6.よくもまぁここまでネタを詰め込んだなぁと、その密度に圧倒された作品です。その割に見せ場を作るための強引さをさほど感じず、論理的に破綻していない辺りがこの映画の凄いところ。最初から最後まできっちり楽しませてくれます。ジャック、アニーをはじめとしたキャラクターの作り込みも良く、バスの乗客は一言もセリフがない人物に至るまで個性が感じられます。個人的なお気に入りはマクマホン隊長で、この人は最初から最後まで何もせず、ただ偉そうなことを言ってるだけの人なのですが、それでもこのキャラクターには隊長としての威厳や信頼感がきちんと宿っています。ここまでキャラクターが作り込まれているアクション映画って、実は貴重です。唯一、犯人のハワード・ペインについては犯行に至る動機や狂い方がちょっと弱いかなと感じたのですが、この役柄を怪優デニス・ホッパーに演じさせたことで脚本レベルの弱点がうまく補強されています。こちらもお見事。キャスティング面で言えば、ジャックをキアヌ・リーブスに演じさせたことも驚きです。キアヌ・リーブスと言えば「ハート・ブルー」でホモっぽい刑事を、「ドラキュラ」でドラキュラ伯爵に恋人を奪われる弁護士をやり、弱い主人公を演じるイメージのあった人物です。またスターとしてのネームバリューがあったわけでもないのに、突如従来のイメージとは正反対のジャック・トラヴェンを演じさせ、これがピタっとハマっていたのですから、このキャスティングは神がかっています。さらに、このキャスティングはアクション映画史をも変えてしまいました。それまでのアクションと言えば筋肉隆々のアクション俳優が大暴れするものが主流でした。むさ苦しい見た目や演技の拙さには目をつむり、彼らが暴れる様をひたすら鑑賞するのがアクション映画の作法。しかし線の細いイケメンのキアヌ・リーブスがアクション映画の看板を務め、これを大成功させたことで、アクション俳優に付き合う必要がなくなりました。以降、アクションはニコラス刑事やマット・デイモンら演技のできる人間が演じるようになり、アクション俳優は見事なまでに消え去りました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-06 21:00:20) (良:1票) |
5.悪くはないんですけどねぇ、教科書通りの展開ですね、先が読めてしまいます。結論、素直にお金払った方が安上がりだったのでは? 【憲玉】さん [地上波(吹替)] 5点(2006-09-22 23:00:30) (笑:1票) |
4.お、飛んだ!って……この角度やばいんちゃうん!?ほら、落ち……………ええぇっ!!?? 【Minato】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-10 02:11:55) (笑:1票) |
3.本当にスピードですね。爽快の魅せ方が凄いです。 【亜空間】さん 9点(2003-10-14 02:36:20) (笑:1票) |
2.小学生の時映画館で観て、めちゃめちゃハマった作品。勢いでスピードの下敷きと筆箱まで買ってしまった。 【ガッツ】さん 9点(2003-08-25 19:41:00) (笑:1票) |
1. 元ネタ(1975年の東映作品「新幹線大爆破」監督:佐藤純彌)は知っていましたけど、それでも結構面白いですね。そう退屈せずに楽しめましたよ。バスに上手く置き換えてナカナカ頑張ってマス。しかし、時速50マイル(約80キロ)までキッチリ元ネタと同じってのはチトあからさまではありますが。どうもコレ以降全員何か冴えませんけど、ヤン・デ・ボン、キアヌ、S・ブロックにとって一躍その名を高めたアクション映画の秀作とは思いますので御祝儀ってコトで…7点! 【へちょちょ】さん 7点(2003-01-05 00:18:49) (良:1票) |