメリカという国家に対する決着まで凝縮してしまった、この人ならではの不敵極まりない作品。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-26 23:50:06) |
56.ストーリーは、ベタでもあるし良く構築されてるともいえるね。見終わった後は「ショーシヤンク~」と似た余韻に浸れました。 儚くも爽やかな感動を味わえる作品です。 【狂童】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-11 11:16:23) |
55.《ネタバレ》 ウォルトの性格は相当悪く見えるが、これは強烈な愛国心の裏返しでもあり、また寂しさを隠そうとしてる裏返しでもある。報復は報われない。一人で幸せにはなれない。そんな事を老後のウォルトを通して痛烈に感じた。クリント・イーストウッド自身の映画界への思いのようなものが詰め込まれているように感じた。世代交代という意識と、次世代の人々に期待する意識と、俺を超えれるか?という大層な自信(笑) 【VNTS】さん [インターネット(字幕)] 8点(2012-08-26 23:36:15) |
54.《ネタバレ》 最後の20分はもう言葉に言い表せないくらい凄い。 タオに金網越しに「贖罪」するシーン、指で銃の形を作り不良達を打ち抜くシーン、 グラン・トリノが浜辺沿いを走るED、テーマ曲等々全てにおいて格好良い。格好良過ぎる。 自らの死によって暴力の連鎖を断ち切り罪を認め許しを請うラストはこれまでの映画でイーストウッドが演じてきたキャラクターの言動に対する贖罪の行為であり、40年越しの「クリント・イーストウッド」という名の物語の締めくくりにふさわしい最高のラストでしょう。 彼の鋭い眼光が、銃を持ったときの「何が起きるか分からないドキドキ感」が「ダーティ・ハリー」の、「夕陽のガンマン」の頃からなんら変わっていなかったのが凄く嬉しかったです。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-08-10 00:00:54) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 私にはグラントリノという車が主人公を象徴しているようには思えませんでした。 今の日本人、特に若者にとって「車」というものはそれほど興味を抱かせるものではないからかもしれません。 過去のトラウマを勲章や銃、ライターで表現して、ラストは「許されざる者」みたいなものかと思ったら、いい意味で裏切られました。 でも、私が主人公の立場だったら、少年よりも乱暴されたお姉ちゃんの方がずっと気がかりになる。 ラストの遺言状のシーンで、期待する身内たちの姿は「ミリオンダラー~」を思い出し、いかにもイーストウッドらしさが出ていました。 これが彼の俳優としての引退作だと思うと、ちょっと寂しいです。 【クロエ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-05-17 03:13:58) |
52.アメリカの古いタイプの愛国者という価値観と、家族、人種の間で揺れ動く人間的葛藤を描いた傑作。ハリウッドというアメリカ的価値観と人種、社会問題の坩堝のような所であり、またその旗頭でもある場所で生き抜き、その象徴にもなったイーストウッドだからこその解釈があるのだろう。非常に心を揺り動かされ悩まされる内容。 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-11 05:57:22) |
51.《ネタバレ》 主人公の老人であるウォルトは日本で言うところの江戸っ子のような基質の持ち主。その主人公がアジア系移民の少年タウと出会い、徐々に心をひらいているさまを描いた映画。主人公の行動や性格が気に入った。特に相手との親密度によって自分の呼び名や呼び方を変えるあたりが面白い。ウォルトの最後の行動は、老い、妻の死、自分の病気の状況化での自分の潮時を見つけた行動だと感じた。どれか一つでも無ければ行動は変わっていたように思えた。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-15 22:38:46) |
50.《ネタバレ》 淡々とした展開ですが、思いっきり映画にのめり込んでしまいました。「暴力に頼らず、悪を罰する」「復讐の連鎖を絶ち切りながら、復讐を果たす」男の美学だと思います。クリント・イーストウッドといえば、ガンマン、暴力刑事の役を長く演じ、目には目をで暴力を通じ勧善懲悪を貫いてきました。今回の映画は過去の自分の主演映画に決着をつけたように感じたのは、私だけでしょうか? 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-24 00:17:17) (良:1票) |
49.凄くシンプルな展開でしたが楽しめました。邦題は「ザ・クリント」にしたいと思ってしまうぐらい、クリント・イーストウッドが格好良いです。この映画を野郎5人で見ましたが、皆ちょっとウルっと来てました(笑) 【dy2cyr】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-17 18:04:31) |
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48.胸が苦しくなるというかソワソワするというか。もうわかったからこれ以上俺の心を乱さないでっていう。 |
47.《ネタバレ》 家族に電話する短いシーンが、一発で家族との絆が確認できた感じが良かった。 多分なれないが、タフな渋いオヤジになりたいね。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-29 21:53:17) |
46.《ネタバレ》 クリント最高!この監督の映画は、いつ見ても秀逸。 何も無いようで、何かある。・・・泣ける。 【朴モグタン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-07 12:33:28) |
45.イーストウッドに、人の生き様を見せる映画を撮らせたら右に出るものはいないと思う。 この、ミリオンダラーベイビーを見た際に感じた思いが、この作品で確信となった。
イーストウッドは、どうすれば観客の胸を打つかという見せ方を知り尽くしている。 言葉にしなくても突き刺さる凄惨な事実。 ラストシーンの、言葉では表せない格好良さ。 言葉での説明が無くても"見せ方"が上手ければ、そんなことは問題ではない。 そういうことを改めて深く思い知らされた。
見せ方を知り尽くしているのは、勿論今までの経験に基づいたものだと思う。映画人として、人間としての70年以上の積み重ねが、今のイーストウッドを作っているのだから。
映画界の生きる巨匠。 願わくば、これからもずっと、彼の作った作品を見たいと思う。 【Sugarbetter】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-27 16:23:57) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 もっと陰鬱な映画を想像していたので、意外に楽しめました。タオと打ち解けてゆく一連のシーンは心が温まります。ビールとタバコが美味そうで、自分も観賞しながら何本のビールとタバコを消費したことか。ウォルトの死には切なくなりましたが、遺書が読み上げられるシーンではホッとした感じに。メイキングを見たら、イエローギャングを演じた俳優たちが普通のアンチャン達で更に心が和んだり。自分は登場人物たちの差別用語はそんなに気になりませんでした。 【キノコ頭】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-19 16:11:30) |
43.クリント・イーストウッドを見る映画。
私は特別彼が好きなわけでは無いが、あまりの渋さにため息が出た。
ストーリーは格別良いというクオリティでは無いかもしれない。 撮り方も巧いというわけでも無い気がする。
ただ、この世を去っていく愛すべき男の哀愁が漂う。 【タックスマン4】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-08-12 12:59:47) |
42.こんなに笑えた作品は久し振りかも知れない。 頑固じいさんと愉快な隣人たちの異文化交流だけで終わってくれたら最高だったんだけど、アメリカはそんなに甘い国じゃないようですね。 これが日本なら人情喜劇ということで丸く収まるはずなんですけど、こんなハードボイルドな結末でしか解決できなかったというのが物悲しいです。 あと、どうでもいいことだけど、トヨタ車に字幕を入れるセンスの無さには脱帽です。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-05-07 12:12:33) |
41.涙は一滴も流れなかったけど、とても感動し引き込まれました。男と男の対話には魂を感じます。今までに見たどの俳優よりもクリントはかっこよく見えました! 【Kの紅茶】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-13 00:22:27) |
40.《ネタバレ》 もちろんタオの手を汚させる訳にはいかないし、ウォルトが悪を全員撃ち殺すのも違う。すんなりいきそうにも無いこの物語は俳優クリント・イーストウッドの死に場所探しの結果だったんですね。そんな事考えもせず、何らかの妙案でみんなが笑えるような形で終わってくれると思ってたからつらかったな… 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-05 21:09:17) |
39.偏屈な爺さんと隣人の子供が徐々に心を通わせてゆく、そんな何の変哲もないストーリーを重厚な映画に出来たのはクリント・イーストウッド監督の手腕なのでしょう。 エンディングも最も良い方法を考え、実行する賢い(?)人間のあり方をタオ君に身をもって示した所は以外だった(前のクリント・イーストウッドの映画ならば、ガンを振り回すのが定番だと思う)。 まぁ、役者としてのクリント・イーストウッドは有終の美を飾ったと言える。 どうでも良いけど、タイトルの『グラン・トリノ』って車の名前だったのね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-04 00:40:26) |