7.《ネタバレ》 本作はファミリー向け映画。失礼ながら大した期待はしていませんでした。前作は自分基準で7点の採点ですから、続編となる本作は6点なら十分と考えていました。ところがどっこい、これが法外に面白かったのです。続編の強みを遺憾なく発揮した快作でした。前作は“博物館の展示物が動き出す”というアイデア一本で勝負した作品。もし本作が単なる2番煎じに終始したなら、予想どおり5~6点の代物だったでしょう。しかし違いました。設定の強化と友情ドラマという付加価値があった。何と言っても、2次元の芸術作品に命を吹き込み、中の世界へ出入り可能にしたのが値千金のナイスアイデア。一気に世界観が広がりました。古い写真の中で落とした携帯電話のエピソードは爽快の一言。石板の新たな活用法の発見に夢は広がるばかりです。前作では主人公と反目していた展示物たちが今度は最初から仲間。その繋がりが嬉しくて。主人公とのちょっとした会話から、気の置けない関係だという事が伝わってきます。喧嘩した友ほど仲が良い。そんな友情がベースにあるから、チープなドラマも特別に思えるのだと思います。前作の主要キャラをきちんとフォローした点も評価したい。ニューフェイス、カムン・ラーをはじめとする悪役たちも憎めないオトボケぶりを発揮してくれました。アドリブとしか思えない、しつこくてくだらない掛け合いを楽しみました。パロディも技ありの切れ味。コメディセンスは自分好みでした。消えたり壊れたりした展示物があっても心配ご無用な点も、続編の強みと言えるでしょう。細かいことは気にしない物語だって事は前作で学習済みですもん。ホント、大満足の続編でした。アメリカ史に詳しければ、もっともっと楽しめたでしょう。 【目隠シスト】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-10-25 20:52:01) (良:2票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 「主人公のラリーが夜警を辞めて、社会的に成功してる」って設定、本当に必要だったの? ……って思っていたら、ちゃんとラストにて「必要だった」と納得させられる作りなのが良いですね。 本来、ラリーが夜警を辞めているなんて設定、前作のファンとしては到底納得出来ないはずなんです。 でも、作中にて息子のニッキーやジェデダイアが「どうして夜警を辞めちゃったのか」と文句を言ってくれるから、観客である自分としても「そうそう、その通り」と頷かされて、映画との一体感を味わえるし、最後まで観れば (なるほど、博物館に寄付するオチの為に金持ちにしておいたのか) と、大いに納得。 この「序盤にて抱かされた疑問と不満が徐々に薄まり、最後にはスッキリ消えて無くなる」って構成は、中々気持ち良かったです。 ただ、全体的に考えると……面白さって意味では、前作より見劣りしてしまうかな? 「ジェデダイアとオクタヴィウスの友情」とか「自らが作り物の人形であると悟る切なさ」とか、前作にあった長所はキチンと引き継がれてるんだけど「色々と説明不足なゆえに、観ていて戸惑うストーリー」っていう短所まで、しっかり引き継いじゃってるんですよね。 ヒロイン格であるアメリアとの恋物語は唐突過ぎて応援する気になれないし、ジェデダイアが敵の人質になる場面でも (そもそも彼は人形なので、砂時計に閉じ込められても死ぬって事は無いのでは?) と思えちゃって、緊迫感が湧かない。 終盤の展開もグダグダで、巨大なリンカーン像が援軍に来てくれて一件落着と思ったら、なんかアッサリ帰って再び窮地になるし…… 場面場面は悪くないので「こういう場面をやりたかった」っていう作り手の考えは分かるんだけど、場面の繋げ方が雑なもんだから、不自然さが生じてるんですよね。 パソコンを駆使してサポート役を務めていたニッキーが、途中から全然出てこなくなる(博物館改装後に、ようやく再登場)ってのも構成として如何なものかと思うし…… この辺に関しては、あまり誉める気にはなれませんでした。 とはいえ「1には無くて、2で新たに生まれた良さ」も、ちゃんとあったりするので、決して嫌いではないんですけどね。 ダース・ベイダーが出てくる場面や「携帯電話を拾った水兵が、後のジョセフ・モトローラだと判明する」オチには、ニヤリとさせられましたし。 棒術ならぬ懐中電灯術を駆使して敵を倒すラリーの姿も、正に痛快無比って感じ。 何より前作のラスト同様、今作でも最後は「楽しい博物館」を描いて終わる形になってるのは、凄く良かったです。 前作は「夜の博物館」という、閉ざされた楽園の中で秘密の祭りを楽しんでる感じでしたが、今作はそこに客を呼び込み、より「博物館らしい魅力」を打ち出す終わり方になってましたからね。 (この博物館、行ってみたいな) と感じさせてくれたんだから、やはり良い映画だと思います。 【ゆき】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2022-04-14 06:18:57) (良:1票) |
《改行表示》 5.第1作より、登場人物など格段に豪華になりました。 第1作ではロビン・ウィリアムスのセオドア・ルーズベルトが展示物たちの中心になっていて、 彼を展示物のリーダーに据えて、作品のスケールも子どもにとって非常に分かりやすかった。 しかし本作は博物館の世界観を広げすぎて、 登場人物を増やしすぎてしまったためにめんどくさいやりとりが増えてしまい、 ベン・スティラーが右往左往する面白さも減ってしまっています。 前作では、一定時間が経過すると日が昇り、登場人物たちは展示物に戻り、 また夜になると動き出す楽しさや作品のメリハリがあったのですが、 本作はずっと展示物が活動しているので、展示物が動き出すという本来の面白さが弱くなってしまったのも残念。 でも、「匿名の大富豪」の粋な計らいと解放された夜の博物館のラストは良かったな。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-11-13 21:35:02) (良:1票) |
《改行表示》 4.展示物だろ 動くな 動いちゃいけない 動くと撃つぞ 展示物には展示物のマナーってもんがあんでしょが。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-08-21 23:37:14) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 前作のほうが面白かった。正直言うと、前回のキャラクターたちにまた会いたかった。前回の博物館もまだ個人的には満喫しきれていなかったのに、違う博物館に移って、また新しいキャラクターたちがわんさか出てきて、感情移入しづらかったです。絵の中に入るというアイデアがとても面白かった。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-07-05 16:03:42) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 厳しいご意見が多いようですが、私はストライクゾーンでした。 確かに前作のキャラの大半は封印されてるし、やたらと御都合主義が目立つと言えば目立つんですが、それがこの作品の芸風と見れば何の問題もなく、ひたすら楽しい時間を過ごせます。 なにしろ芸が細かい。大抵の人が見逃してしまうようなディテールにまでこだわる遊び心満載のCG。ウィットに富んだ台詞の数々。どう見ても子どもの喧嘩を延々と繰り返すコテコテのギャグ。ところどころに散りばめられるイイ話。張った伏線はキチンと収束。非常にバランスの良いアメリカン・コメディと評しても良いのでは? まぁ、同じあらすじで違う制作者が創り出せば全然違う作品になるのでしょうね。ある意味、観る者を選んでしまう作品なのかも。でも、コメディー作品って殆どがそうなのでは? とどめはアメリア。30代半ばにしてこの可愛さ。ダウトも良かったけれど、私にとってはストライクど真ん中。なので9点献上。10点じゃないのはティラノが活躍しなかったから。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-05-02 12:52:49) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 残念ながら全てが前作以下だった。 個人的には新旧キャラがゴチャ混ぜになりながらドタバタを繰り広げると思っていたが、前作キャラはほぼ出番なし。ミクロ・ガイ二人は結構出番ありますが、お気に入りの大統領、モアイ、T-REX、アクメンラーが軒並みお留守番を食らい、最初と最後にチラッと出ただけだったのがマイナス点。 新キャラははっきり言って微妙。しかも出ずっぱりなのはアメリアさんなる女性のみ。確かにタイトなフライトスーツの上から見えるボディラインは素晴らしいですが、それだけで旧キャラの代役には無理あり、キャラも弱いし。 基本的に今作は敵キャラと主人公の追いかけっこのみで、前作みたいな主人公の四苦八苦+石板奪還大作戦みたいな二段構えになっておらず、『ナショナルトレジャー』みたな感じになってしまった。あれが悪いとは思わないが、ナイトミュージアムの醍醐味はそこじゃないでしょ? 『みんな動きだす』と言ってるが、ナポレオンやアル・カポネなど人型ばっかでこれまた前作ほどのインパクトは無し。 内容的には『仲間を助けるために侵入した博物館で繰り広げられる鬼ごっこ』で、この作品の肝である「動き出す」部分が非常に希薄になってしまった非常に残念な作品。 ただ、これは私の期待が非常に大きかったこともあっての点数であり、前作を観ても過度の期待を抱かない人が見ればソコソコの作品ではあると思います。 もう一言、このシリーズディズニーランドでアトラクション化してくれないかな・・・。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-12 22:17:05) (良:1票) |