劔岳 点の記の投票された口コミです。

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劔岳 点の記

[ツルギダケテンノキ]
2009年上映時間:139分
平均点:5.86 / 10(Review 59人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-06-20)
ドラマアドベンチャー実話もの小説の映画化
新規登録(2009-03-04)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2020-10-05)【イニシャルK】さん
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監督木村大作
キャスト浅野忠信(男優)柴崎芳太郎
香川照之(男優)宇治長次郎
松田龍平(男優)生田信
モロ師岡(男優)木山竹吉
蛍雪次朗(男優)宮本金作
仁科貴(男優)岩本鶴次郎
蟹江一平(男優)山口久右衛門
仲村トオル(男優)小島鳥水
小市慢太郎(男優)岡野金次郎
本田大輔(男優)木内光明
宮﨑あおい(女優)柴崎葉津よ
小澤征悦(男優)玉井要人大尉
新井浩文(男優)牛山明
鈴木砂羽(女優)宇治佐和
笹野高史(男優)大久保徳明
石橋蓮司(男優)岡田佐吉
田中要次(男優)水本輝
谷口高史(男優)営林署署長
タモト清嵐(男優)宇治幸助
國村隼(男優)矢口誠一郎
井川比佐志(男優)佐伯永丸
夏八木勲(男優)行者
役所広司(男優)古田盛作
原作新田次郎「剱岳 点の記」(文春文庫刊)
脚本木村大作
音楽池辺晋一郎(音楽監督)
津島玄一(音楽プロデューサー)
作曲アントニオ・ヴィヴァルディ「和声と創意への試み」より「春」「秋」「冬」
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル「サラバンド」
撮影木村大作
山田康介(撮影助手)
製作坂上順
亀山千広
東映(「剱岳 点の記」製作委員会)
フジテレビ(「剱岳 点の記」製作委員会)
朝日新聞社(「剱岳 点の記」製作委員会)
清水賢治(「剱岳 点の記」製作委員会代表)
石原隆〔製作〕(「剱岳 点の記」製作委員会代表)
東映ビデオ(製作協力)
配給東映
美術福澤勝広
若松孝市(装飾)
衣装宮本まさ江
録音斉藤禎一
照明川辺隆之
その他東京現像所(協賛)
富山省吾
池辺晋一郎(指揮)
東宝映画(プロダクション協力)
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【口コミ・感想】

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1
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9.《ネタバレ》 まず言いたいのは、私は登山をしません。したいとも思いません。事前に綿密に準備して、ものすごい荷物を持ちながらものすごい危険を冒して、ただ山を登って降りる。・・・いやぁ、無理です。でもこの映画を観ると、少なくともあの景色を肉眼で見てみたいと思わせられました。そう、肉眼で。個人的にはこの映画のポイントはそこにあるのかなと思いました。現実の剱岳はスクリーンのそれよりもっと壮大で荒々しく、清冽で危険な山でしょう。映画のそれは縦横のみの、しかも角度も決められた所詮二次元の映像です。しかしそこで出来うる限りの映像を木村監督は魅せてくれ、「本物はもっと素晴らしいよ、これをきっかけに本物を見に行ってほしい」というメッセージを私に送ってくれました。個人的な勝手な解釈なのであしからず。  昨今の銀幕事情は、CGなどの人が映像に手を入れる技術が当たり前になっています。決してそれらを批判するわけではありません。SFなどの実際にはありえない事象に対してCGなどで表現できるようになったのは、観る側として純粋に映画を楽しむ幅が広くなりました。ただ、求めれば実物があるのにCGに走ってしまうのはもったいないと思ってしまいます。『空撮・CG一切なし』けっこうだと思います。その中でしか味わえない自然の本物もあったと思いますし、それに触れた役者もだからこその演技が出来たのではないでしょうか。  役者といえば、宇治長次郎氏の存在が忘れられません。誠実で素直で、山に対して真摯に正面から向き合う山男を完璧に演じ上げていました。人に対しても自然に対しても礼を欠かさないその姿勢は、自分が見習うべきものをたくさん見せてくれました。  私は登山をしません。したいとも思いません。ですが、山に限らずこの世界にある風景を出来る限りたくさん肉眼で見ていきたいと、そう思わせてくれた作品でした。
TANTOさん [映画館(邦画)] 10点(2009-08-04 10:31:55)(良:4票)
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8.木村監督のこだわりの映像、四季折々の劔岳の美しさ雄大さ、そして険しさや厳しさが大画面いっぱいに表現されました。  劇場で観て本当に良かった。  こんなに綺麗なところがあるのだなと、ため息が出ました。  それと共に、雪国に住むものにとっては、見るだけで手足がかじかみ寒さが身に染みました。  寒い冷たい本当の雪です。  軽い発泡スチロールのウソ物ではありません。  CGの小奇麗ではかないものでもありません。   雪のけ、雪掘り、雪下ろし。  それだけでも辛いのに、明治時代の衣装で切り立った劔岳に登るなんて!  監督をはじめ、キャストスタッフの熱い思いとご苦労がこちらに迫ってきます。   この映画を観て昔を思い出しました。  子供心に刻み付けられた「八甲田山」の雪の進軍。  今思えば、実写による嘘偽りの無い迫力る映像に心を動かされたのでしょう。  数十年経った今でも、いくつかのシーンが蘇ります。   この作品の見どころは、浅野忠信さん(柴崎芳太郎)と香川照之さん(宇治長次郎)の息の合ったやりとりだと思います。  スタジオではなく本物の山で悪戦苦闘し、次第に役になりきり、かけがえのない相棒になっていったのかな?と思いました。   我慢強く黙々と働く雪国の気質。  無茶な命令でも全力を尽くす気力。  古き善き日本人の真心がこの作品に息づいています。   2009年度私のベスト映画のひとつです。   
たんぽぽさん [映画館(邦画)] 10点(2009-06-21 20:49:47)(良:3票)
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7.《ネタバレ》 ドラマとしてのみ評価したら2点くらい。その2点も、史実と原作の力によるものでこの映画の力によるものは皆無。プラス1点は、風景に、さらにプラス1点は、風景と同じようにドラマと無関係に存在するだけで惹きつけられる宮崎あおいに。 つまり、この映画は、史実、原作、山岳風景、宮崎あおいを除けば、0点の超駄作。 はっきり言って、映画とかドラマとかいえるレベルに達していない。 出ている役者は巧い人が多いが、とにかく脚本がとんでもなく酷いので努力が 空回りしていて同情してしまう。軍の無理な命令、山岳会との競争がドラマの中心なのだが、それが際立つためには、剣岳山頂アタックが如何に困難かを示さないといけないが、とにかく歩き回って登頂ルートがないと言っているだけで、剣岳のどこを歩いて どこで断念しているのかさっぱりわからない。 空撮や、地図を示しながらのルート説明、あるいはナレーションなどによって観ている人にわからせる配慮がまったくないので、単に歩き回って、時間切れまじかに突然成功したようにしか見えない。 キーになる行者の言葉や、雪崩に巻き込まれる事故も、ラストの成功に突然繋がった ような気がする。雪崩によって遭難しかけたが、実は、その危険と思われる雪渓にこそ 登頂成功のカギがあるという筋も、うまく展開されていないので、成功しても唐突に見えた。ダメ脚本では、どんなに映像や演技がよくてもダメ映画にしかならないことを見事に表わしている作品。
サラウンダーさん [映画館(邦画)] 4点(2009-07-02 23:03:14)(良:2票)
6.《ネタバレ》 皆さんおっしゃる通り、CGのない実写にこだわった美しい自然の風景は見応えたっぷりなのだが、それに対して人間ドラマの部分でぐっとくるものが弱いなと感じる。これはやはり、主人公である柴崎芳太郎の内面が読みにくい点と、その主人公より宇治長次郎や生田信のほうがより魅力あるキャラになっており、そちらのほうに食われてる感が強いという点にあるのではないか。とても真面目に、律儀に、誠実に作ろうとしているのはわかるが、その清潔さがそのまま脚本にも現れていて、泥臭いものが足らないように感じた。ただ、メッセージそのものはよく伝わってきた。それはつまり、日本地図作製のために、名も無き男達が血のにじむ様な苦労を重ねて測量を行い、その努力の賜物として地図が作られたんだという事実。そして、人は自分が何者であるのかを知る為に、地図を作るのだという、いわばロマンチシズムな説明も僕としては心に残るものであった。肩書きを外して「なかまたち」で全てをまとめたエンドロールに、いうならばその意図と理念が備わっていると個人的には感じた。
あろえりーなさん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-01 00:38:37)(良:1票)
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5.監督は一体この映画で何を伝えたかったのだろう。険しい山の美しさ、苛酷さ?或は 人間、あきらめちゃいけないということ?はたまた山の上で生まれる友情?夫婦愛?親子の和解? 多分いろんな要素を取り込もうとしたのだろうけれども、どれもみんな薄っぺらく感じてしまうのはなぜ? 人間ドラマがそれこそ「風景」のようで、ズシンとくるものがないのは非常に残念。 あと、音楽の使い方があまりにもお粗末なのではないでしょうか。風の音や雪渓の上を黙々と歩を刻む音だけで十分なのに、うるさい位「バロック音楽名曲集」を聞かされてしまうと、映像の物語性、 内面性を助けるどころか、音楽が主役になっちゃうよ。ご自慢の映像が泣きます。クラシック音楽は それが有名であればあるほどその用い方は良く吟味しないととんでもないことになる。その点、やはり キューブリックは凄かった。
ワンス・モアさん [DVD(邦画)] 3点(2010-03-01 03:09:16)(良:1票)
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4.《ネタバレ》 名カメラマンである木村大作の作品と云う事で、とても映像は綺麗です。素晴らしい山々のショットが次々に映される様は圧巻の一言。これだけでも観る価値はあると思います。 でもこの人監督業は今回が初めでだったらしいですが、正直いってあまり上手くないと感じました。展開が兎に角ありきたりで、観ていて辛い。宮崎あおいがお守りをそっと忍ばせるシーンなんか、チープ過ぎて笑ってしまった。それ以外にも所謂"テレビドラマ的"な演出が多かったりして、この人は、やっぱり撮影だけしてる方がいいと思いました。多分現場でも監督本人が大御所だから演出等に口出しできる人がいないんかなぁと、つい邪推していまいます。 あと至る所で四季の曲やそれのアレンジ曲が使用されていましたが、イマイチ風景と合っていなかったと思います。特に"冬"なんかは使い所が違うと思うんですけどねぇ。
民朗さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-07 23:18:57)(良:1票)
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3.《ネタバレ》 先に気になる点をいくつか並べます。 まず、音楽。クラシックの名曲を使うのはいいけれど、超有名曲の超有名フレーズの箇所ばっかり使っています。せっかく池辺氏がタクトを振るんだから、オリジナルか曲の別のフレーズを使うべき。おそらくオケはフルスコアで仮録音までしているはず。モッタイナイ! 名物監督がすべて音楽わかっているかどうかは別物ですからね。黒澤vs武満の例もありますし。ともかく音楽の使い方が今一 どころか 今3! 金の使い方間違ってんぞ! 「点の記」の解説が映画冒頭からテロップで出ます。非常に簡略していてそれはそれでいいのですが、その後の「画」に技術的解説などが画面から伝わってこないのが残念。 明治四十年の登山装備についても(原作にもあまり解説はないですが)ほとんど何も語っていません。だから、「大変苦労しはったんやねぇ」で終わってしまいます。 山岳会との装備内容などの差を、もう少し「画」で語って欲しかったですね。 映画前半の長次郎と二人行(調査登山)あたりは、どうみても「岩波教育映画」です。 画はまったく問題なく綺麗!それはいいのですが、話と画との流れが悪い いいや、よどんでいるようで、 金払ってなかったらこのあたりでみんな見なくなります。TVだったらチャンネル変えちゃいますよ。 私は剣は3回登頂してます。彼らのルートでも登っています。 画面の「場所」を自分の経験から「あれどこやろか?」と思うだけでも登山経験者は食いついちゃいますねぇ それらを含めて、この映画は「よく撮った」であります。本当によく撮った。 でも「良く創った」ではないです。残念ながら。。。 原作の一部変更や軍人の描き方(このあたりはさすが東映?)については文句言いません。このあたりは監督の裁量ですからね。 原作には無い、山岳会との手旗通信は。。。距離ありすぎやろ?というツッコミしますが、現在もボーイスカウト活動をしている人間にとっては、結構ジーンと来るものがありました。 浅野氏はあの大根、いや実直で堅実な主人公にはちょうど善しでした。 香川氏も伝説の(本当に伝説の人なんですよ!)長次郎にはいい感じです。が、 ただ、自然との対比では役者の演技など本当に吹っ飛んでます。 反対に東京に居る軍人たちと妻の演技が「ああ、わかりやすーい。これでいいよね」っていう感じです。でもちょっとラブラブしすぎちゃう?
亜輪蔵さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-04 22:04:27)(良:1票)
2.《ネタバレ》 確かに『本物』の風景が大スクリーンで映し出されて圧巻の一言。これだけでもこの映画の価値は十分にあると思いますし、観てよかったと満足度は高くなります。そして役者陣も素晴らしいし本作を引き立ててはいますが・・・ストーリーは本当に地味。ただ淡々と男達が山登って歩いて休んで測量するだけの映画ですよ。測量メンバー内での葛藤とか対立はあっさり描写されるだけで人間ドラマとしても本当に薄い。あと個人的に一番、『はぁ?』と思ったのは肝心要の剱岳の登山ですよ。いかにこの山の頂に到着するのが困難かを本編でずっと強調されていたのに、実際に登るシーンは途中でカットして次は、すでに山頂に到着って・・そこを一番、しっかり見せてほしいと思いました。本当に剱岳の頂が困難と言われる所以を見せて、やっとそれを乗り越えて一歩、一歩踏みしめるように頂に辿りつく達成感の瞬間はあってもいいのではないかと・・。ラストの山岳会の手旗信号のやりとりも良かったのですが、さっき述べた所が気になって、いまひとつ感動が伝わって来ませんでした。惜しいなぁ・・とても映画的魅力は確実にあるだけに・・こういう事書くのは気が重いのですけど、正直な感想なのでご了承を。
まりんさん [映画館(邦画)] 6点(2009-07-01 20:59:59)(良:1票)
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1.自然の美しさや恐ろしさを描くとは何か。その美しい恐ろしいと思える風景をフィルムに定着させられることが重要なのか。それは違うだろう。それはただの映像だ。映画はその美しいと恐ろしいと思っている感情を描かなければならない。少し話はずれてしまうが、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」のラシュモアの崖のシーンが今見ればあのチープ感であれだけサスペンスなのは何故か。それは見事なまでの感情が撮れているからだ。モーションピクチャはエモーションピクチャでなければならないというダジャレを言うつもりはないが、正にそういうことだ。世に言われる美しい映像というのは映画にとってさほど重要なことではない。映画においての美しさあるいは恐ろしさとはひとの感情が露呈して初めて見ることが出来るからだ。 極論を言えば、役者は何もあの山に登らなくてもよいのだ。映画に何故セットが生まれ書割が生まれCGが生まれたのか。実現困難な世界観のために死を省みずに映画を撮りにいくなんて馬鹿げているからだ。機材が壊れ、人が怪我をする。ハリウッドではこの企画が通ることは難しいだろう。たかが映画じゃないか。測量に行くのではない。 物語自体にも大きな問題はある。一番言いたいのは、何故人が死なないのか。自然の過酷さを前に人の命の儚さを見せてはくれないのか。 しかしこの映画の俳優たちは、皆、素晴らしい演技を見せている。それは確かだ。特に宮崎あおいに関しては、彼女の登場シーンの安堵感は一体なんだ。勿論、他の俳優たちも素晴らしい。浅野忠信のいつも通りの何を考えているか全くわからない感じも、香川照之の泥臭さも、この映画を通して静かながらも一番変貌を遂げていく浅野の真似でもしているかの松田龍平も、何を演じても役所広司は役所広司でそれで納得できてしまうところも、仲村トオルの相変わらずの嫌味な奴っぷりもすべて立派だ。これだけの名優たちに支えられながらも、この映画は何かを欠いている。それは美しい恐ろしいと言われる風景映像と、彼らのそれらの感情が表裏一体ではないからだ。俳優たちがどんなに熱演しようとも木村大作はひとになんか興味がなく、興味があるのは山という風景ばかりだ。ひとと風景が表裏一体となった別の風景をフィルムに定着させることは出来ていない。 そういった風景が生まれることで、彼らの情熱が伝わってくるのではないだろうか。
すぺるまさん [映画館(邦画)] 4点(2009-06-26 15:11:20)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 5.86点
000.00%
100.00%
223.39%
346.78%
4813.56%
51220.34%
61118.64%
71220.34%
858.47%
923.39%
1035.08%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.50点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.16点 Review6人
4 音楽評価 5.42点 Review7人
5 感泣評価 3.60点 Review5人

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