4.これは、残念ながらミュージカル映画ではなくってミュージカルの舞台をそのまま見せている印象。それぞれの歌のパートはゴージャスでワクワクするんだけれども、それ以外の場面がすべてつなぎでしかない感がずっと漂う。ただラストシーンはうまくまとまっていたと思うけど。 とにかくペネロペもファーギーも良かったけど、「Cinema Italiano」こそ最高!そしてソフィアローレンの恐ろしい程っていうよりも、むしろ笑っちゃうくらいの存在感はすごく「映画を観ている」っていう気分に浸らせてくれて良かったです。あとイタリア映画感を誇張しているところも楽しかったですね。 【HAMEO】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-29 15:38:53) |
3.ミュージカルってなんだかんだあっても、やっぱりラストは希望に充ちていて、スカッと終わってほしいものだという、個人的な希望があります。本作品、納得はするのですが、若干内容が薄い気がします。まぁダメダメ監督が主役の映画ですからね。妻も大変ですね。しかしテンポは失われていない。見事なダンスの女優陣と、どーしようもないけど、なぜか憎めないグイド監督。このアンバランスさが良かったのかな。とくにケイト・ハドソンの「Cinema Italiano」はゴージャス! 【西川家】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-03-28 23:06:58) |
2.普通のセリフだけの映画では表現しきれないものを、唄と踊りの持つパワーで訴える。それがミュージカルだと思う。でもそういうものが全然ない。ミュージカルというよりは、豪華ショーつぎはぎ映画ですねこれは。絵の美しさとテンポのいい編集で見やすいけど、それで?って感じ。 【とと】さん [映画館(字幕)] 4点(2010-03-27 07:02:35) |
1.劇中、ジュディ・デンチが言う。「映画には歌がなければ」と。そして、御年75歳の大女優が惜しげもなく歌って、踊る。このシーンがこの映画のハイライトというわけではないけれど、その様には映画というエンターテイメントが持つ本質的なエネルギーに溢れていて、彼女が言ったことは正しいと思える。
「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が、アカデミー賞受賞俳優たちを豪華に揃えて描き出した渾身のミュージカル映画。それは、ミュージカル映画好きとしては、たまらなく魅力的なイントロデュースだった。
仕事を終えた週末、公開されたばかりの今作をレイトショーで観に行った。
名優ダニエル・デイ=ルイスが演じる主人公の映画監督が苦悩する様を取り囲むように、7人の女たちが入れ替わり立ち替わり現れては、彼の妄想の中で歌い踊り消えていく。 新作映画の制作を目前に控えて、アイデアが枯渇した映画監督の脆く弱々しい優柔不断な様を延々と描いていると言えばそれまでだが、繊細な男の悲哀と葛藤を、ミュージカルという形できちんと描き出していると思う。
主演のデイ=ルイスをはじめ、主要キャストが織りなすミュージカルシーンは、とても丹念に作られ魅力的だ。 ただし、残念だったのは、それらのシーンがあくまで「舞台」上でのミュージカルを撮影という手段で切り取ったという範疇を出なかったことだ。 今作は、ブロードウェイミュージカルの名作を映画化した作品であり、それならば映画化する必要はあまりなく、ブロードウェイのライブの迫力に勝ることは到底不可能だ。
映画化するのであれば、映像世界だからこそ出来るミュージカルの表現を追求してほしかった。
豪華女優陣の“競演”も、それぞれが単独で挑んだミュージカルシーンを付け合わせただけという印象にとどまり、映画としての一体感が無かったように思える。
ただそれでも、冒頭でも記している通り、豪華で実力者揃いのスターたちが歌って、踊る様には、圧倒的な力強さがあり、それだけで充分すぎるエンターテイメントであることは間違いない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-22 13:19:08) |