6.《ネタバレ》 『ニキータ』『アサシン』、あと『ミッション・インポッシブル』とか70年代スパイ映画、とくに時を経て作戦が実行されるというところで『テレフォン』なんかも想起した。他にもロシア大統領暗殺シーン前は『ジャッカルの日』とかいろいろ出てくるんだけどやっぱり「ボーン」シリーズがあらゆる面で似ている。似すぎと言ってもいいくらい。でもこっちは過去を探るといったドラマはなくひたすら戦う。そして圧倒的な強さを見せる。当然特殊な訓練を受けた暗殺者なんだから強いに決まってるんだけど、その強さが半端ない。たった一人でアメリカ・ロシアの精鋭を振り回す。その人間離れした強さを一応納得させるために、幼少からの英才教育に加えて遺伝子的にもその強さの根源を提示してくれているのだが、これけっこう効いているかも。かといって訓練中のエピソードとかくどくど描かなかったのもいい。冒頭の即席の武器を作って逃げるシーンの半分焦りながらも脳みそがフル回転で導き出した動作を完璧にこなしてゆく様、高速道路を走る車の屋根から屋根に飛び移るスーパーアクション、車ごとダイビングする際の車内映像など怒涛にして頑なにアンジーの顔をしっかりと映したアクションが紡がれてゆく。コアな映画ファンにはイマイチというか駄作という専らの評判なのだが、なんつうか、このへんが映画素人ってことなのかどうか、私はアンジーその人がアクションしてます!ってのがガンガン伝わってくるともうそれだけすげーすげーと喜んじゃうみたいだ。それに「ボーン」シリーズの揺れ揺れ画面なんかよりずっといいと思った。あいつがあれだったのか!ってな米ソ冷戦時代の安っぽいスパイ映画にありがちな終盤の展開は、そういうのもういいよって思ったけど。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-10-04 19:50:16) (良:2票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 アンジェリーナ・ジョリーというハリウッド女優の魅力は、その美貌であり、その体躯の曲線美である。 それは彼女が、「17歳のカルテ」でアカデミー助演女優賞を受賞したれっきとしたアカデミー女優だということを踏まえても、揺るがない。 どんなにシリアスな映画に出演しようとも、そこで好演しようとも、彼女は“演技派”などではなく、唯一無二の“セクシー女優”だ。間違いない。 そんな女優が、コスチュームを目まぐるしく替えつつ、ハードアクションを繰り広げる女スパイを演じた時点で、この映画に致命的な失敗は生じるわけがない。 事実、面白い映画だったと思う。 年始早々からこの作品のトレーラーを見続けてきた限りでは、二重スパイ容疑をかけられた主人公が自身の疑いを晴らすために奔走するというような「北北西に進路を取れ」的な展開が繰り広げられるのだろうと想像していたのだが、結構序盤から”想定外”な展開に突入し、驚くというよりも面食らってしまった。 正直なところ、ストーリー的には粗は目立つし、整合性には欠けている。少しネタばれになってしまうが、キーマンとなるキャラクターの隠された存在性も容易に想像がついてしまう。 ストーリー的にも、映像的にも期待に対して凡庸という印象は拭えない。 ただし、繰り返しになるが、これがアンジェリーナ・ジョリーの映画である時点でハズレはない。 当初この映画はトム・クルーズ主演で企画が進行していたらしい。金銭面で折り合いがつかず、アンジーへと脚本共々キャラクターの性転換を行ったそうだ。 たらればになるが、そのままトム・クルーズで映画が完成していたなら、「ミッション:インポッシブルの二番煎じ」と酷評されていたことは、恐らく間違いない。 たぶんシリーズ化は既定路線だろう。次回作は主演女優のパフォーマンスだけに頼らなくて済むようなクオリーティーの高いスパイ映画を期待したい。 (水面下ではトム・クルーズ&ベン・アフレック出演による“イヴリン・ソルト×イーサン・ハント×ジャック・ライアン”という企画もあるとかないとか……実現するのであれば、それぞれこれ以上歳を食う前にやったほうが良いと、一映画ファンとして思う……) 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-07 10:48:44) (良:2票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 内容やオチがベタではあったものの、展開が早いし、二転三転して面白かったです。非常にシンプルですし正統派。 逆に言えばヒネリがないし、新鮮味がないです。昭和の映画っぽい。 【Keytus】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-04-27 00:57:59) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 最早ハリウッドいち女スパイ役が似合う女優、アンジェリーナ・ジョリー。派手過ぎる顔立ちは、決してスパイ向きとは思えませんが。さて、ストーリーの方は二重スパイの嫌疑をかけられた主人公の逃亡劇をメインとしたサスペンス。そもそもハズレの少ないカテゴリーではありますが、ミスリードが上手く、それでいてヒントもフェアに出されており、脚本は上質だったと思います。展開にメリハリもありましたし。ただしヒロインの無敵感は、やや過ぎたかもしれません。これなら、エイリアンVSプレデターのノリでイーサンハントVSイヴリン・ソルトもアリじゃないかと思ったりします。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2018-02-15 00:23:53) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 「主人公の身辺に、もう一人ロシア側のスパイがいる」という事は、途中で察しが付くように作られていますね。 自分は彼女の夫を疑っていた為、あっさりと死亡したのに驚き「何かと主人公を庇ってくれていた同僚がスパイ」というオチには、素直に騙される事が出来ました。 予想が外れて悔しい思いもありますが、映画を楽しめたという意味では、こちらの方が正解だったと自分を慰めたいところです。 それと、この手の「続編を意識したような終わり」って、どうも印象は良くないのですが、本作は何となく毛色が違うようにも思えました。 続編を作るつもりなら「主人公の夫」「スパイとして育てた師」「同僚」と、続編に活かせそうな重要人物を三人も殺しているのが不自然というか、如何にも勿体無いのですよね。 インタビュー動画などによると、どうやら監督さんも続編には気が乗らないみたいで、これはあくまでも「主人公にとっての始まりの物語」として完結させたようです。 自分としては、上記の「重要人物でも必要なら殺す」という思い切りの良さが、続編の可能性を薄めた代わりに、本作の完成度を高めていると感じられましたね。 しかしまぁ、アンジェリーナ・ジョリーという女優さんは本当に身体を張る人なんだなぁ……と、今更ながらに驚嘆です。 映画本編を観た限りでも「これってスタントマンじゃないよね?」と思えるアクションでしたが、特典映像をチェックしたら、やっぱり本人だったみたいで、大いに納得。 高層マンションの窓を伝い歩くシーンの迫力も凄かったですが「手錠をはめられたままで相手を絞殺してみせる姿」が、アクロバティックで恰好良くて、特にお気に入り。 どちらかといえば、男性がアクションをこなす映画の方が好みだったりもするのですが、彼女くらいの根性を見せられると、もう「参りました」と脱帽する他ありませんね。 脚本の細部が気になったりもしたけれど、素直に面白いと思えた映画でした。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-02-08 04:01:06) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 過酷な拷問も強烈な洗脳とスパイ任務をもってしても、イブリン・ソルトのあくなき「自分探し」欲望をかき消すことは出来なかったのでしょうか。それにしても、アンジェリーナ・ジョリーがついジャッキー・チェンに見えてしまいました。 【gatto_grasso】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2010-07-26 11:26:43) (笑:1票) |