4.「特攻野郎Aチーム」のテレビ放映を観ていたのは、どうやら4、5歳の時らしい。 具体的な内容はほとんど覚えていないけれど、大好きなテレビ番組であったことだけははっきりと覚えている。 たぶん、自分の意志で観ていた生まれて初めての海外テレビドラマだっただろうと思う。
今なお人気の高い往年のテレビシリーズを、今になって映画化することは、リメイクブーム全盛の映画界であっても非常に困難なプロジェクトだったと思う。 多くの人たちに愛されたシリーズとそのキャラクターたちを、もう一度観てみたいと思うと同時に、新たに描き直されたものに対して違和感を覚えないはずが無いからだ。 実際、違和感は確実にあったと思う。
が、そんな違和感は早々に吹き飛ばされる。
映像技術の進歩により、ド派手なアクション映画なんてものはもはや溢れ返っている。 あらゆる映像表現が可能となった今、単にアクションの派手さなどで驚くことは、実際少なくなってきている。 そんな中にあって、久しぶりにアクションシーン自体に心から興奮した。 ただのド派手なアクションシーンではなく、“馬鹿馬鹿しいほどにド派手なアクションシーン”に高揚するあまり、映画の中の“特攻野郎”たちと同じように、笑いが止まらなかった。 あの高揚感こそが、この映画のすべてだと思う。
正直なところ、遠い昔に観ていたテレビシリーズの愛着を汚されるのではないかという危惧もあった。 しかし、純粋に追求されたこの映画の娯楽性は、まさしく「特攻野郎Aチーム」のそれであり、映画を観終わる頃には、すっかりリーアム・ニーソン率いる現代に蘇った「Aチーム」が大好きになっていた。
あの懐かしいテーマ曲と共に流れるエンドロールを観ながら、何よりも悔やまれたのは、売店で買ったポップコーンを上映予定作品の予告編が終わるまでに食べ切ってしまったこと。 この最上級の“ポップコーン・ムービー”を、ポップコーンを食べながら観られるチャンスをみすみす逃してしまった。(小銭が無かったのをケチってMサイズにしたのが間違いだった……Lサイズにするべきだった……) 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-09-04 01:14:19) |
3.テレビ版は小学生の頃に日曜洋画劇場でよく見ていましたが、こちらは小市民をいじめる悪党をAチームが懲らしめる一話完結の水戸黄門のような物語。一方、今回の映画版はテレビシリーズでも描かれなかったAチーム結成からはじまり、彼らが地に潜るまでを描くエピソードゼロ的内容となっています。90年代から何度もリメイクが検討されてきた企画だけあってキャラクターはよく作り込まれていて、コング(映画版ではオリジナルに合わせてBAと呼ばれていますが、こちらの呼び名の方がしっくりきます)の飛行機嫌いの原因にまで触れた細かさには感心しました。 しかし、監督による演出がAチームの空気とズレており、なんだか中途半端な仕上がりとなっています。「スモーキンエース」に続いて本作を引き受けたカーナハンはアクションコメディが好きなのでしょうが、この人は根本的にこのジャンルには向いていないように思います。荒唐無稽な場面は多くあるもののどうにも弾けきれず、途中から生真面目な面が出て来てしまうのです。本作における冒頭のアクションはまさに痛快さで、このまま行けば最高のリメイクになるものと期待しました。しかし以後の物語はどんどん真面目になっていき、トム・クルーズやマット・デイモンが出ていても不思議ではない普通のアクション映画に。その一方で荒唐無稽な見せ場が要所要所で挿入されるため映画全体の温度感が掴みづらく、感情がうまく作品に乗っからないまま映画は終わってしまいました。これは、コメディとしての側面をうまくコントロールできなかった監督のセンスに問題があったと思います。 同時に、脚本上もいくつかの欠点が指摘できます。何年も寝かされてきた企画は、多くの監督・脚本家によって練り上げられていくうちに物語が複雑になりすぎる傾向があるのですが、「ミッション・インポッシブル」のような陰謀や裏切り渦巻く本作の物語も、単純明快だった「特攻野郎Aチーム」のリメイクとしては作り込み過ぎです。また、キャラクターものとしての欠点もあります。ハンニバルが作戦を企画・立案し、メンバー達が各自の特技を活かしてそれを実現するのがAチームなのですが、この映画版においては何故かフェイスが作戦を考えています。集団アクションはメンバーの役割分担を明確にすればするほど面白いのに、なぜハンニバルとフェイスのポジションを被らせてしまったのか。これは理解に苦しみました。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(吹替)] 6点(2010-08-23 00:49:17) (良:3票) |
2.昔、テレビで大好きだったAチームが帰ってきた!それだけでも感涙モノの話ですが、中身もなかなか頑張っていて2時間弱存分に楽しめました。リメイク作品の割にはオリジナルのイメージを保ったキャスティングをしているので(何気にこういう作品は少ない)最初こそ違和感を感じたもののすぐに「あの頃」の感覚で楽しめるのもポイントが高いですね。シナリオは…正直言って微妙w だけどそもそもAチームはキャラが立ってさえいれば話は比較的どうでもいい(笑)のでこの程度でも問題ないでしょう。あの愛すべき男たちが暴れまくる。往年のファンはそれだけでも十分に楽しめると思いますよ。あ、でも観ていて一つだけ残念な部分がありました。それはCG。特にラストのコンテナなどはちょっと派手すぎます。私はオリジナルの微妙に貧乏臭いローカルな感じが好きだったのでもうちょっと手作り感を出してもらいたかったw 空中戦なんかはあれでもいいんですけどね。 【taxyun】さん [映画館(吹替)] 8点(2010-08-15 00:49:54) |
1.おっちゃん達がかなりぶっ飛んでて、戦車も飛んでて面白かった。もう少し緊迫感がほしいなんて言うのはナンセンス。リアリティを求めるだけ野暮ってもんだぜっ!火薬量がハンパない。3D映画を観てるシーンが個人的には一番ツボッた。ちなみにこの作品はエンドロールの最後にちょこっとおまけがあるパターンなので、映画館で観る際には最後まで席を立たないよう皆様にアドバイスしたい(・∀・)b 【ましゅまろシナモン】さん [試写会(字幕)] 5点(2010-08-04 14:42:59) (良:1票) |