9.ネタバレ 某不条理バイオレンス作品と比較されがちなこの映画。予備知識があったのも幸いしたのか、あちらほどの衝撃は受けず。こちらは多少なりとも反撃するし。生意気な女の子が車で轢死されたときはちょっとスカっとしますしね。 ただ女性が奮い立って最初に殺しちゃったのが、よりによって一番気の弱いボーヤ。主犯格のリーダーはのうのうと生き延びちゃう。そしてその父親が彼のしでかした事実を、女性の死をもってもみけそうとする最悪のラスト。証拠となる映像を携帯から消去して終幕。いやー、ここまで徹底して悪意に満ち溢れていると、逆に清々しいですわ。 少年グループの犠牲者を数えてみる。まずはリーダーに火をつけられちゃったいじめられっ子。女性に刺されちゃったボーヤ。車でひかれた少女。よくわからんのは、リーダーにぼこぼこにされた少年。だいぶやられていましたが、これは殺された・・・ってことで良いのだろうか。ラストで、『メルが殺された』って母親が泣いています。『メルって誰だっけー』って、そこをはっきりさせてほしかったです。 とまあ多少のわかりにくさはあるものの、スリル満点映画であることは間違いありません。なにせ90分があっというま。テンポの良いバイオレンスホラーは言うことなしです。バッドエンドすぎて、高い点数はつけたくない心理がはたらいちゃって、7点。つまりこの7点はほぼ10点と変わらないかもしれません。 それにしても『子供が相手』ってのは、盲点ですよね。不穏な空気を纏った大人たちに車のタイヤをパンクさせられたら迷わず警察に行くでしょう。ですがスティーブはそうしなかった。それは相手が子供だから。それに対しこちらは立派な大人であり社会人。油断や慢心。子供といえど、十分注意せにゃいかんですな。違法行為を発見したらまずは警察へ、ですね。でもこんな土地の警察だったら、通報したところでやっぱりバッドエンドになりそうな気も・・・。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-03-16 00:01:34) |
8.ネタバレ ただティーンや金髪女性がジェイソンみたいなのに殺されてゆく映画だと思ってた。 そうじゃなかった! メガ級のトラウマ映画だった。 「トラウマ度」はその人の体験してきた事柄によって違ってくるのでそこは人それぞれだと思うのですが、 僕的にはここ一年で観た中で最もトラウマにしてダウナーな映画だった。 「腐った土地では腐った人間しか育たない」 これはそういう映画だ。 車のラジオでは子育ての問題がとりあげられる。 「何で子供の事しかいわないのかな」と思っていたらそれがテーマだったみたいだ。 町に着くなり不快な出来事に遭遇する。 序盤から不快さは加速する。 湖で悪ガキを注意したことでトラブルに巻き込まれてゆく。 この悪ガキどもは不気味だ。 ここまで悪意がすごいともはや不条理というか非人間的な感じさえする。 この疎外されてるような怖さは子供のころに覚えがある気がする。 他の土地でつるんでる奴らが何故にこうも怖いのだろう? 子供たちのグループは力関係がよくできてて、罪意識の植えつけとかけっこうリアルだ。 しかしグループが揺らいだとき子供たちの弱さが見え始める。 悔恨して一人になった子供は気の毒な弱者ともいえる(ボス以外)。 最後は大人たちが自分の子供の悪事をもみ消してしまうのですがこれがもっとも暗く絶望的。 こんな環境じゃ何も育たないし、もう光が一切ないです。 よく出来てると思うのは「町に着いた時に味わう不快な出来事」がここに結びついていることです。 「土地」や「環境」までが腐った人々の味方を仕出します。 ここまでだとある意味で孤高といえるのですが、このやるせなさどうするんですか。 休日に見ちゃったじゃないですか。リベンジ・ナッシングですか?いえ、ギブミーリベンジですよホントに。 唯一の救いはこんな腐った土地の湖を恋人に見せたいといった彼氏のセンスの無さ。 ヒロインも運が悪過ぎるでしょ。 この直接的なトラウマはファニーゲームを超えた。 この監督が師と崇めるのはラース・フォン・トリアーあるいはミヒャエル・ハネケかもしれない。 「ラクーンシティー」「羽生蛇村」「サイレントヒル」「雛見沢」「彼岸島」「杉沢村」「インスマウス」・・・ 行きたくない村は数あれどこのバイオレンスレイクがリアル一番。今のところは。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-05-12 01:24:56) (良:1票) |
7.ネタバレ 『フライト』のケリー・ライリーと、『プロメテウス』のマイケル・ファスベンダー。今をときめく(?)お二人がメジャー昇格の前にしっかりと経験値を稼いでいた作品。何を隠そう自分はこちらのレビューを拝見するまでは全く知らなかった作品ですが、皆様のレビューを読んで一気に観たくなりました。見応えはありましたが、うーん、こういうの、見慣れているせいか、そこまで不快には感じなかった…。やはり『映画の枠』まで外してしまった『ファニーゲーム』のイライラムカつき不快感には及ばない、かなぁ?ラストの展開は中々良。エラい所へ救いを求めてしまった主人公。警察沙汰にならない為に身内で『処理』してしまう親。「シャワーを浴びせろ。」と男3人がバスルームへ。場面は変わり、ジェニーの悲痛な叫び声だけが響き渡る。多分レイプされ、殺されるであろう事が容易に想像出来る。湖へ出掛ける途中の車のラジオで流れていた「子供の管理をしない親に罰金を課す」という討論。あんなに凶暴にリーダーぶってた少年をひっぱたいて黙らせる親父。「この親にして、この子あり」「この子にして、この親あり」だわ。『証拠』を消去してしまう少年のラストカットですが、『ファニーゲーム』同様、ニヤついてくれれば不快点はもうちょっと上がったかな。それにしても、ケリー・ライリーの声、かわいい…。 【miki】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-24 11:20:26) (良:2票) |
★6. ネタバレ 原題:エデン湖なのに 暴力湖。 きっと誰も近寄らなくなるであろうその湖名。なんて恐ろしくも乱暴な邦題なんだ と。 でも評価はしてあげたい なんて解かりやすいナイスセンスな邦題だ。 【3737】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-08-11 22:40:10) (良:1票) |
5.ネタバレ ひたすら可愛げのないガキンチョどもがムカツク、強烈な不快感が残る映画。でも、この終わり方は嫌いじゃない。不快な敵に対する復讐劇は地獄曼荼羅アシュラを思い出したけど、あちらのようなカッコ良さ・気品はなくて、迫力でゴリ押ししている点がイマイチだった。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-04-10 00:53:44) |
4.ネタバレ アルバトロス、ニューセレクトと言えば駄映画排出会社ですがこれは違う。ファニーゲームやウルフクリークとはまた趣向の違う後味の悪さ。いくらバッドEDが好きな自分でもここまで悪意に満ちたバッドEDは無いわ。なんなのあのラスト。てっきり主人公の女性が無双よろしくなぎ倒していくと思ってたのに。いやー気分悪くなりました。あと、車が右ハンドルの左通行なのに驚き。アメリカかと思ったらイギリスだったんですね。通りで容赦ないと思いましたよ。自分ならあのガキ共が湖畔に現れた時点で即移動か帰ります。バイオレンス好きを自負している方には一度見てもらいたい映画です。私の肌には合わなかったですが、ここまで振り切ってると評価します。 また一つ「見知らぬ土地へは行かないことを心に決めた」映画が増えてしまった。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-27 00:54:44) (良:1票)(笑:1票) |
3.ネタバレ 悪ガキ達も確かに悪なんだけど、ヒロインと恋人もイライラする行動ばっかりです。とにかく登場人物が馬鹿ばっかりでイライラする。しかもオチもなんか煮えたぎらない終わり方で、・・・スッキリしない映画。でもヒロインが森を逃げまどうところは結構緊張感があって良かったです。バッドエンドは嫌いじゃないですが、この映画は爽快感も絶望感も何かちょっと中途半端な感じです。 【モンチョ】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-11-15 20:19:19) |
2.ファニーゲームとは違う嫌さがある。本当にこの餓鬼どもはムカつく。親もね。
しかし、白い手袋で卵を貰いに来るやつの対処法は分かっているつもりだが、 地元の糞餓鬼なんていくらでもいるので、どうやって対処したらいいものか・・・ 【まんせる】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-09 19:42:20) (笑:2票) |
1.ネタバレ これまた若者の無計画で理不尽な行動。「アライブ」や実話を元にした「ゼム THEM」より救いようがないですね。旅行先でたまたま出会った悪ガキにちょっかいをかけられちょいとしたいざこざで偶然犬を殺しちゃっただけになぁ・・。。見ていて共感できないのがより恐怖を感じます。最近のホラー映画らしい血の描写も激しいしruntimeも短いのでスリルと緊張感たっぷりにバイオレンス映画としては上出来だしラスト5分はまさかそうくるとは!!な感じでした。でも個人的には2度は見たくない映画の一本ですね。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-01-23 10:37:26) (良:2票) |