6.《ネタバレ》 長~い会話でためてためてバイオレンスドカーンというタランティーノ黄金パターンの繰り返し。ホント無駄の好きな監督だなー。 バスターズと復讐する女とナチの面々と、キャラクターは多いんだが、無駄話ばかりでそれぞれのキャラクターのバックボーンはほとんど語られず、魅力的だと思えた人物は余りいなかった。バスターズと復讐する女が全く絡まないのも肩すかし。復讐のためにどんな人生を送ってきたかとか、バスターズがどれだけナチに虐げられてきたかなんて事は重要ではないようだ。それならそれで勿体ぶらずドンパチやってくれれば良かったんだが、意外とバイオレンスシーンは少なく、物足りない。コメディ要素も中途半端で笑えないし、どこにも振りきれていないように思えた。ブラピ何もしてないじゃん。敵役のランダ大佐が一人で目立ってたな。良くも悪くもタランティーノらしい一本だが、爆発力がなく、面白かったとは言えない。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-12-01 21:49:33) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 劇中劇でアメリカ兵を狙撃しまくる映画を見て喜ぶドイツの高官たち。でもこの映画を見て喜んでいるあなたたちも同じ穴のムジナですよ、みたいなメッセージがあったりするんでしょうか。 ゆるい音楽に過激なバイオレンス描写。駆け引き的会話シーンが多く、その1つ1つが長い。その結果、映画は長尺になりテンポが悪く感じます。 そしてストーリー。ナチス占領下のフランスで活動する部隊の痛快活劇と思っていただけに、2章以外は全然そんなストーリーじゃなく残念。1章でショシャナの悲劇を描き、2章でバスターズによる反撃の幕が上がる。この辺まではワクワクしながら見ていたのですけどね。 1章の悲劇のヒロインショシャナと仇敵ランダ大佐。その2人が再会するシーンがあるのなら、ショシャナがランダ大佐に復讐を遂げる結末を用意してほしいところです。ランダ大佐が生き残って亡命する結末なんて納得いかないです。 酒場のシーンやショシャナの最期のシーン。それまで友好的に会話が弾んでいた人間関係を、一瞬で崩壊させるのはタランティーノの十八番。この映画はその手法に頼りきっている感じ。 ストーリー的面白さが足りない。魅力ある人物も共感できる人物もいない。でもこーゆー極端なバイオレンスシーンをいれとけば、なんか『この映画すげー』って感じになるだろう、って浅はかな考えが見えてしまう。 期待していただけに、残念な出来でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-10-04 21:07:57) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 最初のの会話シーンはとても緊張感があって一気に映画に引き込まれたけど、それ以降は会話で話を紡いでいくパターンが続き、ワンパターン感が否めなかった。この監督さんのことをもっとよく知ればもっと面白くなったのかな~。しかし最初から最後までランダ大佐さんの存在感は半端なかった。 【ほかろん】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-06-11 18:54:50) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 タランティーノ監督といえばキルビルのイメージがあったので、 第一章の静かな始まり方があれなんか違うなという思いと、 もしかして退屈な映画なのか??とも思いましたが、 会話のなかに緊張感を感じるようになり始めるとぐいぐい引き込まれました。 長い上映時間ですが時間を忘れて見入ってました。 最終章直前までは…。 ショシャナの計画にしろバスターズの計画にしろザルすぎるでしょう。 それがお互いの相乗効果で成功するかと思いきや全然そんなことはないし。 スクリーンの裏(?)の山積みのフィルムを見過ごすとか、 ショシャナの相棒が劇場の扉の鍵しめて閂までしてって、 ヒットラーを始めナチスドイツの高官やその家族が集まった場所の入り口なんだから、 警備兵の一人もいないとはちと考えられない。 確かにランダの裏切りがその一因というのもあるかもしれないけど、 そこには緊張は感じられず、ヒットラーの最期にカタルシスは感じられませんでした (あまりにも上手く行き過ぎるのでヒットラーは影武者でしたオチかと考えたくらい(笑))。 レインも自力で脱出したわけではないので最期の印つけも、なんだかなあ…といった感じでした。 女優さんも美人だったし、3本指の話なんかは良かったんですけどねぇ。 そうそう観ていて思ったのが、殺す相手の基準の曖昧さでした。 ランダはショシャナをユダヤ人と見抜けずフランス人だと思っていたし、 酒場でもなまりや習慣でしか相手を判断できなかったりと、 見た目はそれほど違いないのに、○○人だからという理由で殺し殺されるというのは、 恐ろしくも愚かしいことだなと感じました(平和ボケな感想ですかね…)。 【映かったー】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-10-17 21:54:44) (良:1票) |
2.「ジャッキー・ブラウン」までの抜群の構成力は大きく買っていたものの、大金をかけてB級映画を作り直しはじめた「キル・ビル」以降のタラとは相性の悪い私ですが、残念ながら本作もイマイチでした。初期3作では、クセの強いキャラクターと、一筋縄ではいかない複雑なストーリーと、それらを効果的に見せるテクニックと、そして映画マニアならではの遊び心とが絶妙に絡み合った見事な手腕を披露していたものの、それ以降のタラは印象的なキャラクターで遊ぶことのみに特化し、映画を構成するその他の要素への関心を失ったかのようです。本作においてもその傾向は続いており、ランダ大佐を筆頭としたキャラクターの作り込みは良いものの、物語は恐ろしく単純で何の捻りもありません。この単純な内容で150分を超える上映時間は長すぎるように感じます。個性的なキャラクター達による長い長い会話も面白いことは面白いのですが、これは物語における効果的なタイミングで挿入されてこそ活きるもの。すべての場面でこれをやられ、会話が映画の中心となってしまうとさすがに飽きます。基本は物語で魅せて欲しかったです。映画館主によるミッションとバスターズによるミッションとが同時に進んでいるのですから、両者を巧く絡ませるということくらいは考えられなかったのでしょうか。片方のミッションが失敗しようとした時、もう一方のミッションの存在によって当事者達も気付かないうちに危機から救われていたとか、そのような展開がいくつかあれば映画は引き締まったはずです(「パルプ・フィクション」の頃であれば、こういう工夫も当然やってたんですけどね)。私が不満に感じるのは、才能が枯れてしまった監督が全盛期よりも劣る作品を発表するのなら納得できるのですが、緊張感に満ちた本作の冒頭などを見る限りタラの才能はまだまだ衰えておらず、その気になれば「パルプ・フィクション」クラスの映画をあと数本は撮れそうな状態であるにも関わらず、その才能の一部しか使わない映画しか撮っていないということ。次回作も恐らくは好きなジャンルで遊ぶだけの映画を撮るのでしょうけど、いつかはまた商品になる映画に戻って来て欲しいものです。。。最後に、本作に快く出演し、素晴らしい演技を気前よく提供したドイツ人俳優のみなさんの姿勢には感服しました。われわれも「パールハーバー」ごときで目くじらを立ててる場合じゃありませんな。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2010-08-01 20:02:45) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 タランティーノのグロ好きは相変わらずだ。それにしても、ナチスを描く場合どうして多くの監督は一方的な見方しかできないのか。この作品も類に漏れず、ナチスの高官がどれも程度の低いダメ人間に描かれている。そういう人間ならいくら残酷に殺しても問題なしということなんだろうけど、いい加減うんざりだ。そんなバカばかりだったら、一時的にせよあそこまで国を大きくできなかったはずなのだ。その点を苦慮した上で悪者として描かないと、この監督も頭悪いなあって思ってしまう。それでも、ハンス・ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツの演技が素晴らしかったのと、女優達が美人揃いだったので、これに5点。それと、ブラッド・ピットじゃなくてもあの役は良かったんじゃないだろうか。それほど主役としては陰薄すぎ。 【へろへろ】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-07-21 21:15:43) (良:1票) |