《改行表示》 6.《ネタバレ》 「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という諺があるくらいで、どんな恐ろしい思いをしたって時間が過ぎれば、単なる過去の経験になってしまうのでは。 他人の尊厳を完全に犯した犯罪者に対しては、更生よりも刑罰を主眼に置くべきだということには、賛成なんですが「死ぬほどの恐怖」を味わせることに、それほどの意味があるかどうかは、疑問です。 こりゃ、一回原作読むべきですね。読んだ上で再評価。 平成23年3月27日追加 原作読みました。改変が酷~い。他の方が指摘したエピソードの詰め込み、省略等もあるけれど、何よりも酷いのがラストの主人公の意図の勝手な改変。「死ぬほどの恐怖」なんて全然原作には出てこない。なんなんだ、この愚劣な改変は(怒) 想像はつく。恐らく広い層を対象にした映像作品で復讐殺人を何らかの形で肯定するのはまずいという観点から、改変され、才能の乏しい脚本家が自分では気のきいたことを書いてるつもりで付け加えたんだろう。 一応、現在の日本の公の価値観では復讐は否とされているからの、判断だったことは分かる。でもだったら、そもそもこの作品を映画化の対象として選ばなければいいと思う。 しかし、忠臣蔵で吉良を殺す話は平気でなんども賛美する映像化がなされるのに、現在劇では、絶対復讐を否定しなければいけないというのもおかしな話で。(忠臣蔵なんてそもそも逆恨みだし) 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2011-03-21 10:05:25) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 〝こりゃダメだ〟 と断を下してしまったのは、上映開始早々既に数分後の事でした。なぜなら、その原因の一つとして 急な時間の飛ばし方(端折り方)にあると思います。大事なところが抜けているのです。娘の安否を心配し、帰りを待つ様子が一切描かれていないのがこの作品です。そして次の瞬間にはもう、事が進んでいるのです。自分が親の立場であれば、娘の無事な帰りを待つ時、こういう心境なんだろなあっていう気持ちなど 共感出切る部分等が一切味わえませんでしたね。(味わえないという表現については少し誤解を招いてしまう心配もありますが)。とまあ、とにかく、その後は、娘の復讐を というよりも、単に自分が孤独になってしまったが為に、その復讐を というストーリーに成り下がってしまっているように思えます。期待していただけにガッカリでしたね。既にレビューされている方のご意見はごもっともでした。ほとんどの方のご意見に その通りだなと思い頷いてしまいました。 【3737】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-11-01 12:13:24) (良:1票) |
4.少年たちのズルイ残酷さと、父親の清い愛情を両極端に引っ張って、弾けて感動するものだったと思うが、両方の表現力が弱かった。警察署、別荘地、駅前など映像表現の弱さもある。重みと緊迫感が薄い。学校で見せる教育映画に近いものを感じた。題材としては良いものなので+1点。正直に言えば、犯人2人なんてこの世から消えて当たり前。 【チューン】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-10-19 18:27:50) (良:1票) |
3.一級品の素材を集めながら、調理法を誤ってしまいましたって感じの作品です。 【tonao】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-10-16 21:44:43) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 重いテーマのわりにはリアリティがなく矛盾が多くてその点で後半になるほど興ざめしてきます。あとテンポがのんびりしているのでエピソードが少なく、思い返してみるとなんて簡単な話だったんだろうと思ってしまう。原作が未読なのですがここまで登場人物の背景が省略されてしまうと感情移入どころではなく、ただただアラが見えてきてしまったのはコンセプトか脚本の問題なのでしょうか。内容以外の映画としての質は悪いとは思わないので残念です。この時代に真面目な映画を製作しようとした熱意は感じるので評価はすこし甘めで。 【ことひき】さん [映画館(邦画)] 2点(2009-10-16 13:56:55) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 薄い映画になってしまい残念。 東野圭吾の作品にして評価の分かれる原作ですが、 原作の読者が結末に不満を感じたのは長峰に復讐を遂げさせてやりたい という思いがあるからだと思う。 それくらいこの話は、読者や観客がいかに長峰に感情移入できるかが全てだと思う。 映画では犯人側の少年の鬼畜さや、犯行の惨たらしさがあまり描写されないので いまいち本気で長峰に感情移入できない。 それはレイプシーンをきちんと描写していないとかそういうことではなくて、 やったことに罪悪感なんて微塵も感じず、なんとかうまく誤魔化して 逃げきろうとする犯人の描写や、少年法を逆手にとって開き直る様が描かれないので、 犯人達に理不尽に娘の命を奪われた長峰の怒りと悲しみが共感しきれないのだ。 時間とともに薄れてしまう復讐心を保つために、何度もつらい犯行の映像を 見返して娘を死に追いやった犯人達への怒りを増幅させる描写も無く、 長峰が何の展開も無く雪山を歩いているシーンが無駄に冗長で 緊張感もなくなってしまい間延びしてしまう。 途中でいい加減にあきらめて自首したら?とさえ思えてしまうのだ。 原作ラストとの変更もぬるい。 これではブロンソンの「狼よさらば」の方がずっと感情移入できてしまうのだ。 期待していただけに残念。 【おなや】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-10-12 01:10:45) (良:1票) |