8.《ネタバレ》 「もっとも純粋なノン・ストップ・アクション映画は?」と人に聞かれれば、私は迷わず『スピード』だと答えるでしょう。ひたすら暴走バスをメインにした脚本は潔いまでにシンプルで、キアヌ・リーブスやサンドラ・ブロックを始めとするメイン・キャラクターたちの私生活などはいっさい無視されています。アクション映画にはご都合主義的な展開や脚本の穴が大なり小なり存在するものですが、優れたアクション映画になればなるほどそれが気にならなくなってくるものです。もちろんこの映画で最大の穴は単独犯のくせにあれだけ手の込んだ爆破プランを仕掛けることが出来る犯人ですけど、そこはデニス・ホッパーを起用して大成功じゃないでしょうか。この頃は映画にCGが使われる様になった初期ですけど、いっさいCGに頼らず実物バスを暴走させ旅客機に突っ込ませて大爆発させるという撮影が遂行された最後の映画だったんじゃないかな。最後は地下鉄車輌がチャイニーズ・シアターの前の路上に飛び出し、良くこんな撮影が許可されたもんだと感心させられました。もっともこの地下鉄シークエンスは脱線シーンがミニチュア特撮がもろバレなうえ、映画の構成を崩す蛇足なシークエンスだった思いますけどね。そう言えばデニス・ホッパーが首を吹っ飛ばされた最期の後で、キアヌが言う「俺の方が背が高くなった」と言うセリフは、彼の自虐ネタかと思うぐらい可笑しかったです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-07-18 23:21:26) (良:2票) |
7.よくもまぁここまでネタを詰め込んだなぁと、その密度に圧倒された作品です。その割に見せ場を作るための強引さをさほど感じず、論理的に破綻していない辺りがこの映画の凄いところ。最初から最後まできっちり楽しませてくれます。ジャック、アニーをはじめとしたキャラクターの作り込みも良く、バスの乗客は一言もセリフがない人物に至るまで個性が感じられます。個人的なお気に入りはマクマホン隊長で、この人は最初から最後まで何もせず、ただ偉そうなことを言ってるだけの人なのですが、それでもこのキャラクターには隊長としての威厳や信頼感がきちんと宿っています。ここまでキャラクターが作り込まれているアクション映画って、実は貴重です。唯一、犯人のハワード・ペインについては犯行に至る動機や狂い方がちょっと弱いかなと感じたのですが、この役柄を怪優デニス・ホッパーに演じさせたことで脚本レベルの弱点がうまく補強されています。こちらもお見事。キャスティング面で言えば、ジャックをキアヌ・リーブスに演じさせたことも驚きです。キアヌ・リーブスと言えば「ハート・ブルー」でホモっぽい刑事を、「ドラキュラ」でドラキュラ伯爵に恋人を奪われる弁護士をやり、弱い主人公を演じるイメージのあった人物です。またスターとしてのネームバリューがあったわけでもないのに、突如従来のイメージとは正反対のジャック・トラヴェンを演じさせ、これがピタっとハマっていたのですから、このキャスティングは神がかっています。さらに、このキャスティングはアクション映画史をも変えてしまいました。それまでのアクションと言えば筋肉隆々のアクション俳優が大暴れするものが主流でした。むさ苦しい見た目や演技の拙さには目をつむり、彼らが暴れる様をひたすら鑑賞するのがアクション映画の作法。しかし線の細いイケメンのキアヌ・リーブスがアクション映画の看板を務め、これを大成功させたことで、アクション俳優に付き合う必要がなくなりました。以降、アクションはニコラス刑事やマット・デイモンら演技のできる人間が演じるようになり、アクション俳優は見事なまでに消え去りました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-06 21:00:20) (良:1票) |
6.悪くはないんですけどねぇ、教科書通りの展開ですね、先が読めてしまいます。結論、素直にお金払った方が安上がりだったのでは? 【憲玉】さん [地上波(吹替)] 5点(2006-09-22 23:00:30) (笑:1票) |
5.お、飛んだ!って……この角度やばいんちゃうん!?ほら、落ち……………ええぇっ!!?? 【Minato】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-10 02:11:55) (笑:1票) |
4.《ネタバレ》 エレベーターの人質計画に二年も費やしたってあんた、あんなの一昨日寝る前にふと思いついたぐらいの計画にしか見えなかったぞ。更にションベン行ってる間に細工されてんの見逃して「ジャック騙したな~!」てそりゃお前が悪いだろ。しかも最後に何を考えたか列車の上にいるジャックに無謀にもガチンコ対決を挑んであっさり死ぬし。確かに犯人は頭がキレるよな。ジャックもジャックで人質の足撃つ暇あったら至近距離で無防備に突き出してる犯人の手でも撃てよ!というか「三階に行くと見せかけて地下 に・・・」とか言って犯人がエレベーターの操作してる時なんか思いっきり撃てるチャンスだったろ。極めつけは金の取引現場についさっき知り合ったばかりの姉ちゃんを連れて行くなんてどういう神経の奴だよ!しかも明らかに問題ばかり起こしそうなあんなワイルドキャットの姉ちゃんを。隊長止めろよ!!え~そんなんでツッコミ所はたくさんあるんですけどそれら全部を映画全体のスピード感で圧倒されてしまいまして、私もそれを見習って勢いでコメント書きました。 【КОФЕ 】さん 7点(2005-03-10 18:48:37) (笑:1票) |
3.本当にスピードですね。爽快の魅せ方が凄いです。 【亜空間】さん 9点(2003-10-14 02:36:20) (笑:1票) |
2.小学生の時映画館で観て、めちゃめちゃハマった作品。勢いでスピードの下敷きと筆箱まで買ってしまった。 【ガッツ】さん 9点(2003-08-25 19:41:00) (笑:1票) |
1. 元ネタ(1975年の東映作品「新幹線大爆破」監督:佐藤純彌)は知っていましたけど、それでも結構面白いですね。そう退屈せずに楽しめましたよ。バスに上手く置き換えてナカナカ頑張ってマス。しかし、時速50マイル(約80キロ)までキッチリ元ネタと同じってのはチトあからさまではありますが。どうもコレ以降全員何か冴えませんけど、ヤン・デ・ボン、キアヌ、S・ブロックにとって一躍その名を高めたアクション映画の秀作とは思いますので御祝儀ってコトで…7点! 【へちょちょ】さん 7点(2003-01-05 00:18:49) (良:1票) |