10.やっぱりアビゲイル・ブレスリンはいい。でもリトル・ミス・サンシャインの頃に比べると大きくなったね。 【アスモデウス】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-06 01:39:39) (笑:1票) |
9.《ネタバレ》 相変わらず下らないケータイ小説の映画化など、日本の「難病」への軽薄な扱い方とは違い、さすがにアメリカは奥が深い。白血病の姉のドナーとして人為的に生を受けた妹が、母親を訴えるという設定からして凄い。そこには実は子供たちだけが知る隠された「思い」があるのだが、それも実に納得のいくもので、同じニック・カサヴェテス監督の『ジョンQ』とは雲泥の差となっている。娘を助けたい一心で神をも畏れぬ行為を行なった母親と、人身御供となった妹、そしてただただ死を受け入れるのみの姉。また、一歩退いたところから状況を冷静に見据え、家族を繋ぎとめようとする父親と長男。持病を抱える弁護士や娘を失った判事など、脇を固める人物設定も深い。涙腺が崩壊しました。キャメロンの全身全霊をこめた迫真の演技、ぽっちゃりアビゲイルちゃんの清涼感もイイ。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-10-25 21:37:24) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 私も時々ウルウルしたくらいなので周囲はくしゅくしゅと鼻をかむ音ばかり。泣かせる映画ですががいわゆる「お涙ちょうだい」とは少しレベルが違う感じ。入り口は訳ありな出生の妹が臓器提供を拒否して親に対して訴えを起こすという深刻そうなテーマから入りますが、後半は姉を中心としたかなりソフトな方向に振れていきます。冒頭「これはハードな内容か」と身構えた者からするとやや腰砕けの感も否めませんが役者がうまく、演出もうまいのでうまくだまされた感じでそれなりに納得。妹の出生からするとこの様な展開は考えにくいとか、いくら何でもこの母親はおかしいとか思うところはあるのですが難しいことを考えずに素直に観れば感動できる作品。ベッキーみたいな妹と痛々しくも穏やかな姉、意外やキャメロンよりおいしい役まわりのお父さん、悪人が一人も出てこない映画で鑑賞後の印象はさわやか。 【ことひき】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-10-23 18:26:03) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 姉の命を助ける為に親の都合によって利用され産まれてきた妹、母親の愛に飢え、本当の愛を知らない妹の辛さ、一方で姉も姉で辛いのは観ていてよく解る。一人の命を救うために犠牲者扱いされるようにして産まれてきた妹、この二人の間で揺れる母親の気持ちなどよく描かれているが、それでも何かしっくりとこない。生きることの喜びや生きるってことの素晴らしさ、家族同士であれ、時には母親をも告訴するほどの妹の辛さなど、色んな事を考えさせられるよく出来た作品だけど、この点数が限度なのは母親の病気の姉に対する愛と同じぐらい妹にも愛情を注いでいれば、こんな事にはならなかったと思ってしまうのと、妹を犠牲にする姿が余りにも辛すぎて、私にはこれ以上の点数は付けられません。最後にこの映画のタイトルの「私の中のあなた」とは姉の妹への思いと妹の姉への思い、その両方に対する母親の思い、それこそが正に「私の中のあなた」を意味しているのであろう! 【青観】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-10-17 17:49:58) (良:1票) |
6.小説を読んでいるかのように、セリフが鮮麗されている。何か出来事があって、展開していくのではなく、セリフの中で、過去にフラッシュバックする展開は良かった。あと闘病ものにしては、暗さは全然なく、とても前向きに描かれている所も良かった。家族それぞれの気持ちを分かった上での選択は、感涙もの。そしてテイラー君の男っぷりは、同じ男としても、惚れてしまうです。娘が親を訴えるという展開は、物語の中であまり重要ではなかったが、入口としては良かった。久しぶりにビシっと決まったラストを観た気がする。 【Yoshi】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-15 10:17:33) (良:1票) |
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5.《ネタバレ》 アナの主観であり、序盤の軽快で冷静な語り口からの意外な展開が面白かったのに、中盤以降は主観が消え去り、感動を誘うようなシーンの挿入が多く、個人的に若干かったるく感じてしまいましたが、最終的にアナの主観に戻り爽やかな後味になってくれたのは良かったです。 難病映画としては物語に意外性もあり、メッセージの切り口も既存のものとは一線を画しており、感ずるところのある映画でした。 困った表情のお兄ちゃんがなんだか気になったので、もう少しエピソードを与えて欲しかったですが。
そして、アナ役のアビゲイルはやはり大物です。彼女がいるだけで雰囲気が柔らかくなります。下手な子がやったら不快感さえ誘いそうな難しそうな役柄ですが、芯の強さ、聡明さがありながら無邪気さを兼ね備えていて全く嫌味のない素晴らしいキャラクターを好演していたと思います。 あの絶妙なポッチャリ感に目が離せません(変態的な意味でなく) 。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-14 13:14:53) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ええ、もちろん泣きましたとも!!この映画!!催涙度のみで言えば、今年ナンバーワンの作品かもしれません。常々自分の涙と下半身には節操なしだと思っているので、散々グシュグシュになりながらも、映画としての評価はこの点数にとどめさせて頂きます。要するに「泣ける」映画イコール、少なくとも僕にとって佳作止まりの「素晴しい傑作」にはならなかったわけで・・・。なんつーか・・・、ちゃんと真っ当な人生を歩まれている方には、絶対的に支持され、評価も高くなる作品ではないかと思います。わき道に逸れて、最早正規の軌道に戻し難い「非家庭的」人間にとっては、自分が欠落人間の烙印を押されてるみたいで、ポロポロ涙ぐみながらも、疎外感というか、終始非常に居心地が悪い気持ちを味わう結果に。主役キャメロンより、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイルちゃんよりも、場をさらったのは長女ケイト役の少女の、まるで「菩薩」のようなぶ厚い唇。人生を達観した境地の人間の表情っていうのは、まさにこの映画のクライマックスの彼女みたいな表情なのではないんだろうか?すっかり肥えたアレック・ボールドウィンや、久しぶりに観たら、往年の大女優べティ・デイヴィスに面影が似てきたジョーン・キューザックら、大物脇役のキャラが結構深くまで掘り下げられているのに、肝心の父親と失語症の長男の描き方が少々喰い足りない。元弁護士という役柄はともかく、ご贔屓キャメロンの初の三児の母親役はなかなかサマになっていました。もういい加減、ルーティンなラブコメの主役は卒業して、こういう役柄にシフトしていった方が良いんじゃないかと思いますね。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-10-13 16:42:42) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 ケイタイ小説のようなストーリーで正直最後まで観るのが辛かった。自分の身の回りにも現在死に直面している者がいるけれど、それを現実として受け止めながら淡々と今を生きていくのが人間だと思う。だって自分も含め死はみんなに平等にやってくるのだから。死をエンタテイメントにして金儲けをしようとしているところが見え見えの製作陣に不快感を感じた。これでもかと泣かせてやろう的演出と甘ったるい音楽にしらけた。入口でティッシュを配るのもどうか?と思った。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 2点(2009-10-12 20:58:26) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 「姉妹間でのドナー関係」「娘から親に対する訴訟」という設定に寄りかかることなく、各登場人物の内面をきちんと掘り下げた秀作。何よりも優れているのは、主人公をはじめとする各登場人物の「意志」の力に焦点を当て、またそれを讃美していること。ドナー関係を続けるのか、止めるのか、実はそれ自体はどちらでもよいこと(どちらでも正解)であり、大事なことは、それぞれの意志、決断、そして、姉が妹にとって大切で重要な人物であるというこの一事なのである。演技面では、キャメロン・ディアスは、いつものお馬鹿コメディとは正反対の役柄にきちんと向き合っている。彼女はこれからもこういうシリアスな作品に挑んでほしいと思う。アビゲイル・ブレスリンは、役作りと存在感はかなりのものがあるが、表情の柔らかさがもう少し欲しい。あと、ジョーン・キューザック姐御の場面引締力が凄まじい。目の動き一つで全部を表現している。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-10-12 14:53:21) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 現在入院している父と半分ケンカ状態(毎度の事です)で病院を飛び出してこの映画を見ました。判る、とっても判るけどつらいよ、って。母がガンで入院した時に家族の中に存在した違和感、自分達はおかしな状況の中に居るのに世の中は普通に動いているという不思議な感覚、死によって家族のカタチが壊れ、そこからの再生は決して起こらず、壊れたなりの現実が続いてゆく感じ、これまでの体験をまざまざと思い出させるキツい映画でした。一人頑なに現実に立ち向かいながら現実を見ようとしなかった、家族の変化を受け入れる事ができなかったキャメロン・ディアスの心情が痛いくらいに伝わってきました。90年代の娯楽映画を彩ったスター達が大人側に配され(ジェイソン・パトリック、とっくにツルツルになってるかと思ったけれどあんまり変わってませんね。一方でジョーン・キューザックはちょっとショックなくらいに時の残酷さを感じさせ・・・)、キツい現実を生きなければならない役柄を与えられているあたり、その配役はかなり意図的かもしれません。それは、がっちり心を掴んでくる子役達との世代間の戦いのようでもありました。新宿のボロい劇場、クライマックスからラストにかけての静かなシーンに隣りで上映している『ワイルドスピードMAX』の爆音が轟きまくるという有様でしたが、スクリーン上の出来事にお構いなしな感じが、妙にこの甘くない映画にマッチしている感じもしました。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-10-10 18:21:54) (良:1票) |