9.《ネタバレ》 新「エヴァ」は、一見さんお断りの映画になっています。ATフィールドやダミープログラム、進化して神に近づくエヴァなど、初めて鑑賞する人にはよくわからないでしょう。でも、それでよいと思う。TV版と映画旧版とあったが共に説明不足感が否めなかった。新「エヴァ」は不要な部分は除き、テンポがよく、適度に新しい要素を取り入れ、新鮮味が増し、リメイクとして成功していると思う。というかリメイクのお手本といってもいいくらいです。最大の違いは戦闘シーンが増えたことと、美的センスが数段に向上したこと。戦闘場面では、うーんと唸りたくなるような素晴らしいカットが数多く見られた。使途の強さも際立っていて飽きさせません。個性的で斬新なデザイン、躍動・失踪するスムーズな動き、音楽とも見事にシンクロし、まるで芸術を見る思いでしたよ。そのクオリティの高さは、過去のどんなアニメにも負けないでしょう。製作者の「エヴァ」に対する半端じゃない思い入れがひしひしと伝わってきました。宮崎監督や押尾監督もがんばっているが、新「エヴァ」が一頭地をぬいてると思う。物語はご存知の通り、「壮大」の一言。キリスト教の要素を取り入れ、人類の発生、進化、滅亡などに関わる地球規模のもの。並みの作品ではありません。これに親子の情愛、学園もの、恋愛の要素が濃密に加わります。そして謎だらけ、伏線だらけの脚本。世界中が熱狂したあの「スターウォーズ」に決して引けを取りません。それだからこそ心が躍るわけです。これまではサード・インパクトでラストを迎えてきたが、本作でもうそれが始まってしまった!ワクワクしますね。きっと人類補完計画も新しいものになっていることでしょう。今後どのような大風呂敷を広げてくれることか、大変楽しみです。完結のあかつきには、アニメ史上最高傑作と称されると予想しますよ。テレビ版以上にサービスカット(Hシーン)を多用していますが、もうそのようなものは不要では?と思わせるほど作品の質は高いです。大画面で見て決して損はありません。残念な点は、背景画がすこし荒いのと、昭和歌謡を用いたことです。 【よしのぶ】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-09-01 00:22:29) (良:2票) |
8.ミサトさんの照れ顔が死ぬほど可愛かった。なにあれ?女神?女神なの? もうね、ミサトさんは女神だよ。使徒が束になってかかってもあのミサトさんの照れ顔には敵わないね。もう俺の頭がセカンドインパクトでサードインパクトだよ。まあそれはともかく、テンポがよく原作ほど暗くはなく観やすかったです。アスカの位置づけが大きく変わったのは個人的には非常に好印象。そんなに期待してなかったオリジナルストーリーですが悪くないじゃないですか。戦闘シーンも序のラミエル戦に負けず劣らずの熱い展開です。ラミエル戦はわりと静かな戦いでしたがこちらは敵の性質上激しい戦いばかりで自然と興奮してしまいました。「あのキャラの内面云々」とか「TVシリーズと比べて云々」とか、そういう批判じみたことを考えずともちゃんと楽しませてくれるエンターテインメント性を持ってます。エヴァ知らん人でもアニメに嫌悪を抱いてなければそれなりに楽しめると思いますよ。 映画館へまた観に行きたいですね。 【ケ66軍曹】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-06-29 04:38:38) (良:1票)(笑:1票) |
7.《ネタバレ》 エヴァらしいオリジナルな設定(捕食されるエヴァ、サードインパクト、人ならざる物へ進化するエヴァ)、 精密な描き込みのジブリ、過剰なまでのハイライトや色彩の新海誠とは別アプローチのボカし表現による綺麗な背景美術、使徒の幾何学的なデザイン、エフェクトのデザイン など随所に見られるオリジナルな映像表現、起承転結から離脱したストーリー展開が、括弧たる世界観となり 独特の空気感が生まれていた。最近ではダークナイトでも同様のオリジナルが作る空気感を感じたが、 こういう映画は是非劇場で見たい。
話の内容自体は、あいかわらずエヴァでついていけない部分が多いが、今までのエヴァと違った点として、 シンジがレイを助けたいという、普遍的で誰でも分かる感情が強くなっている為、わからない要素はあるものの シンジの成長や頑張りに強く引き込まれた。
アニメ版では、レイがどんどん人間っぽくなくなっていってしまっていたが、破まででは レイはどんどん人間っぽくなっていっている、当時、設定等は分かりにくくても良いが、感情表現部分を、もっと素直にやってくれれば傑作になったんじゃ!?と歯がゆい思いをしていたので、そういう願望に答えてくれたように感じた。
次回作にも期待。 【六爺】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-08-01 22:54:21) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 やりすぎだ!万歳三唱したくなった。 【no_the_war】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-07-08 23:41:47) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 娯楽に徹した総監督は、さすがに僕らの世代的なツボを知っている。 過去の日本映画のパロなのかわからないが、そんなところも面白かった。 もちろん、肝心の話も僕を十分に満足させてくれた。ただひとつ気になる事は、今作はスタッフの意見と既婚となった事により「優しい」エヴァになるんでないだろうか?と思わせるが、アスカの件で…急に自信が無くなってきた。 しかし、今日の日はさようならのBGMと次回予告から復活するんだろう?いや、するべきです!! ポカポカしたいのはレイだけでなく、観客もなんですよ、総監督。 【クルイベル】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-07-02 09:58:46) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 自分はエヴァ世代ど真ん中ですので(放映当時、主人公達と同じ年齢でした)、はっきり言って思い出補正がかかっていると思います。それでも、今作は誰でも楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっていると思いました。正直鑑賞前までは、そこまで期待していませんでした。というのも、TVシリーズと言い、前回の劇場版と言い、中学生当時の純粋な期待は、ことごとく裏切られてきたからです。別に、作品に意図の分かりにくい謎を入れることが悪いと言っているわけではありません。ただ子供心に期待した、誰にでも共感できるようなカタルシスを、表層的にだけでも入れて欲しかったのです。しかし今作は、見始めた途端に、リアルタイムで見ていた頃のワクワク感が止まらなくなりました。健全な心の成長を見せるキャラ、純粋に格好の良い戦闘シーン、そして、力強く意思を示す主人公…。中学生時代に心から見たかったエヴァの姿が、今作の中にはあるかもしれないと思えました。次作も楽しみです。 |
3.《ネタバレ》 前作はTVシリーズの精巧なリメイクだったが、今回は新キャラや新エヴァが登場し、全く別のベクトルでストーリーが動き出す。アスカの苗字がなぜ「式波」なのか、新キャラ「マリ」の役割は?次作「Q」へと続く中継ぎ的な展開ながら、一本の独立した作品としても充分楽しめる。TVシリーズよりも前向きになったシンジ、レイ、アスカの3人の今後が楽しみ。自爆して使徒に取り込まれたレイを助け出すシンジの「来い!」に痺れた~。アスカのまさかの途中退場には唖然としたが、予告編に登場したアイパッチ姿に期待。早く次が観たい! 【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-06-30 08:02:45) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 この作品は前提に前シリーズがあり、そことどうストーリーが変わっていくのか、という鑑賞の仕方をしている方が自分を含めてほとんどだと思います。なのでこの作品を本当の意味で正当に評価できているのかはわからない。けれど、この「破」は続編としても単品としてもかなり完成度の高い作品だと感じました。 戦闘シーンの「序」どころではない激しさにゾクゾクし、アスカのまさかの展開に口をあんぐりし、特にレイの変化には驚かされました。そのレイを想うシンジの気持ちに「綾波を返せ!」でホロリ。 もしかしたらこの「破」の終盤の展開は前シリーズよりも世界観を浅くしてしまう危うさもあるのかもしれない。けれども、単純に「アスカも一応元気な姿で予告に出てきたし、レイもシンジも無事で良かったー!」で帰れるヱヴァも好きです。面目躍如といった感じでやはりすごいアニメだと感じました。アスカの無事を確かめるため、「Q」も観に行かせてもらおうと思います(笑) 【HIRABAYASHI】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-06-28 15:08:08) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 今までのエヴァは、思春期特有の、説明の難しい心の不安や葛藤を、視聴者側の心にまで踏み込んでくるような所もありました(勿論トータルで言えば大傑作ですが)。そして時には陰鬱な何ともいえない気持ちになったり(精神世界に踏み込んでこられ、観る人によってはシンジやアスカとシンクロしてしまったり・・・)。
あれから14年。エヴァも新たなステージへ。画の美しさに留まらず、時代や庵野監督の微妙な心理の変化が全ていい方向に向かっています。むしろTV版エヴァのラストの学園エヴァとまでは突き抜けなくとも、希望と再生の物語をエヴァに求めた方なら、この新劇場版2作目の展開は理想に限りなく近かったのではないでしょうか。シンジは自身の思う所で動き、レイはTV版より更にヒトの心を強く持った。「碇くんといると・・・ ポカポカする」レイのこのセリフは、またもやファンの心をくすぐりますね。アスカのエロッぽさとレイの可愛らしさは対極にある魅力です。
目の前で展開される使徒との闘い、ユーモラスな登場人物の雑談のやりとりを離れると、結構エヴァの世界は難しく感じる方もいますが、分かる部分を堪能するだけでもエヴァの世界は十分魅力的です。「え?2号機の裏コードであんななっちゃうの???」みたいな驚きにも満ちています。TVシリーズ初見時のワクワク感も戻りました。
登場人物は皆どこか不安げで満たされていない。それがなぜか共感できてしまったり。それでも今ある環境に自問自答しつつ精一杯奮闘するシンジやその仲間が愛しく感じます。
新劇場版・破 は、また一歩、エヴァを突き抜けた感じです。既存の作品を再構築する労力って並大抵のことじゃない。庵野さんの才能に敬服します。この世には1人残らず全員が好きって作品はありえません。エヴァに全く興味ない方も逆に嫌いな方も多いでしょう。ただ、嫌悪感を持たずにワクワクしながらこの世界に浸れることが出来てる自分は、幸せものだと思います。新劇場版もここで折り返し。3作目「Q」も劇場まで足を運びます。やはりエヴァは並の作品ではありませんね。
シンジとレイの抱擁で思わず泣きそうになりました。あそこを見たいからもう1回劇場行きたくなる程(笑) 【まさかずきゅーぶりっく】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-06-28 11:28:46) (良:1票) |