7.割と好き嫌いがハッキリする映画ではないかと思いますが、元気が出ると言うか、前向きになれると言うか、映画の効用と言うべきものがいっぱい詰まっていて、大好きな映画の一つです。オリジナルの『幽霊紐育を歩く』は観てないのですが、シンプルなストーリーの中に散りばめられた毒のない笑いのアクセントがとても心地いいです。大富豪の夫を殺そうとする妻と秘書でさえも、微笑ましく思えてしまいます。国旗を掲揚しながらの空砲が、幕間のようなオチを作っていたり、銃声を消す小道具になっていたりと、なかなか重要な役割を持っていて印象的。天使に間違われて、天国に連れて行かれたと思ったら、他人の体を借りて地上に降りる。言ってみれば、相当なファンタジーなのですが、むしろこの映画における最大の奇跡は、ジョーのどこまでも前向きで、純粋な人間性でしょう。どんな環境にあっても、どんな立場に置かれても、自分らしさを失わない彼こそ奇跡の人。肉体は朽ちようとも、その人の人間性は、きっと生きている誰かの心に残っていくのだということを教えてくれるラストシーンに素直に共感しました。 【スロウボート】さん 8点(2004-03-03 22:07:02) (良:3票) |
6.ネタバレ 大好きな作品です。大昔にテレビの深夜枠で放送されていた後かなりたって偶然DVD発見し購入。記念すべき初めて買ったDVDでもう何回見たことか…何度みても飽きないストーリー最高です。普通に考えたら無理な設定(死にそうな人に乗り移る)もよくよく考えればホントにありそうな話で、この映画でいう「決まっていること」は深く考えさせられ人の運命というものを想わずにいられません。今のアクション・CG全開なハデハデ映画と比べると、大変地味でたいして見どころはないかもしれませんが、ロマンチックで淡いロマンス…マジGoodです。 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-11 19:09:53) (良:1票) |
5.これは僕の考えですが、映画はある基準以上の「品(ひん)」と「貫禄」、そして「夢」が無いと駄目だと思います。「ローマの休日」のように、ストーリーは単純でも演出の「上品」さで凄くいい映画も作れるし、逆に最近の映画のように、やたらとストーリーが複雑で演出がド派手でも心に響かないものもあるし。この映画は残念ながら後者に近いと思います。アイデア的には面白いんだけど、同じような設定の「ゴースト」と比べると、何か一つインパクトが薄いと思います。昔の日本人が良く口にした「銀幕のスター」という言葉がありますが、その通り、映画とは現実から離れた憧れの世界であって欲しいです。 【アーリー】さん 6点(2004-05-14 23:44:17) (良:1票) |
4.今から●年前、高校生の時に観たのですがずっと心に残っています。主人公ジョーの人柄がとても魅力的で、あんな大人になりたいと思ったものです。当時としては地味なオールスター・キャストという感じですが、マックスを演じたJ・ウォーデンが大好きでした。優しさがあふれるような音楽も大好きで、今でも口ずさむ時があります。しかし、なぜか日本ではサントラが発売されなかったのは残念です。私が正式な(?)映画ファンになったキッカケの作品でもあります。大切な宝物なんですよ。多分...永遠に...ね... 【nizam】さん 9点(2003-12-10 18:07:40) (良:1票) |
3.ネタバレ これも公開当時に観たきりなのですが、あばれて万歳(abare)さんのコメントにあるように↓のセリフが使われたシーンなど不思議と良く覚えています。それどころか、上の瞼と下の瞼を静かに閉じると、あのテーマ曲と共に、様々なシーンがまざまざと蘇ってきて、目頭がジーンと熱くなってまいります。主人公がひとりクラリネットでテーマ曲を吹くところとか、天使といっしょに雲の上をずんずん歩いていくところとか、思い出していくうちに観た時と同じように心がほんわかと暖かくなってきます。主人公の魂が新しい身体に入って、スクッと立ち上がって駆け出すところとか、もちろんラストの出逢いと小粋なセリフを言う時のふたりの表情とか。いんもんだよね、忘れられない映画って。 【なるせたろう】さん 9点(2003-12-01 21:37:07) (良:1票) |
2.「あなたにとって名画とはなんですか?」と聞かれたとき個人的に真っ先に浮かぶのがこの映画です。自分の中の名画原体験映画であり、とても特別な映画。今でも野沢那智や 富田耕生、鈴木弘子がしゃべる名台詞の数々が頭に浮かびます。本当に久しぶりに(おそらくDVDかブルーレイ用に修正された)字幕版を見ました。見て気づいたのですが、私、テレビで放送していた日本語版しか見た事なかったんですね。知らないカットがいくつかありました(まぁ枝葉の箇所なので影響ないのですが)。そして字幕なのになぜか自分が見た吹き替えの声で台詞が聴こえます。そして最後には涙が…いやぁ映画って本当にいいものですね。そういえばこの新しい版、途中のお墓のシーンで、なぜか墓には日本語で「○○家の墓」とか刻まれていておそらく日本版用にCGで修正したんでしょうが、こういう改修は映画の雰囲気を壊すので不要だと思うんですよね。もう一つ余談ですが、テレビ版には吹き替えが2パターンあり、主要キャストのほとんどは同じなのに、なぜか「小原乃梨子」だけがヒロイン役と悪妻役で役が入れ替わってるんです。面白いです。私の記憶にあるのは悪妻役を演じてる方で、オリジナルの声にはこちらの方が近いと思います。とまぁ長くなりましたが、マイフェバリットなとても大事な映画です。
【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2003-12-01 16:56:31) (良:1票) |
1.僕が見た映画の中で一番好きな作品です。こんなに純粋に感動した映画は初めてでした。とくにラストはいつ見ても泣きそうになります。 【ナニワの梟】さん 10点(2001-09-29 22:20:01) (良:1票) |