《改行表示》 6.《ネタバレ》 少年は、居眠りしてしまったお母さんをみつめてにっこり。めでたしめでたし。 とってもいいお話でした。 わがままだった少年は、あの島で何かを学び成長したのでしょうか? いいえきっと理屈を超えて感じたんでしょう。そし少年は変わったんだと思います。 自分をかまって欲しいとそればっかりだった少年は、 お母さんが寝てしまっても幸せって感じられる少年になりました。 きっとこれからは母さんやお姉さんがびっくりするような やさしい少年になるんじゃないかと思います。 そしてキャロルもまた相手を許す優しさのあるかいじゅうになるんじゃないかなと思います。 今頃、鳥さんの羽も修理されキャロルもKWも なんだかんだでみんなで砦で暮らしてるんだろうと思います。 映画の始めのうちは、マックスの嘘がばれたたどうなるんだろ?って心配で ハラハラして観てましたが、ウソがばれてからの展開がよかったです。 童話みたいなお話で子供向けのお話の為、 みんなにおすすめというわけにはいきませんが、私はよかったので7点!。 (皆さんのレビューを読んで、原作があるのを知りました。原作と違うと私も腹が立ちます。私は知らなかったので素直に鑑賞できたのがよかったのかも知れません。) 【うどん】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2010-07-10 21:52:23) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 ファンタジーとして失敗している。試写会で子供向けではないとされ、撮り直しされたがそれでもダークな作品。原作からして理屈をこねるような作品ではないはず。「あの島に行ってみたい!」ただ、そう思わせれば成功なのだが、それが弱い。夢のある怪獣ワールドに仕上がっていない。あの島は少年の心の王国。現実では自由にならないけれど、王国でなら魔法で怪獣たちを支配して一緒に遊べることができる。現実での孤独と母に叱られた傷心を想像力と冒険心で癒すのが原作。そうすることで自立、成長してゆくのだ。ところが映画では、現実のつまらない世界、人間社会のこじれた関係を大きく反映した王国になっている。楽しいだけの世界のはずが、怪獣たちは暴力、嫉妬、不仲、コミュニケーション不足でみな心の傷を持ち、王国は崩壊寸前。王様への頼みが「悲しみを追い払えるか?」怪獣たちは童心を失ってしまっている。島は砂漠化が進み、チリになってゆくという世界観にはあきれる。少年は想像の世界でも心の傷を癒すことができない。想像の翼を自由にひろげられない。こんなバカな話はないだろう。少年には心の逃げ場が必要なのだ。唯一よかったのは、怪獣おどりで楽しく遊ぶシーンと、最後にキャロルと和解するところくらい。自分は王様だとウソをついた少年が、本当は普通の人間だと告白するのはいいが、それで状況が好転するわけではない。本来なら、そこで心と心がやっと通じあい大団円となるべきなのだ。美術もよくない。見たことのない不思議な世界が描かれていない。原作ではジャングルの木がにょきにょき生えてくる。現実の島でロケをしただけで夢や華やかさに欠ける。声も人間の声そのものでキモチワルイ。もっともっとキモカワイイ怪獣を魅力的に演出して欲しかった。原作にはないフクロウが出てくるが、何の意味もないところに失笑。映画の言いたいことは「他人の気持ちになって考えること。ありのままの自分を受け入れること」だろう。少年は少しは自分を受け入れ、母の気持ちを理解できるようになったようだ。だが王国はどうなる?放りっぱなしである。皆の心が一つになったわけではなく、一匹は腕がちぎられたままだ。観終わって、怪獣の心配しなければならないようでは、子供たちが楽しめるわけがない。少年も島に行って成長はしたものの、心に傷を負ってしまった。原作の意図がわかってないようだ。 【よしのぶ】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-02-24 14:21:05) (良:1票) |
《改行表示》 4.画面の切り取り方が時に秀逸、色彩も美しい。着ぐるみとCG撮影が見事に溶け合ってファンタジー映画としては上質な絵作り。 ところが観終わって何が残るかといったらさっぱりだった。 コドモの童話に溶かしこんだ大人の寓話、自分の中の分身と出会う少年のインナートリップ。という作りは理解できるものの、そこから何か表現されている以上のものをくみ取れるかといったら、残念ながらスカ。 オトナにはじき出されて理解されない少年が異世界にわたる動機が薄すぎて、もう主人公の心情に寄り添う義理をすぐ失ってしまう当方としては、かいじゅうたちとのすったもんだの中から何か大事なものを拾ってこいというのが難行苦行になるばかり。 あれだけ美しい画面なのにひたすら眠気を誘われた。 何かいいモノ見せられたような錯覚を起させられるが、これは本当に面白かったのか?心から楽しめたか?語らなきゃという気になってないか? 少なくとも自分はだめでした。なんだかんだいっても映画はエンターテイメントだと思うんだけど、その核のところで失敗していると思う。何かブンガクな香りはするが、嗅がされただけって感じ。 しかし心底とるところのない映画でもないと思うのでこの中途半端な点です。 【あにさきすR】さん [試写会(字幕)] 4点(2010-01-28 03:19:38) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 自分は楽しめませんでした。我が強く、周囲を困らせるだけの主人公。感情の動きは理解できても共感できない。家出して「かいじゅうたちのいるところ」へ辿り着くが、そこで成長するかというと、そういう訳でもない。のらりくらりと嘘を付いて、その場を凌ぐ。まぁ、あのかいじゅうたちの理解しづらい理屈に彼自身を重ね、多少は親の気持ちが分かったのかも知れないけれど、それが見て取れるようなシーンもない。最終的には里心がついて家へ帰るだけで、成長の証しも見せてもらえない。ないない尽くし。原作未読だけど、お母さんがいるお家がいちばんって言いたかったのか? でも、かいじゅうたちのコミュニティはとても居心地が悪そうで、大概の場所はあそこよりマシだろう。なので製作者たちの意図も不明状態で、どんな視点で鑑賞すべきだったのか分かりません。と言うより、何も感じませんでした。敢えて聞きたい。テーマはなんですか? かいじゅうたちの造形だけは新鮮でした。基本は着ぐるみだけど、巨大な目玉や口元が作る表情が面白い。同じ手法で、ドラえもんを実写でやったらいかがでしょう。コワイ? 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 2点(2010-01-25 02:11:46) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 原作はむかし読んだ気がするけど覚えてません。社会の縮図を見るような「かいじゅうたちのいるところ」でしたね。純粋だけど残酷でもある少年がいつまでも自分の思うようには生きていけないって事を知った旅。人間界が嫌になって逃げ出した少年が、かいじゅうたちの世界で大暴れするキャロルを見て自分の行為を見つめなおすと。人の振り見て我が振り直せか。まぁひとケタの年齢で感情のコントロールってのは難しいわ。 かいじゅうたちは着ぐるみで表情だけCGにしたそうですが、それぞれ「あー、いるなこんな人」って思える性格付けと愛嬌があって面白かったです。かいじゅう踊り、みんなで固まって眠るって流れは純粋に「良いなぁ」と思っちゃいましたね。後半の方はそれはちょっと…と思うようなシーンもありましたけども。原作こんなんだったかな?小さい子はちょっと怖がるかもしれないしドン引きするかもしれませんね。 私の方では字幕版が上映してないので吹替え版を見ましたが、マックス役の子供店長コト加藤清史郎くん、キャロル役の高橋克実、KW役の永作博美をはじめとした吹き替え陣はなかなか良かったです。 【ロカホリ】さん [映画館(吹替)] 6点(2010-01-15 23:34:18) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 「家出少年が紛れ込んだ家庭は自分の家よりももっと殺伐としていたのでした。やっぱりおうちがいちばん。」なんていう教訓話を延々とやられてもねぇ・・・。かいじゅうだからこそのお楽しみっていうのに酷く乏しいんですよ。せいぜい、特異な会話くらいで、かいじゅうである事の面白味みたいなのはあまりなく、独自のセンスを感じさせるビジュアルにも乏しく、そこにあるのは一般家庭を映す鏡のような、こじれた1つの社会。音響が過剰な鳴り方のシネコンで見たせいで、冒頭から少年のヒステリックな絶叫が大変耳障りで、かいじゅうの島に行ってからもかいじゅうまでプラスしてヒステリックな状況が続いて、情緒不安定な連中のイライラとした映画を延々と見せられるのが苦痛で。視覚に頼れない分(着ぐるみながら、表情にはCGが使われているようではあるものの)、物語にもっと夢や広がりがあって良かったと思うのですが、他者との関係性の描写だけに終始した脚本に、置いてけぼりを食らった感じでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-01-15 18:05:10) (良:1票) |