《改行表示》 7.《ネタバレ》 ちょっと変わった出だし。 突然大きな音が鳴り響き、気付けばみんな繭の中。 大きな虫がガサゴソガサゴソ。 なぜこうなったのか?虫たちはどこから来たのか?警察、軍、国は何をしているのか?主人公だけなぜ目が覚めたのか? 肝心な部分の説明、一切なしです。この潔さ、嫌いではありません。 もともと、こーゆーノリのB級モンスター映画は大好きです。昆虫が大きくなるだけでわくわくするってもんです。 炎のCGはお世辞にも良いとは言えませんが、虫のCGはとてもよく出来ています。こんなB級作品で本格的な巨大昆虫に遭遇できるなんて、期待していなかったぶん、嬉しい誤算です。 虫に刺された人間が、虫より恐ろしいクリーチャーに変身しちゃうってのも好きなテイスト。 そんな私好みの映像作品であっても、気に入らない点はあります。 例えば。『不必要な言い争い。しかも大声』『馬鹿すぎる行動』などのB級あるある。その中でも一番意味不明なのが、繭に入っている人たちを助け出さないこと。結構簡単に助け出せるのに、なぜか数人助け出したら、あとは放置。いやいや、そんな馬鹿な。 また、パニックムービーの醍醐味と言えば、まさにパニックになるそのプロセスにあると思うのです。 その一番の見せ場が、本作では全カット。気付けばみーんな繭の中。そのシチュエーションは面白いけれど、逃げ惑う人たちを見られないのは物足りないです。こーゆーシナリオにしたのって、もしかして予算の都合でしょうか? 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-05-17 03:22:13) (良:2票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 とてもよくできたB級モンスターパニックコメディ映画(長いよ) 世界広しといえども劇場公開されたのはなぜか日本とフィリピンだけ、というかなり不遇の映画ですが、観た人のレビューを読むと予想外によくできたB級映画というレビューが多く、で、実際に自分で観てみると全くその感想通り、というかB級モンスターパニック物というジャンルの中では最高に近いレベルの1本だと思ったわけです。 とにかく脚本が素晴らしく、例えば最後付近のバトルでも「耳聞こえない青年が超音波攻撃の影響を受けない」「最後の父親との別れで例の馬鹿ゲームネタをもってくる」「爆発させようとすると電池がない」という、単調にならないよう緩急細かい展開をつなぎつつ伏線もちょいちょい使ってくる上手い脚本で、観ている側を全く飽きさせません。 更にそこにとぼけた主人公のボケツッコミがはいる事でコメディ要素が終始失われないのも素晴らしく、あの状況で主人公がほとんど変わらないのがいいわけです。 これで変に主人公に成長などされてしまうとこの映画のよさは失われてしまうわけで、最後までとぼけたダメ主人公なのが素晴らしいのです。 ところで私は吹き替え版で観たわけですが、最後のセリフとして「無視しよう」というダジャレで締められていたわけです(無視=虫) これ日本語だからこのダジャレが成立するわけでオリジナルだったらどういうセリフになってるんだろう?と気になるわけですが、何しろB級映画、その回答は得られそうにありませんし、わざわざ手間をかけて調べようとも思いません。 さすがB級映画!最高だね! ※2021/12/12 追記※ 上で書いたラストのセリフの件、原語で確認しました。最後のセリフはシンプルな「Holy shit」。吹き替え版はわざわざここをダジャレにしたんですね、日本語吹き替え版を書く人の愛を感じました。 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 7点(2017-10-28 11:34:23) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 隙だらけの設定、ご都合主義なストーリー、アク強めのキャラクター、やっぱり欠かせぬ家族愛。どれを取ってもB級映画のクオリティです。そう、A級ではありませんが、CやDでもありません。何と言うか、間違いのないB級なのです。サービスヌードも、ちゃんとシリコンおっぱいですし。でもそれが丁度いいのです。楽しく色々突っ込め、最後は何故かほんわかしてしまう、私が求めるB級映画を久々に観た気がします。相席スタートの丁度いいブスとか、B級グルメと同じ。高級より劣るのではなく、魅力が違う別ジャンルの趣です。いやはや、思いの外、満足いたしました。ところでラストについて。吹替版では、主人公の台詞は『無視(虫)しよう』なので、別の巣からきた昆虫あるいは人型ハイブリッド昆虫の大群を見た、なんて理解で宜しいのでしょうが、余韻も余白もある良いオチの付け方だなと思いました。単なるダシャレオチとも言えますけども。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 8点(2020-05-05 18:57:38) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 深夜の地方局ネットでCM入りのものを字幕無しで日本語吹替で気軽に何気に遭遇して見れていたのならば それなりには楽しめていたのかもしれない。だけど、さあ楽しむぞと身構えて鑑賞したなら 楽しめるどころかすごくドライ 。主演の職無し男子君の小ギャグも冴えない クスリ程度にしか笑エナイ。 挙げ句そのオヤジが登場してきてからが変なモードに切り替わってしまって変なテンションになってきてしまってそこがかなりツライ。余計な事を承知でどうでもいいこと言わせてもらうならば、誰かあの黒虫たちに名前を付けてあげて というか それはホントにどうでもいいことなんだが、そんなことよりも 人は繭の中でも生きている だから女に色目使ってる暇があるなら他に誰か一人でも多くの命を救いだしてあげてとでも言いたい。挙げ句、巣山にこっそりと忍び込んで爆破するとかそんなの要りませんから そんな普通では考えられない無理な茶番は要りませんから なんかどっちつかずのどちらかと言えば楽しくない昆虫パニックやったです。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-04-27 21:53:20) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 結構真面目なホラー映画だった。虫はさほど怖くないが、今まで普通に会話していた人物が怪物になって襲ってくるというゾンビ的な怖さを堪能出来る。突然脇腹から長い足が生えてきて、かなりのインパクト。目が見えないというのも個性的で、白目がまた怖い。この虫人間との戦いを軸に展開すればもっと凄い映画になったかも知れない。最後お父さんとの戦いを期待してたんだけどなぁ。バリバリの低予算でセットの安っぽさもコント並だが、虫の安っぽさに目が慣れているのであまり気にならない。 【にしきの】さん [地上波(吹替)] 6点(2015-09-01 08:15:58) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 モンスターものでは、普通そういうものが登場する理由づけが必要とされる。そりゃみんな取って付けたようなもんだけど、いちおう観客への礼儀としてマッド・サイエンティストなり環境汚染なりが動員される。ところがこれは、その点いさぎよい。なんもない。主人公が上司にクビを言い渡されていると、キーンと音がして、気がつくと巨大昆虫の世界になっている。どうせ観客だってそんな発生の理由なんて聞き流してるんだから無くてもいいだろう、という作者の省エネか。内面的には分からなくもない。クビを言い渡されるなど社会的に追いつめられたとき、人は大地震を期待するものだ。そういった逃避的夢の世界と最初から割り切ってしまえばいいのかも知れない。でも意外と観ている間、その発生の無意味さが作品を漂わせていて、まあ重みを期待する種類の映画ではないんだけど、なんか中途半端なゲーム気分のままエンディングに至ってしまった。しょせん映画は夢だけれど、最初から夢レベルのものとして提示されると、つまんなくなってしまう。モンスターものでは、その最初の登場シーンが一つの見せ場になると思っているのだが、これではそれがない。巣で周囲の卵たちがモゾモゾ孵ってくるところが、気持ち悪いと言えば気持ち悪い。 【なんのかんの】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-09-29 10:10:51) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 意外とマトモ。しっかりとモンスターパニックものとして楽しめるレベルに仕上がっております。主人公がサエない上にウザい男で、最初は映画一本分、このダメ男に付き合わなきゃならないのか?ってウンザリしますが、ちゃんとダメなりに頑張る、ダメなりのドラマを見せる、って感じで。虫が巨大化した理由とか、そこからどうやって逃げ出すか、あるいはどうやって戦うかとか、誰が生き延びて誰が死ぬかとか、基本的にはどうでもいい感じでさっさと先へ進んでゆきますけど、観客置いてけぼりとか、感情移入とかいう以前に、こんな映画ならこの程度で十分でしょ?っていう送り手側と受け手側の意思の疎通が上手く出来ているような感じで。いっそ、もう少しダメとか、もう少しアクが強くてヘンな事になってるとかいう不恰好さがあっても良かったんでない?と思うのは贅沢ですか。もっとも、東銀座の、焼き魚臭と地下鉄サラウンドな映画館にきっちりお似合いなレベルの映画ではあったので、劇場と一緒にそのB級な風情を存分に堪能させて頂きました。最新鋭のシネコンじゃこの味わいは出せませんもんねぇ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-12-01 19:26:27) (良:1票) |