8.熟女好きの私としては、アレックスが どストライクである。 【くまさん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2010-09-05 12:08:27) (笑:1票) |
7.《ネタバレ》 人生について考えさせられる映画。何が幸せな生き方かは人それぞれだとは思うけれど、やはり、この映画を見ていると結婚して子供が出来て…と言うような家庭的なものが良いのかなと思ってしまう。どう考えても主人公がさびしく見えて仕方がなかった。同じ類の人間だと思っていた彼女にも実は家族が、とわかった時の主人公が切なすぎた。それと、1000万マイルと言う目標を達成した時の微妙な感じが印象的だった。達成してしまうとなんだか虚しくなってしまったのかもしれない。主要なキャスト陣は皆良かったし、リストラを言い渡された人たちもその感じが出ていて良かったと思う。一つ言えば、ややナタリーの扱いが半端だったように感じた。それと、この映画はBGMが物語に対して効果的で良かった。あと、主人公が行っているような仕事が日本でもあるのかは分らないけれど、実はとてもつらい仕事なんだろうなと思った。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-04 23:02:52) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 『アバウト・ア・ボーイ』の主人公同様、「孤独の哲学」をしっかりと持った「リストラ請負人」のジョージ・クルーニーの人生に、ある日「異物」が舞い込んでくる。それは、会社に改革をもたらそうとする新人の若い女性や、自分と同じ哲学を持ったキャリアウーマンや、結婚式を間近に控えた妹。彼らと交わるうちに、孤独な自分の人生を振り返り、起死回生を図るが、世の中そんなに甘くない。気づけば自分だけが取り残されて空の上、マイルが貯まって憧れの機長と挨拶を交わすも、心(バックパック)はカラッポ…。ビターなエンディングだが、「それでも人生はやり直せる」というのがテーマなのではないか?だって、クルーニーはラスト、荷物を置いて飛び立とうとしているじゃないか。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-06-10 22:52:19) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 深刻な問題を扱っていますがテンポも良く、ユーモラスを混ぜてある上、主役のライアンの『リストラ宣告人』という憎まれ役になりがちなキャクターをジョージ・クルーニーの巧みな演技により軽妙で頼もしいキャラクターとなり映画に引き込ませてくれます。さらに見事なのは二人の女性キャラ登場でしょう。この重要な二人の女性が対照的なキャラなので演出によっては分かりづらい事になるかもしれませんが、ライアンに変化を与える過程を実にバランス良く丁寧に描いているのでどちらかが食われるという事になってなくしっかりお互い地に足が付いた魅力的なキャラに見えるのは感心しました。新入社員のナタリー役のアナ・ケンドリックの毅然とした隙のない女性に見えると思ったら、ちょっとした素振りがまだ脇の甘い新人っぽさとあどけなさが残って本当に可愛い!そしてライアンの『割り切った関係』のアレックス役のヴェラ・ファーミガはもう相変わらず素敵!まるでライアンの映し鏡のような存在な上、人生経験豊富だからこそ見に付けられる大人の女性ならではの色香。この二人の女性によってライアンの人生観が変り、合理化によって出張仕事がなくなり、ふと思うと自分にも人生を共に生きるパートーナーを欲しますが、普通の映画ならそのまま彼は、最良のパートナーを持ってハッピーエンドと、なりがちですが、本作はそうはいかせません。彼と同類だったアレックスはあくまでも割り切った関係以上に彼を求めず、変った彼を拒絶します。アレックスの家まで来たライアンに対しての困惑の表情は相当に切ないです。その上、前の目標だったマイレージポイント達成が皮肉な形で成立した時の彼の空虚感はズシンと重く響きます。トドメなのがライアン達がリストラ宣告した人達、あれほどライアンに悪態をついて絶望していたのが結果、家族の支えによって立ち直り新しい道へ踏み出したのに対し、ライアンも人生の転機を迎えるはずなのに彼の身近には『家族』がなく、手元に残ったのがバックパックだけ・・元の出張仕事に戻っても彼の気持ちは取り残され、再びマイレージを貯める日々、時刻表を見つめる何ともいえない彼の空虚の視線でズバンと本編が終わる・・ただこれを見たままの空虚なエンディングと捉えるか解釈が色々あると思いますが、彼は直前にバックパックを手から離すので、これから新たな人生を歩む決意したのではないかと私は解釈したい所です。 【まりん】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-16 17:25:39) (良:1票) |
4.テンポの良い、軽いコメディとして見ていたら、最後にカウンターパンチを食らってしまいました。J・ライトマン監督作は他に2作見ています。そのどちらもキツめの皮肉が効いていて、そのブラックジョークがライトマン監督の特徴であったわけです。この映画の皮肉さはこれまで以上と思いました。そんなシニカルな部分が評価されたのでしょうか。正直言って、愉快な気分になれる結末ではありませんでした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-04-30 18:09:47) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 ある意味身勝手な中年男をジョージ・クルーニーが好演。 自分の理想に基きスマートに生きてきた筈が、実際は孤独な老後に向けて否応なく突き進んでいる事に気が付いて大慌てで人生の修正を試みるが、現実はそんなに簡単じゃない・・・ と言ったお話。 自らが否定している「結婚」を土壇場でためらう義弟を説得し、姉から初めて「お帰り」と言われる場面は寓話として非常に興味深かった。 又、一見すると無味乾燥・孤立無援な人生を送ってきたかに思える主人公が、実はこれまでの仕事の中で着実に人間関係を築いていた事が判るシーンをラストに挿入しているのは本作の良心と言える部分だろう。 最後に、本筋とは異なるがアメリカ映画界に於ける俳優層の「厚さ」を再認識させられた。ジョージ・クルーニー以外、知っている俳優さんは皆無ながら、皆いい演技をしていた。 本作に限らず、こういったヒューマン・ドラマを着実に作り続けられる土壌があり、それに出演できる層の厚い俳優たちを抱えたアメリカ映画界は何だかんだ言ってもやっぱり凄いと思う。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-04-28 13:23:52) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 自分とジョージ・クルーニー役のキャラクターと考え方とほぼ同じなので、飽きることなく、共感しつつ興味深く鑑賞することができた。合理性を重視、人間関係を重視せずに、“バックパック”は常に身軽にという考え方は非常に機能的であり、現代的な生き方ともいえる。主人公の考えに近い自分が本作を鑑賞してみても、良い意味で特別深く感銘を受けるといったことはなかった。自分の人生を見つめ直すといったことや、自分の人生を改め直すといったことをしたいとは思わないが、本作の言いたいことを、少しはアタマの片隅にでも置いておこうかなというスマート作品に仕上がっている。ラストのインタビュー形式(「家族の素晴らしさやありがたみ」を強調する)以外はあまり説教くさいところがないところも好印象であり、押し付けがましさがない辺りが本作の良さでもある。 やや冷めたドライな目で本作は物事を見つめており、その視点が自分には心地よかった。ジョージ・クルーニーも見事だ。あまり感情を表に出さずに、終始それほど熱くはなっていない。相手としては裏切るつもりは毛頭なかったが、たとえ裏切られたとしても、慌てず騒がすに落ち着いて対応する辺りがリアルだ。たとえ夢見たとしても、もはや手遅れ、“現実”はそれほど甘くはないという描き方もなかなかクールではないか。 あのシーンにおいては女性と男性との違いなども垣間見られた。 また、深い人間関係を築こうとしないジョージ・クルーニーが誰よりも深く人間を見つめる一方で、彼氏を追ったりする人間らしい新人女性はダンスやカラオケ等で盛り上った相手を置き去りにしたり、大事な用件をメールやテレビ電話で済まそうとしている。 このような複雑性によって、単純ではない様々な人間味が描かれていると思われる。 ジョージ・クルーニーが利己的で自己中心的な男として単純に描かれているわけではない点も深みや共感を生んでいる。たとえ深い人間関係を築けなくても、実はジョージ・クルーニーは非常に多くの企業と関係を築いていたことが、紹介状の件で分かる仕掛けにもなっている。人間はやはりどこかで、何かで繋がっているのかもしれないとも感じさせる。バックパックは軽く見えても、実は誰しもぎっしりと詰まっているのも人生といえそうだ。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-04-10 11:40:02) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 George Clooney渋いな。Cool。絵になる。わたしは意外にもこの人の出る映画に興味を持ったことがなかったようで今回初めて観たことに気づいた。助演女優たちは彼を食うことなくそれぞれの役を好演している。アカデミー賞でいろいろノミネートされていたので期待していたけれど、映画自体は印象に残らないものだった。設定は面白いけれど、それが特別話のよさに生かされている気がしない。ストーリーが実に地味。普段の生活にいくつかのちょっとした変化が訪れた。・・・ような気がしたんだけども、最終的には元の生活に戻りました、という話。変化の前後の主人公の気持ちの移り変わりは観ている者に委ねられている。エンディングは釈然としない。なんとかまとめたけど、実際はまとめるのに苦心してああいう消化不良のようなことになってしまった気がする。そもそも話よりも設定ありきで、それを生かしたかった映画だったんだろうと思う。後味としては、虚無感が残るばかり。 【にゅ~】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2010-03-30 21:08:46) (良:1票) |