12.《ネタバレ》 崩壊する住宅街、巨大ビル群、そしてランドマークの数々。家が一戸つぶれても結構なインパクトなのに、それが連鎖するのですからもう大変。大海原に大陸プレートが引き込まれていく様など圧巻の一言。これほど見事に文明を壊すとは恐れ入りました。恐怖を通り越して、ある種の爽快感さえ感じる大崩壊劇でした。さらに素晴らしいのは、アクションに娯楽性が存分に加味されていること。車が行過ぎる傍から崩れ落ちていく道路。火山弾と爆煙を掻い潜り飛ぶ飛行機。アニメ等ではよく見かけるシーンですが、実写だと荒唐無稽過ぎて意外と敬遠されがち。実際リアリティなんてありません。でも徹底してそんな場面ばかりだと、これまた快感になってくる。もう何でもやっちゃって頂戴って感じ。自分の中の「想像の幅」が広がりました。これぞスペクタクル。これぞパニック映画。極めて正しいCGの使い方を見せていただきました。脚本は一貫してバカなのですが、悪いとは思いませんでした。助かるために必要な権力と財力が無い主人公は、人脈と運と必死さで勝負した。この世は不平等だけど、嘆いていても仕方が無い。死に物狂いで道が開けることもある。希望のある結末だったと思います。なお、個人的にはどうしても助けたいキャラが2人いました。一人はゴードン医師。主人公一家結束のダシに使われたのは可哀想。頑張った彼には助かって欲しかった。そしてもう一人、強烈キャラのロシア人大富豪。『エンジン・スタート』は笑撃の名台詞でした。彼もまた助かるに足る人間力の持ち主だったと思います。こういう映画は劇場で観なくてはダメだと痛感しました。満足度の高い映画でした。 【目隠シスト】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-01-22 00:15:22) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 ご都合主義選手権ワールドカップが開催されたら、まず間違いなく優勝。そんな映画です。地球の崩壊を描く映画にしてはなんとも救いがないですな。結局生き残るのが金持ちと権力者なんて…ぼくは自他共に認めるバリバリの右派人間で、格差・競争容認派だけど、さすがにこれだけはいただけない。貧乏人は死んでしまってもしょうがない、という映画はやはり「愛」に欠ける。それは人間の心をまったく揺さぶらないものでもあります。CGのすごさに驕り高ぶり、まったくもって鼻持ちならないサイッテーな映画です。ジョン・キューザックはこんな映画に出なきゃいけないほどお金に困ってるのか。ふん。 【ケルタ】さん [映画館(字幕)] 1点(2010-01-14 15:32:05) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 劇中に「プレートがもたない」と云う台詞の字幕を見て、これは「日本沈没」ならぬ「世界沈没」の話であると気がついた。その後の噴火や津波のダイナミックな表現を見るにつけ、邦画「日本沈没」の描写はなんと稚拙であったことか、などと他の映画と比べてCGの凄さに感心していたんだけど…。でも、底の浅いヒューマニズムや家族の絆みたいなもので最後のヤマを作った時点でこの映画の株は暴落し、国土を失った民族の行く末に言及していた73年版「日本沈没」の方が格段に芯があったと思った次第。まぁ邦画との比較じゃなくとも、脚本はお粗末です。崩壊のその日まで国民に事実を秘匿し続けて、金持ちだけ避難するってどんなザル計画なんだよ、と。そのご都合を米大統領が残ることで相殺したようだけど、それこそご都合主義。そんなザル計画でも、自分の財力ではとても乗船できなかったことが腹立たしく、最後まで不快なしこりが残った。ゲートが閉まらず箱舟が危機に陥る原因がホントにしょぼくて、せっかくの一大スペクタクル映像と釣り合っていない。自分たちの船が危機を脱出したことより、あの親父が生きていたことで喝采が湧く描写にリアリティはありません。何より、アフリカ大陸がほぼ元のカタチで残っていたことを考えると、あんな船を作って金持ちだけで逃げるより、早めに警告してアフリカのどこかに避難施設を作った方が多くの人が助かったんじゃねーのか。田所博士ならきっとそう叫びますね。全体として見れば、ほぼ全人類を殺しても楽観的に終わる、いつものエメリッヒ節でした。ストーリーだけなら1~2点の内容。残りは全部映像の点数。そこはさすがでしたよ。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-12-18 02:51:53) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 見ろ!人がゴミのようだぁ!!と大佐が大喜びされそうな大スペクタクル映画。これだけの映像を用意すれば脚本なんてどうでもいいです。そもそもエメリッヒ監督に人間ドラマなど求めちゃいません。けど劇場内は結構泣いている人がいたっけ。さて、これまで宇宙人襲来やらマンモス大暴れやらで地球を壊し続けてきたエメリッヒ監督が満を持して投入してきた史上最大の地球破壊映画。こんな大スケールかつエグいディザスター場面を見せられては今後は災害パニック映画は作りにくくなっちゃいますね。映像と音響で満腹になったので細かなことは言いたくありませんが、チベットの描写が滅茶苦茶すぎて失笑でした。チベット人を中国人が演じていたり、お婆ちゃんが鶏を屠殺するなどチベットに対するリサーチが足りなさすぎ。せっかく唯物現代文明とチベット仏教という対照的なモチーフを用意したにも関わらず残念です。チベット寺院になぜ日本の梵鐘があるのかと小一時間…。まあエメリッヒは「いいじゃん楽しければ」とか言いそうでもうあきらめてます。そんなエメリッヒ映画が好きです。Good(ロシア訛りでネ)! 【トト】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-11 02:19:51) (良:1票) |
8.最高の技術を最低の脚本で無駄遣いしている最悪映画。 「あぁぁぁぁぁ!」と叫んで踏ん張るか、祈るかできれば大体どんな危機でも乗り越えられるみたいです。こんなのはドラマでも何でもありませんね。 【とと】さん [映画館(字幕)] 2点(2009-12-05 19:01:55) (良:1票) |
7.監督本人が言っていましたが、このクオリティはエメ公のキャリアの集大成といっていいでしょう。例によって、映像で魅せてくれますが、人物描写は下手クソです。今回はその二つの要素の差が非常に大きかったかと。大都市が次々と崩壊してゆく様は圧巻の一言。現代のCGのクオリティに合ったVFXだと思います。終盤にかけてダレて来ますが、それでもここ最近のディザスター映画の中では頭一つ抜けているでしょう。対照的に人間の描き方が酷い。画面上に出てくるキャラクターの家族を全員出すので、映画の中の感動シーンが、わんこそばの様に連続します。これはハッキリ言って観ていて詰まらないし、単純にそう云うシーンに飽きてくる。ジョン・キューザックの一家と、科学者の周辺と、ネパール人の助っ人ら辺でコンパクトに纏めた方が良かったと思います。 重ねて言いますが、映像100点、ドラマ0点です。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-11-30 21:19:57) (良:1票) |
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6.《ネタバレ》 全然期待しないで見に行ったけど、楽しめました。 映画館で見るべき映画です。
まあ、最後に必死になってドアを閉める作業をするんのですが、そもそも、自分達が原因でしょうが!(笑)
一番思ったのは、この宇宙船・・飛ばないのかよ!!って(笑)
みなさん、コレ、宇宙船と思ってませんでしたか? 【りんご】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-29 01:44:13) (笑:1票) |
5.映像でここまでやってくれれば、この際、ストーリーなんてどうでもいーだろ。 【センブリーヌ】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-11-27 07:09:39) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ステーキを食べようと思ったら、ステーキじゃなくてコンニャクだったというような映画。エメリッヒに期待するほうが間違いなのかもしれないが、物足りなさを覚える。壮絶な映像も見慣れてしまっているのか、期待していたほどではなかった。 ただのパニック・ディザスタームービーを作るのではなくて、人類が滅亡する際にいったいどういう光景ややり取りが見られるのかというリアルさがあるヒューマンドラマを製作したいというような狙いが見られるが、上手く成功したとは思えない。 ヒューマンドラマを作りたいのならば、きちっと“核”を設定しないといけない。本作ならば、“主人公たちが本当の家族になる”ということだろうか。離れて暮らす息子たちと本当の“絆”を築けた際には評価される感動作になることができた。父親のことをあまり好きではない息子がなんとなく父親と打ち解けて、なんとなく父親を助けようとしたのでは“感動”は生まれないのである。父親に対して激しく反発する中で、父親の良さや父親からの愛情を再認識して、嫌っていたはずの父親を最後は自分の命を捨てようとしてまでも助けようとするところまで彼らの絆が成長しないと面白くない。本来ならば、家族や息子を助けるために主人公が死ぬということが感動的な落としどころだが、そういうオチに持っていくことが難しくなるほど、本作は煮詰まっていない。本作では多くのキャラクターが死んだが、はっきり言って効果的かつ感動的に描けたものがほとんどなかったような気がする(評価できるのはロシアのオヤジくらいか)。誰かのために何かをして“死ぬ”という人間の美しさが伝わってこない。 また、何かしらの“悪”というスパイスが必要ではないか。人間の敵は自然ではなくて人間という落としどころにもなる。金持ちのロシアのオヤジと科学者の上司のような男の二人が“悪”の候補者になり得たが、どちらも存在感を発揮したとは思えない。人間というものは生き残るためには、誰かを犠牲してもいとわないという考え方もあるので、人間の浅ましさをも描いた方がよい。その方が、人間の美しさも引き立つだろう。いずれにせよ、困難にぶち当たった際に一致協力して立ち向かおうという人間の姿を描く濃密なヒューマンドラマか、自分だけが助かりたいという人間の醜さが招く悲劇か、何かしらのものを描かないと本作のような中途半端な作品になってしまう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-11-21 22:49:19) (良:1票) |
3.スターウォーズ、ID4、アルマゲドン、トランスフォーマーと、色んな意味で様々なディザスタームービーを見てきましたが、なんと言ってもこのスケール感と映像的クオリティは本作がダントツだと思います。劇中は延々と地球崩壊シーンを見せ付けられますが、途中から「本当にこんな風になったらどうしよう・・・」と不安になるくらいのめり込んで鑑賞する事ができました。ただ、生き延びて欲しい人が大した意味合いも無くコロコロ死んでいくのは見ていて気持ちのいいものではありません。まあエメリッヒ監督にそんなに多くを求めてもいけませんが。ゴジラとデイ・アフター・トゥモローがパッとしなくてID4以降あまり好きではない監督でしたが、本作ではちょっと見直しました。本人は「ディザスターはもうやらない」と言っている様なので、有終の美を飾る第一級エンターテイメント(ポップコーン・ムービー)に仕上がっていると思います。ちなみに一緒に行った映画好きの両親の感想は「うーんイマイチ」でしたが。 【Kの紅茶】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-11-21 22:26:30) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 映像だけで言えば満点と言っていい出来で素晴らしかった。この監督の作品で言えば、「デイ・アフター・トゥモロー」を遥かに凌駕していると言っても過言ではない出来で、その映像表現には圧倒されるものがあった。これこそ映画館で見るべき作品と言えるだろう。キューザック達が、車で、飛行機でと、あの惨事の中を面白いように逃れて行くところには、まるでアドベンチャー映画を見ているような感じになって、やや失笑気味ではあったものの、見応えのある出来にはなっていて良かったと思う。物語としては巨大船に辿り着いた辺りから急に面白く無くなっていって良くなかった。急にリアリティが薄れてしまったと言うのと、船でのチマチマしたトラブルやら諸々に疑問符が出てきたり、イライラしたりしてしまった。あそこまで来て、別れた妻の恋人を死なせてしまうと言うのには納得がいかなかった。彼は良い人にしか見えなかったし、それに、あそこに辿り着くまでには彼の大活躍ぶりがあったわけだし。全体的に言えば、映像は素晴らしかったのに、物語がいまいちであったために、やや残念に思える出来になってしまっていたと言うところだ。 【スワローマン】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-11-21 21:50:12) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 最終的には現代版のノアの箱舟でした。 CGは近年の中でも特出したもので、 ストーリーもよかったです。 【ALEC】さん [試写会(字幕)] 8点(2009-11-16 18:02:48) (良:1票) |