13.話の展開といいラストといいかなりご都合主義なところもあるが、そこはそれ映画だもの。ということで許せなくもない範囲で、もともと正当派サスペンスとしてのカタルシスを求めていないせいか、ラストまで素直に楽しめた。フィクションだからこそ面白かったのは、謎の多い本作の中でもダントツに謎すぎるキャラクターのキルオの存在。あとお父さんと習字のエピソードがいい。てな感じでところどころに「もう一度観たい!」と思わせる好きなシーンが散りばめられている点で自分にとっては貴重な娯楽作品。それにしても堺雅人のあのやるせない笑顔はこういう巻き込まれ系悲劇によく似合う。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-01-14 01:11:07) (良:2票) |
12.原作との違いや後半の都合のいい流れなど突っ込みどころは多々あるが、これはこれで大変おもしろかった。冒頭のシーンが最後になってなるほどとわかるのが何と言っても良い。永島敏行がいきなり銃をぶっ放したのにはびっくり、日本じゃないのかと疑ったけど。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-04-16 11:28:13) (良:1票) |
11.がっつりネタバレします。
半沢直樹を見た後に、堺雅人の映画を見たくなったので この映画を見ました。
なので、ラストらへんの配役に凄いびっくりしました(笑)
全体的にですが伏線を上手く回収してたように思えます。
犯人は明らかになってないですけど、 動機から考えると、副首相あたりが怪しかったですけどどうなんですかね。
この映画は犯人を探すのではなく どのように逃走するか。って所を重きを置いて見ると 面白かったです。
ラストらへんで、世話になった人たちに 存在をその人しか分からない方法で伝えるあたりはぐっときました。 ※劇団ひとりは忘れられてましたが
ロックの人も最初嵌めた人かと思いましたが 結果いい人だったんですね。
で、見終わった時に、最後殺された偽物の青柳は誰なんだろう。って思いましたけど 監視カメラに写ってた、本当の偽物で 事件を解決する為にって考えるとすっきりしました。
多分、吉岡秀隆みたく債務者なんでしょうね。(多分相武紗季も)
全体的に役者陣ががんばっていたと思いますが 中でもキルオ役の彼が好きです(金八先生でも良いなって思ってました)
なお、エンディング後、主人公が生きていく為には 誰かの代わりになるような事が必要になると思いますが(ひょっとして偽主人公なんだろうか) その辺りの疑問点はおそらく原作で解決するのかと思うので 原作を読みたいなぁ。って思う映画でした。
※あと、キルオがパトカーに突っ込んだ経緯とか
↓伏線まとめました ・ラジコンヘリ→部屋にも沢山のラジコンヘリ(候補が他にもいた?) ・劇団ひとりからの電話の雑音→盗聴 ・相武紗季に声をかけられたネカフェ→キルオに会う ・主人公の鈍感具合→吉岡くんとの会話の真意に気づくまで→キルオが通り魔に気づくまで ・冒頭で効いていたi-Pod→劇団ひとりが竹内優子に→守ってくれる ・バス停で偶然あった男女→携帯の位置偽装に協力 ・轟屋→ラストらへんのトラック ・子供の「帰ってこなくて良い」→ピーマン→キューリ ・白衣のキルオ→撃たれていたのを隠すため ・電話で劇団ひとりが「先輩」→昔を思い出した時の車の中での説明(意味があるときだけ付ける) ・カローラのCM→オートバックス ・逆探知する為に30秒待つようにの指示→後半助けてくれる警察官のアドバイス ・やったのかどうか→吉岡くん→劇団ひとり→ロックの人→ゲーム→整形 ・昔思い出せなかった猿の名前→テレビのニュース ・ボタンを押すときに親指を立てて押す→最初とラストシーン ・親子の家で服借りる→ラストシーン ・最初のシーンで子供が母に一瞬はんこを押す仕草→ラストシーン ・学生時代にカローラがバッテリ切れで動かないー→竹内結子が交換 ・冒頭の睡眠薬(はめる為)→キルオの睡眠薬(休ませる為) ・花火に気を取られてキスを見れなかった→逃げる所 ・東京に行った花火屋の息子→後を継ぐ ・ニセのマンホール→ビビる息子 ・麻酔銃→実際は実弾 ・痴漢は死ね→ラストシーン ・昔助けたアイドル→逃げた後 ・手術前と全然似てない整形(キルオ・アイドル)→主人公本人 ・よくできましたのマークと、大変よくできましたのマーク→マンホールとラストシーン ・今度あったらキャバ嬢との浮気を告げ口する→ラストシーン ・監視カメラに写っていた偽物→最後殺される ・大外刈→アイドルを助ける→主人公たちが現代でも使用 ・冒頭の通り魔が「びっくりした?」と言う→ネカフェ→自分が死ぬときに「びっくりした」 ・主人公の整形前と整形後→半沢直樹
【シネマレビュー管理人】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-11-18 01:25:13) (良:1票) |
10.最初は確かに緊張感のあるサスペンスだったけど、話が進むにつれ、どんどんグダグダに。 もはやチープな青春ロードムービー。 「旅の途中で出会った人々の親切が身にしみました~」的な。 特にカローラの件にはまいった。悪い意味で。 この話のあと、最後まで見続けるのは、かなり苦痛だった。 役者さんはみんな頑張ってたと思うよ。 でも、お話がこんなにテキトーじゃ、役者さんが気の毒。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 3点(2012-11-24 00:54:17) (良:1票) |
9.序盤の展開では、逃げながら巨悪をあぶりだす「逃亡者」的なストーリーを期待したのですが、さにあらず、逃げ続けること自体を描きたかったようですね。おかげで主人公をオズワルドに仕立てた連中には一矢も報いないままで消化不良気味です。それに、いくら主人公が圧倒的不利な状況にあるとはいえ、ご都合主義な助っ人登場が何回もありため息が出ました。香川氏を始めとする陰謀者側の話の通じなさは不気味でよかったと思います。チョイ役でしたが、伊東四朗氏のマスコミ批判も的を射ていたですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-11-04 01:57:08) (良:1票) |
8.イマドキ日本映画の最高傑作 『センスがいいよね!』 って言葉は言う人によって価値が決まるし センスがいい人は言わないわな・・ でも センスがいいよね! メディアに乗るロック みんなに届くロック いろいろあって気持ちではたくさんレビューしたいけど能力的にできないので一つだけ ラストの斉藤和義の幸福な朝食 退屈な夕食 『今歩いてるこの道はいつか懐かしくなるだろう』 これ!いい!! ※これは現代日本を舞台にしたファンタジー サスペンスだと思ってシリアスなのを期待する人は要注意! 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-10-23 12:21:44) (良:1票) |
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7.流石演劇人だけあって上手いですね。予算もあまりかかっていないように見えますが話の作り方が上手です。なかなか面白い作品でした。ただやっぱり、着地点、ラストがだめですねぇ。結局黒幕やらなんやら何も解決せずはいかんね。 【たかちゃん】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-10-09 17:47:20) (良:1票) |
6.国家権力という巨大な怪物に、平凡な男の特別でない能力と、その彼と人との縁が勝ってしまう。
それを愚にもつかないファンタジーだと、感じるかどうかは人それぞれだと思うが、私は痛快だった。ちょっとしたご都合主義も、ご愛嬌。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-08-01 03:12:00) (良:1票) |
5.前半ワクワクさせておいて、後半でそれを完全に裏切る展開に唖然。 事件の真相は明らかにならないし、これじゃ単なる泣き寝入りとしか思えない。 しかも、青柳は危険を顧みずカズを助けに行ったのに殺された森田のことにはあまり触れようとしないという温度差にも違和感を感じる。 正直言って首相が殺されたことなんかより、友だちが殺されたことの方が大事件だと思うんですけど、どうなんでしょうね。 本来なら青柳が爆破されて一件落着のはずだったのに森田が身代わりになって助けてくれたんだし、森田の家族がその後どうしてるかとか気にならないのだろうか? せっかくいい役者を揃えてるのに勿体無い作品でした。 かなり後味が悪いです。 あと、どうでもいいことだけど、整形して貫地谷しほりじゃ悲し過ぎる。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-05-30 15:47:36) (良:1票) |
4.なんか消化不良だ、このエンディング。もうちょっと、気持ちよく終わらせて欲しかった。途中まではドキドキさせられ、どうやって決着付けるのだろうと楽しみにしていたのに、だんだん『あれ?このまま終わるの??』って思ったら、本当にそのままになっちゃった。120分の日本映画で、時間が気にならなかった珍しい作品なのに惜しいなぁ。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-05-21 12:26:16) (良:1票) |
3.ものすごい、ご都合主義。主人公にきせられた首相暗殺の罪をはらすために逃亡するのかと思ったら、そのまま逃亡して終了。 逃亡完了までに主人公は人生で出合った様々な人に助けられて逃亡するのですが、連続殺人犯キルオが唐突に出現して命を顧みず手助け、ウラ家業の人と出会い下水管逃亡を教えられる。って、ご都合主義にもほどがあるでしょ!! しかも真犯人が誰か分からないまま終了。あきらかに原作に問題がありますね、20世紀少年と同じで駄目な原作をそのまま映画化しても駄目なままですよ。 原作を改変してでも、映画「逃亡者」のように真犯人を見つけて欲しかったです。 【のび太】さん [映画館(邦画)] 3点(2010-03-23 11:35:28) (良:1票) |
2.「逃げる」ということは、大抵の場合否定される。「逃げるな、負けるな」ということを言われ続けて生きている人がほとんどじゃないだろうか。 果たして、それが正しいのかどうかは分からないけれど、この映画の物語が描いているのは、まさにその当然とされる風潮へのアンチテーゼだ。
首相暗殺の陰謀に巻き込まれた主人公。ひたすらに逃げ続ける主人公に対して、彼を知る周囲の人間は、「逃げろ、勝とうとするな」と彼に言い続ける。 無実の人間が巨大な陰謀に巻き込まれるというプロットに、通常求められることは、「報復」そして「真相解明」である。 しかし、この物語は、主人公が苦難を乗り越えながら、巨悪へと立ち向かうという予定調和を無視し、ひたすらに「逃げる」ということのみの描写を貫く。
「逃げる」ということを肯定し、それを真っ向から描く究極の逃亡劇の中に、主人公の運命と周囲の人間との”関わり合い”を織り交ぜ、最高のエンターテイメントを描き出したことが、伊坂幸太郎の原作の凄さだ。
面白い原作に対してその映画化が成功する可能性は、実際極めて低いと言わざるを得ない。それが娯楽作品であれば殊更だろう。 原作を読み終えた時に、「映画化するなら主人公役は堺雅人だな」と思い、その通りの配役が実現した報を聞いても、期待をする反面、危惧は拭えなかった。
が、その危惧は、主人公が逃げ始めた途端に、ものの見事に一掃された。 ほぼ完璧な伊坂幸太郎原作の映画化作品だと思う。 何よりも良かったのは、やはり「配役」だ。個人的に熱望した堺雅人はもちろん良かったが、脇を固めるその他の俳優達が、見事に原作に登場するキャラクターに適合していた。
原作が素晴らしいほど、その映画化作品には違和感が生まれるもので、どうしても居心地の悪さが生じることは多くの場合否めない。 しかし、ベストな配役と、原作の世界観をきちんと踏まえた演出により、非常に居心地の良い映画世界を構築してみせたと思う。 予想以上に完成度の高い映画世界の中で、とても幸福な時間を過ごすことが出来た。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2010-02-07 10:11:57) (良:1票) |
1.面白かったです。 やっぱり伊坂原作の映画はこの監督に限ります。 【常時ベスト】さん [映画館(邦画)] 8点(2010-02-05 11:38:14) (良:1票) |