4.山崎監督って、いい意味で色のない人だと思うんですよ。自分の色みたいなのがない(或いは出さない)がゆえにアクの強さがなく、毎回、広く人々に見られる作品になっている感じ。だけど、この作品は映画版『クレヨンしんちゃん』の映画化、今世紀に入ってから作られた最近の作品をわざわざ実写映画化してしまうっていうのは大変に無粋なように思え、また、元の作品に原監督の色が濃く出ているがゆえに、山崎監督ではなく原監督のモノとしか言い様のない映画になってしまうのではないかと危惧しました。結論としては、原監督と山崎監督のハイブリッドになって実写なりの面白さが出たな、と。原監督的こだわりはかなり薄まりました。でも、キャスティングのそのアクのなさ加減、色の薄さ加減まで含めて、これはかなり巧妙に計算されているんだな、と。つよぽん、ガッキーから筒井、夏川と、見事なまでに強い個性で押すタイプではない役者を揃え、アクの強さをいかに消しこんでゆくか、と。そう、オリジナルのアニメをそのまま映像化したら、とんでもない事になってしまうという危うさをきっちり回避してるんです、これ。実写で「野原一家、ファイヤー!」をやっちゃったら、ボディブレードでフルスイングをやっちゃったら終わりになってしまうという。そこら辺、『20世紀少年』なんかとは違いますね。結果として、広く口当たりのよい娯楽時代劇の出来上がり。シネスコ画面に展開する合戦シーン、一対一の殺陣など、必要な画も撮れてますしね。本格時代劇を、また『クレヨンしんちゃん』を大前提とした視点で捉えてしまうと物足りなさ大爆発でしょう。しかし、いい意味での俗っぽい仕上がりであるがゆえに、「『しんちゃん』でかつ大人なドラマ」という、客観的に見ると実はシリーズ中でもかなりマニアックなシロモノであった『アッパレ!戦国大合戦』よりも敷居は低く、間口は広い作品に仕上がっています。ポイントは『クレヨンしんちゃん』の実写化ではなく「おマタのおじちゃんと廉ちゃんの物語」の実写化。純化され、透明感を与えられたラブストーリー。そこに実写化の意義も価値もあったと思います。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-09-06 18:36:01) (良:3票) |
《改行表示》 3.私はこの映画の原作(アニメ)の戦国大合戦の大ファンである。 イメージが壊れないか、がっきーや草薙君の演技は大丈夫なのか? 原作が大好きなだけに不安はかなり多かった。 そして邦画は普段あまり見ない。でも見に行った。 感想は・・ 見に行ってよかった! 昔の人の恋愛の掟はもちろん知らない。 身分の違う恋愛が許されないということは分かっていても、実際どうなのか想像がつかない。 草薙君とがっきーの演技はとても素敵だった。「愛している」ことを言葉で言えない、言わない。結ばれる事も無い。 でも目線で、お互いを思う心で、確実に通じ合ってる2人。スクリーンからそれが伝わってきた。 草薙君演じる武士はとてもかっこよかったし、がっきーが演じる姫は本当にかわいかった。 また、悪役の大沢たかおさんの演技も戦のシーンもとても迫力があった。 ひろしとみさえもいい味出していた。 所々笑える部分もあり、じーんとくる部分もあり、家族とでも恋人とでも安心して見れる映画だと思う。 最近そういう映画って少ないから、見終わった後私は心が温かくなった。 【ましゅまろシナモン】さん [試写会(邦画)] 7点(2009-09-17 22:07:42) (良:2票) |
2.どうしてこうなったのかはもう様々な利権の絡み具合だと解釈したい。むしろこれがスタッフ、監督のベストなのだとしたらそれこそがっかり。演技やカメラがたまに学生さんが作ったものなのかと思うほど稚拙 【HAM】さん [映画館(邦画)] 0点(2009-09-06 00:10:42) (良:2票) |
1.大半の人はしんちゃんの後に本作を観ていると思いますが、まだ両方観ていない方には逆の順番で観ることを勧めます。絶対にその方が後味が良いです。同じ時間を費やすなら、得する方を選びましょう。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-09-15 00:27:19) (良:1票) |