4.アメリカ移民の映画が複数あるのは、依然大きな社会問題であるから。 真摯だけれど堅苦しく質素な群像劇で、主演のハリソン・フォードにしてからが観察者・傍観者的であり、中心となって動くのは別の人物。 当局と不法滞在者のどちらに非があるかは、特に外国人の立場では皆目わからず、元々移民の国であっても現在ではテロなどで痛い目にあっているアメリカは積極的に入れたくはなさそうであり、一方貧しい移民たちは豊かな生活を求めて切りなくおしよせる。 監督はその移民経験者なので、移民側の作品として見るのが公平なのでは。 見逃してもらったあの少年は、その情けを心に刻んで生きていくのだろう。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-07 07:05:09) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 結構あざとく、わざとらしい。自分の妹を撃つか?家族のメンツ??訳わからん。強盗の最後の一人を何故逃がす??ダメだ・・・・もう職務怠慢、いや、そんな「情」がわく時点で君は捜査官失格だよ。。。期待のハリソン・フォード、レイ・リオッタ共そんなに絡んでこないし、というかハリソン歳とっちゃったね。皆様の印象どうりパサパサな感じがかなり切ない(残念)。まぁアメリカの移民(永住権)事情がうかがえる内容ではありましたが、それだけでゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-11-07 17:10:24) (良:1票) |
2.9.11以降、不法移民・不法就労の取締りが厳しくなったというアメリカ。このテーマに取り組んだ作品としては「扉をたたく人」が記憶に新しい。
アメリカへの扉を開けようとする人の人間ドラマとしては登場人物を絞ってアメリカ人と不法移民の心の交流を描いた「扉をたたく人」の方が僕は好きです。一方本作はグリーンカード取得に絡む不正や、テロ対策の問題点、人権、宗教や犯罪の問題を絡め、心温まるエピソードの挿入は排しシリアスに多角的にこの問題に挑もうとしています。
主演ハリソンがアメリカへの扉を開けようとする人々の群像劇の中でうまく機能していなかったことが惜しいですが、この問題の根深さを伝えようとする作者の意思は十分に伝わってくる作品です。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-09-09 23:39:46) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 移民国家、アメリカのリアルな現実を、とても硬派に、真摯に描いた力作である。大半のアメリカ人にとって、移民問題というのは、外からの情報や外面的な知識としてしか認識していないことが多いらしいが、本作はそうではなくて、移民問題を内側から切り込んで、そしてこのテーマをより「共感」という立場として考えることが出来る内容となっている。そのような作りを可能にしているのは、監督・脚本を務めたウェイン・クラマー氏自身が移民の人であるからなのだろう。アメリカは、自由の国として、あなたに無限の可能性を与えると宣伝しておきながら、実際にはその扉は非常に固い。そして、「移民」と「テロ」が混同されているという事実が、この問題をより複雑にしている。娯楽的要素は確かに乏しい作品ではあるが、監督の狙いがきちんと伝わってきて、内容的には成功していると思う。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-11 09:04:15) (良:1票) |