9.《ネタバレ》 30年も西へ歩き続けたら地球を7周ぐらいできてしまうと思ふ。 【以下バレ】 殺陣で首がポロポロ落ちるシーンやら食人で手が震えるといった爆笑もののセリフやら老夫婦の家ごと破壊される一連のシーンやら、面白いと思える箇所はちらほらある。だいたいこういう北斗の拳みたいな破滅後の世界というのは、私も基本的に好き(なぜだろう?)。だから前半はまあまあ。
だが肝心の本にまつわる意味性がイマイチ不明のまま終わってしまったのが残念。本がXXでしたというオチでもって、横へずらしてごまかして終わり。街の親分のセリフに「統治の為に本が必要」うんぬんという本質的なセリフがあんだからそこへつなげりゃよかった。
つーか、最後の方よくわかんなかった。図書館に収めてメデタシメデタシなのか? そんなんなら街の統治に役立てた方がよっぽどましだと思う。どうも私はデンゼルより、街の親分の言うことの方に説得力を感じてしまうのだが。
大体なんで彼は西を目指したの? それに、なんで街で弾が当たったのに平気だったの?
ハードな日々が続いているので、なんか見落としがあるかもしんない。もしあったらごめん。 【アンギラス】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-06-25 11:13:10) (良:2票)(笑:1票) |
8.《ネタバレ》 文明が崩壊し、荒涼としたその風景。世界観は見事なまでに映像化されていて、ケチのつけどころがないです。限りなくモノクロに近いような色調で、作り手の努力やセンスを感じます。映像的に、特に老夫婦の家でのドンパチシーンがもの凄い凝ってて目を見張ります。実写とCGを合わせて作り上げられたのでしょう。シームレスなノーカット風アクションは見応えたっぷり。ただ、あのシーンだけが気合入り過ぎで他のシーンとの落差を感じてしまうのは難点。ラストの、実は本の内容は頭の中に~のオチはなかなか良い。本が聖書なだけに、宗教的色彩を帯びてくるが、たぶん宗教うんぬんよりも、信じることの大切さみたいなものがメッセージとしてあるんじゃないかな。それ事態は、普遍的なメッセージだと思うので。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-04-29 22:22:16) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 実は聖書は白紙で全て暗記してましたーっかと思ったら点字だったので+1点。 ゲイリー・オールドマン好きなので見ていられた。 目が全く見えてないのか、極端に視力が悪いのかイマイチわからなかった。 そんなことやストーリーは正直どうでも良くて、FOの世界を映画にしたらこんな感じだと思うとそっちにワクワクさせてもらいました。 「戦前の本」の価値、ただの重量1アイテムと思ってたけど人によっちゃとんでもない価値になるんだよな。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-19 20:24:27) (笑:1票) |
6.《ネタバレ》 ネタバレますのでご注意。 ふむなんといいますか、「はじめにオチありき」で作られた作品ですね。 オチそれは、イーライはもともとは全盲であったこと、だから点字が読めたということ、神の奇蹟によって突然見えるようになったということ、そして「お告げ」を直接聞くことができるという「預言者」になったということですら。 日本人にはイマイチピンと来ないところですが、これでいいんですよ宗教映画だから。 この映画の主役はデンゼルでもイーライでもなくて決して登場することのない「主」でありますから、それがたまたま「終末」を背景にしているというだけであって、べつにそれがBC時代であっても内容は変わらないのです。「ベン・ハー」と同じような映画と言ってもマチガイではないのである。 まーそーゆー映画を作ってくれても別に私には影響はないからどうでもいいのだが、ちょっと興味があるのは製作にもかかわっているデンゼル55歳が「なぜ今これだったのか」ということかなあ。 これはけっこう低予算だと思います。デンゼル本人のギャラさえ抑えれば、とても安く作れたのではないでしょうか。デンゼルが出る映画としては…ちょっとなあ、かなり違うのではないか。 デンゼルは己のギャラを抑えてでも、このような「神様宣伝映画」を作りたかったのですら。 その心理は私などにはよくわかりません功成り名遂げたデンゼルにして何かの「回帰」現象ということかもしれませぬ。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-04 13:24:11) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 佳作。やはり、デンゼル・ワシントンはうまい。【ネタバレ注意】たしかに意外な展開だけど、英字のパターンなんて限られているだろうから、いくらでも普通に書き起こせるんじゃないか。体調が悪いのはともかくとして。それに30年も歩き続けているという設定は変。1日10kmしか歩かなかったとしても、1年もあればアメリカ大陸の端から端まで行けるはず。あとパックのおしぼりは何か月もしたら、カラカラになるよ。 【mohno】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-08 23:07:07) (良:1票) |
4.公開時期が重なった『ザ・ロード』とあまりに設定が似ているのだが、おそらくは本作『ザ・ウォーカー』も『ザ・ロード』の原作、コーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」を下敷きにしているのだろう。文明崩壊後の世界を舞台とし、人食いが横行しているというのも同じ。行き先は「南」から「西」に変更され、運ばれるものは「火」と表現される抽象的なものから「本」という具体的なものに変わる。どちらの話もキリスト教の影響下にあり、イーライという名の人物が登場する。しかしその舞台設定に目がいっちゃうとあまり面白くないかもしれない。設定に意味を見出そうとしてはいけない。この設定はあくまで背景でしかない。カッコイイを演出する背景でしかない。目にも止まらぬ(ホントに見えない)居合い抜きアクションと西部劇風決闘シーンと過去に何度も目撃した一軒家への集中砲火と久々登場のジェニファー・ビールスで満足しなければならない。そういう映画なのだ。蛇足が少々長いが。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-30 14:26:16) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 荒廃し、旅人の命も簡単に奪い、水さえも物々交換、昔は捨ててた物を今は必死で奪いあう…。そんな絶望的な世界で一冊の本に希望を求めるプロットに違和感はないと思う。たぶん自分があんな世界に何十年も生きていたら、奪ってでも「ショーシャンクの空に」を観たくなるだろう。そんな世界観、そして繰り広げられるアクションシーンは迫力もあり、まずまず楽しめた。しかし、後半の展開がいまいちあっさりしてる感は否めない。確かにオチには驚いたが、だったらさっさと本渡してもいいんじゃない?と思った。そもそも、あんな人を殺しておいて「俺の言葉を書け」なんてちょっと信用性がないだろうと。しかも本棚に置いて終わり?そりゃないよ。。ゲイリー・オールドマンの悪役は久々だったが…往年のキレがない。メイクもあると思うが、年老いた感じ。ほんとはやりたくなかったんじゃないの、この役。他のレビューにもあったように「トゥモロー・ワールド」を思わせる演出も感じれれた。(手法は違うが長回しの銃撃戦、ウォーカーが俯瞰で見つめる旅人を撃ち殺す強盗団のシーン)でも、楽しく観ることだできた。 【テンパーる】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-28 21:58:51) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 西へ向かって30年も歩いているのに、なかなか目的地に到達しなかったのは、そんな理由があったからなのね…。孤独な巡礼者を体現したデンゼルはさすがの存在感、対するゲイリーも相変わらずキレているが、『レオン』の頃に比べれば大分老け込んだような…。アクションシーンはシルエットのみの殺陣や、ワンカット(を思わせる)銃撃戦など、凝った作りになっており、映像面ではかなり楽しめるが、結局は宗教映画かよ、と肩透かしを食うのも確か。ラストでビミョー感を味わうが、この世界観は好き。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-11-16 01:13:28) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 観る前は、文明が滅んだ後の世界で巻き起こるデンゼル・ワシントンによる激しいアクション作品、「北斗の拳」「マッドマックス」のような映画だと思っていたが、思ったよりも宗教色の高い作品に仕上がっている。 “一冊の本”という設定から鑑賞前からピンと来ないといけないのかもしれないが、オールドマンが“一冊の本”を求める理由を語るまで気付かなかった。 ストーリーを踏まえると、キリスト教を信仰している者には最適の作品ではないだろうか。 本作を観ることで、自己の宗教心を一層強めることができるとは思う。 自己の役割、自己の存在価値、自己の運命、神からの啓示を強く意識することができるだろう。 しかし、キリスト教信者ではない日本人が観ると、グッと来る度合いが異なることとなる。 世界観やストーリーや映像面など、よく出来た映画であり、評価はしたいところだが、さすがに受け止め方は難しい。 ワシントンとオールドマンの二人の存在感が際立っており、見事に対比されている点は面白い。 “一冊の本”を用いて、文明崩壊後の社会に“安定”を導こうとする気持ちは両者に相通じるところがあるが、一方は神になりたいと願い、他方は神のしもべ、聖地を目指す巡礼者のような存在になりたいと願っている点に根本的な違いがある。 その結果、一方は安定どころかより混沌とした世界を作り出し、他方は世界を再構築できるほどの影響力をもつことに寄与することができている。 たとえ殉死したとしても、自分の遺志を継いでくれるということも希望が持てる展開となっているようだ。 ワシントンに隠されたネタもかなり効いている。 神から自分に課せられたことには“意味”があるということだろうか。 歩いていて高速道路から落ちそうになったり、“音”が聞こえるかとしつこく言っているので、違和感はあったが、最後までさすがに気付かなかった。 ただ、オチが重要であり、このネタについてはあまり深く考えなくてもよいだろう。 どうやって銃撃に対応しているのかなどを考えても意味はない。 アクションにも多少見応えはあり、老夫婦の家を舞台とした銃撃戦はかなり見応えがある。 どうやって撮影しているのかと考えながら見ると、より面白みを感じるのではないか。 あのカメラワークを実行するにはかなり無理があると思うのだが、いったいどうなっているのだろうか。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-06-23 23:34:49) (良:1票) |