6.この映画を一言でいえば沈黙の美学。この作品はとにかく沈黙が多い、エヴァが出ていった後のウィリーとエディ、そしてエヴァの彼と3人で映画を見るシーン(かなり笑える)は特に沈黙が長い。もしそれを退屈に感じたのなら、残念ながら今作はあなたに向いていない。例えば、意味もなくテレビを見るウィリーとエヴァのシーン。話のかみ合わない二人はブラウン管から流れる異星人がどうのといったくだらない番組を意味もなく見る。そして生まれる沈黙の空間。なぜか無駄がない完璧なシーンに思え引き込まれる。それは人間のさり気ないしぐさ、ディテールまでこだわるジム・ジャームッシュ だからこそなし得た結果なのだ。仲がとりわけていいわけでもない、価値観も違う、すれ違いばかりの3人。人によっては、ラストに物足りなさを感じるかもしれない、それは結果ばかり求めて過程を楽しんでいない証拠だ。楽しいのではなく、楽しめるかどうかが問われている。個人的には何度も見たいと思わせる作品。 【ゆたKING】さん 10点(2003-03-25 09:05:03) (良:3票) |
5.あのカラカラに乾いた雰囲気と、エヴァの素っ気無い態度がメチャメチャ好きです。面倒くさそうにしながらも、いとこのエヴァにワンピースを買ってきたり、ひとり歩きは危ないと心配したりするウィリーのキャラもいい。なにをするにもどこへ行ってもニコリともしない彼らを遠くから写すモノクロの映像も美しい。沈黙ばかりのシーンなのになぜかプっと小さく吹き出してしまうところがいくつかあるのよね。こんな感覚の映画は初めてでした。ジョン・ルーリーの歩き方がいいわ。 【envy】さん 9点(2004-09-17 15:18:12) (良:2票) |
4.ジム・ジャームッシュ最高ですね!!ワンカット目から感動してしまいました。音楽もいいですし、三人のグダグダなコンビネーションも味がありました。映画なんだけど、「あるある!」っていう日常の雰囲気よかったです。弾まない会話とか。どのカットをもっても画になる映画って本当にすごいと思います。 【kaneko】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-11-29 14:45:11) (良:1票) |
3.最っ高に癒される作品。居心地最高。出来合いな恋愛映画ばっかり見てきたから、この映画を見たときの嬉しさはとんでもなかった。ウィリーとエヴァがテーブル挟んで向き合って話すシーンとかマジでリアル。ウィリーが一生懸命楽しい話しててもスゲー不器用で伝わらなくて、そんな話にエヴァは戸惑いながらも何とか合わせてあげたい、ってあの空気。うわぁ辛いなぁ(笑)って感じ。こんな二人の良い緩衝材として働くエディも生かされてる。もっと言えばウィリーとエディの関係もマジでリアルな良い友達だし。モーテルでのウィリーのベットが無いシーンとか大好き。この映画に潜んでいるフッと通り過ぎていく自然な笑いの落っことし方は天才的。観終わってすぐに二回目観たのを覚えてる。 【ハッシーふりかけ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-19 22:06:13) (良:1票) |
2.ジャームッシュの映画は言葉が上手く通じないもの同士が集まる話しが多い。その為生じるすれ違いやら勘違いやらがまた可笑しいのだが結局根っこでは通じてるんだよね。彼の映画には言葉じゃなくて目線や仕草や風景を見て、或いはその独特のリズムを感じて、その場の空気を体感し想像する楽しみがあるのだ。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2003-12-17 12:06:12) (良:1票) |
1.「パリ」を「巴里」と書きたい方におすすめ 【ポジティブ】さん 8点(2003-11-03 19:08:28) (笑:1票) |