7.《ネタバレ》 ファーストカット、ファーストシーンはもうスターウォーズの真似でしかないですね。巨大宇宙船のフレーム上手からのフレームイン。なんどとなくスターウォーズで披露された、最もインパクトのある登場の仕方です。これをやるということは、つまり日本だってこれだけのことができるんだ‼というアピールでしかないと思います。 驚きはありました。へぇーってくらいの。が、しかし人物の芝居と重なるカットや具体でいえばヤマトが発進するカットなどはやっぱり違和感を感じずには観れません。 VFX全体のできでいえば、多分ぼくの観た限り最高の出来映えの作品だと思います。 しかし、この作品は根本の本が大変お粗末だと思います。まず、物語が一週間くらいの話にしか観えないのです。内容的にはきっと一年くらいの物語にしたかったのでしょうが、全ての日付が繋がった数日間に見えてしまい、それに応じて全ての人物の感情の流れが納得のいかない内容になっています。 数日で弟のように思っていたと言っちゃう人、ワープ中にキスだけに留まらずやることやっちゃう人、やることやらせて身籠っちゃう人、数日で館長代理に任命しちゃう人。 全てにおいて、収まり切るはずの内容が詰め込まれ盛沢山を越えて、そのほとんどがこぼれちゃったような内容。 中盤を過ぎた頃にはもうすでに、納得できない物語、理解に苦しむ人物の感情に完全に置いていかれ、終盤は全てがぼくの目には滑稽にしか映りませんでした。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-07 18:19:01) (良:4票) |
6.《ネタバレ》 期待したほど心を動かされませんでした。オリジナルでは古代や森雪以外にも沖田、島、真田、相原、徳川、それぞれの生い立ちやエピソードが丁寧に盛り込まれていて、滅亡の淵にある地球に家族や様々な想い出を残して宇宙の果てまで来ているという、切実な気持ちが伝わって物語に厚みが増したし、感情移入することが出来ました。ところが本作は2時間という時間的な縛りがあるにせよ、そのあたりの人間模様が「地球との最後の通信」シーンでさらっと触れられる程度でいかにも弱い。輪をかけて乗組員達に人類の命運を背負っているという切迫感や緊張感が感じられないので何か嘘くさく見えるんです。この部分の描き方が浅いと、ガミラスとの死闘で次々失われていく乗組員達の命がとても軽く見えてしまう。原因は多分に演出脚本の力不足であると思いますが、出演者が皆平和な時代に育ったために醸し出される体躯の貧弱さや所作のためかもしれません。 邦画が挑んだ本格的SFアドベンチャーとしては良くも悪くも力を出し切った作品なのだろうと思いますし、邦画もここまで来たかと思うと同時に世界との差を痛感せ ざるを得ない部分も多々ありました。映画は総合芸術なので、何処かが欠けてもアンバランスな作品 となってしまいます。特にSF作品ではそのハードルが高いと思います。嘘の世界をホンモノのように見せるのはかなりの力量が必要なのです。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-08 01:53:32) (良:3票) |
5.《ネタバレ》 今年に入ってから酷評が多いので気が引けるが、自分としてはやはり年代のせいもあって、大昔のしょうもないアニメを現代風に映像化したこと自体を評価してしまう。また前の方のレビュアーも書かれているように、特に褒めたいのがエンディングで出たクレーターのある風景で、こうなるだろうと昔から思っていたことをちゃんと映像化してくれたことには感謝したい。これは間違いなくこの映画の功績である。 それからキャスティングについて、主役の個性が出過ぎているのは確かに気に障るが、それはまあ少々我慢すれば済むことである。それより、もともとどうでもいい扱いの相原の性別を変えて出した女優にはちょっと注目してしまった(結構目立っている)。艦が揺れたときにこの人(多分)が「うわぁ!」と声を上げる場面は好きだ。 そういうわけで大体好意的なのだが、ただ一つ納得できない点としては、やはりイクサブネでやってはならないことというのがあるわけで、もともと変に雇用均等が徹底されている上にそういうことが許されるなら、そこら中で野合状態になるだろう。失われた家族の復元という趣旨はいいと思うし、エンディング部分もそれなりに感動的だが、こういう軍紀違反を前提にしないとストーリーが成り立たないのはつらいものがある。 なお余談だが、大和の沈没地点の放射線量がマイクロでもミリでもない「14シーベルト(おそらく毎時)」だったのは、今になってみると本当に危ないと思う。 [2015-10-14追記] 改めて見直したが、西暦2012年の時点で書いたことに変更はない。昔の名作?を安易にリメイクしようとする企画側の姿勢がどうかは別として、できたものはそれほど悪いとも思えない。TV第1シリーズと「さらば…」からいいとこ取りしてちゃんと2時間強に収めてあり、また放射能除去装置の話が嘘だったという意外な設定をもとにして、“わずかな可能性を希望に変える”ことをうまくストーリー上で表現できていたと思われる。他の映画との調整の関係から、場合によっては点数を変えるかとも思っていたが(具体的には1点減程度)、そこまでしなくてもいいようである。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-14 22:34:26) (良:1票)(笑:1票) |
4.《ネタバレ》 えっつ!第三艦橋ですって!?そりゃもう、重要ですよ!第三艦橋。(マンガでたしか、溶けて、落っこちちゃったりしてね。下層階級は辛いよ!もっとも、宇宙なので上も下もないが)わたしは小学のころから第三艦橋フリークで(うそですが)、大中小のさまざまなヤマトプラモデルを作って、川に沈没させていたガキのころ、近所の友人が”俺は第三艦橋と横の羽は付けない!”と豪語していたのを思い出す。なぜなら、”どうせ、遊んでてとれちゃう!”だからだそうで、ああ、こいつは、”大雑把なやつだなあ”と思ったのを昨日の事のようにおもいだす。 ということで、何が言いたいかというと、これの配役よかったですねえ。演技もよかった!(マジで!)特に、なぜか、北京原人を思い出す、緒方さんがよかった。真田青野柳葉もよかった!それでは、なにが悪かったって!?それは書くのは野暮ってもんです。みんな判っているでしょう?それと、古代と森雪がヤッちゃうのはわたし的に”スーパーズガン!!!”でした。追加!それから、キムタクは”カザマシン”役も実写でできるな。(いまなら)追加!それにしてもこの題名、、、、なんとかならんもんかね、、、、(ため息)スペースバトルシップヤマト、、、だってよ、、、、、、なんか、英語習いたての中学生みたいね、、、、、、、、。 にっぽんじんバンザイ!それからそれから、艦内の集合シーンでは、なんか、とある芸能プロダクションの稽古場みたいで、無名若手俳優さんたちが 、うしろのほうで、これでもかこれでもか!と自分の存在を主張しているようで、イヤだった。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-06 00:23:11) (良:1票)(笑:1票) |
3.《ネタバレ》 いい役者さんがたくさん出てました。主役の役者さんはあまり好きではないのですが、でもいい感じでした。■地球~太陽系内の展開はすごく面白い。テンポ良い脚本も見事。ヤマトの勇姿になんども涙出そうになりました。■太陽系を出たあたりからだんだん尻すぼみな感じ。徐々に面白くなくなっていく。恋愛場面は冗長だし、特に大規模な戦闘場面があるわけでないし、盛り上げに欠けたままにイスカンダルに到着。■イスカンダル到着直後の戦闘も短時間で迫力にかける。それを逃れたヤマトなんですが、なんかのんびりしてます。説明時間が長すぎ。だけど説明不足。■惑星降下のあたりの展開が今ひとつわかりにくい。設定が曖昧なまま話を進めているんでしょうね。まあ、致し方ないのでしょうけど・・・・。■惑星内での戦闘も冗長な割に内容が薄い。映画冒頭の小気味よい展開と比較してしまいます。■ラストシーンも今ひとつカタルシスに欠けます。これも冗長なせいかな。■とはいえ、国産SF映画、CG映画としては秀逸です。洋画と比べなければですけど。脚本の佐藤さんはやはり上手いと思いますけど、もっと練りこんで欲しかったです。邦画はどういう体制で脚本を作っているのか知りませんけど、複数人体制で十分に時間をかけて脚本を作っていってほしい。とくにCGを使うと映画製作そのものが長丁場になり、予算規模も跳ね上がると思うので、準備が大切だと思います。■最初に書いたように、冒頭の展開は秀逸だと思いました。そこで思ったのが、映画に映像技術が追いついていないこと。映画館の大画面では難しいのでしょうけど、もっと頑張って質感を作りこんで欲しいです。メカ等のセンスも必要ですね。ゴテゴテデザインにすればSFっぽくなるわけではない。■佐藤嗣麻子監督の怪人二十面相伝や、今回のヤマトなど、SF的な作品が増えてきたのは嬉しいです。今後は、映画会社の姿勢が問われていくと思います。■ヤマトが古い殻を破って大宇宙に飛び立ったように、映画界も旧い体質を捨てて発展しますように。 【まめ】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-02 17:45:12) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 まぁ、そんな大騒ぎするほどクソでもなく、普通に観れる作品だと思います。 理想を掲げるのはおおいに結構ですが、 艦内のセットが、ちゃっちぃとか、こんなもんをリアルにセッティングしたら、 広々としすぎて逆に画的に観辛いと思うのですが、それを想定しての批判なのだろうか??アニメだって、あれくらいの閉塞感だったんだし、そこは突っ込むべきところなんだろうか?? 演者もスタッフも関わった全ての人は、この作品に対しベストは尽くしたのだ、と個人的には思いますし、少なくとも自分には熱意は伝わりました。 それでも「森 雪」という日本アニメ史にも刻まれるであろうヒロインを、別キャラにしてしまったは、思い入れのあるファンは正直ショックだっただろうなぁ、と、そっちの面は好き嫌いは大きく別れると思います。 黒木メイサの演技の幅の狭さが導いたものとも取れますが、あれが実写版ヤマトのストーリーに必要なヒロイン像だったにしても、「森 雪」の名前は使うべきではなかったか。これなら「森雪は出ません。新ヒロインを出します」とした方が潔かったと思う。 気になったのこの点くらいで、作品として観れば、まぁまぁです。 ちょっとアッサリ死にすぎかなぁ(真田、斉藤以外が)、くらいは思いましたが。 【バニーボーイ】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-04-15 15:38:00) (良:1票) |
1.1974年に初めてTVアニメ「宇宙戦艦ヤマト(松本零士作)」で「ワープ航法」「波動砲」などの今までにはなかった概念に感動し、1977年の劇場アニメ公開には長い列にならび、佐々木いさおの歌う「宇宙戦艦ヤマト」や「真赤なスカーフ」に涙しました。さらに1978年の劇場映画「さらば宇宙戦艦ヤマトー愛の戦士たち」の主題歌「ヤマトより愛をこめて」のリフレイン「今はさらばと言わせないでくれ」で何回泣いたことか!あのアニメが実写版になるなんて、まったく想像だにしませんでした。今回の実写版では、干上がった海底から「宇宙戦艦ヤマト」が土煙を上げて発進する場面と、沖田艦長が「地球か!何もかもが懐かしい」と言った台詞を聞いただけで満足でした。さらに、買い求めたパンフレットの裏表紙の実写版ヤマトはもう最高です!!ただ、アニメ版と比べると、雑な点も多く、厳しい点になってしまいました。 【亜酒藍】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-12-06 18:15:36) (良:1票) |