《改行表示》 8.テレビ版は小学生の頃に日曜洋画劇場でよく見ていましたが、こちらは小市民をいじめる悪党をAチームが懲らしめる一話完結の水戸黄門のような物語。一方、今回の映画版はテレビシリーズでも描かれなかったAチーム結成からはじまり、彼らが地に潜るまでを描くエピソードゼロ的内容となっています。90年代から何度もリメイクが検討されてきた企画だけあってキャラクターはよく作り込まれていて、コング(映画版ではオリジナルに合わせてBAと呼ばれていますが、こちらの呼び名の方がしっくりきます)の飛行機嫌いの原因にまで触れた細かさには感心しました。 しかし、監督による演出がAチームの空気とズレており、なんだか中途半端な仕上がりとなっています。「スモーキンエース」に続いて本作を引き受けたカーナハンはアクションコメディが好きなのでしょうが、この人は根本的にこのジャンルには向いていないように思います。荒唐無稽な場面は多くあるもののどうにも弾けきれず、途中から生真面目な面が出て来てしまうのです。本作における冒頭のアクションはまさに痛快さで、このまま行けば最高のリメイクになるものと期待しました。しかし以後の物語はどんどん真面目になっていき、トム・クルーズやマット・デイモンが出ていても不思議ではない普通のアクション映画に。その一方で荒唐無稽な見せ場が要所要所で挿入されるため映画全体の温度感が掴みづらく、感情がうまく作品に乗っからないまま映画は終わってしまいました。これは、コメディとしての側面をうまくコントロールできなかった監督のセンスに問題があったと思います。 同時に、脚本上もいくつかの欠点が指摘できます。何年も寝かされてきた企画は、多くの監督・脚本家によって練り上げられていくうちに物語が複雑になりすぎる傾向があるのですが、「ミッション・インポッシブル」のような陰謀や裏切り渦巻く本作の物語も、単純明快だった「特攻野郎Aチーム」のリメイクとしては作り込み過ぎです。また、キャラクターものとしての欠点もあります。ハンニバルが作戦を企画・立案し、メンバー達が各自の特技を活かしてそれを実現するのがAチームなのですが、この映画版においては何故かフェイスが作戦を考えています。集団アクションはメンバーの役割分担を明確にすればするほど面白いのに、なぜハンニバルとフェイスのポジションを被らせてしまったのか。これは理解に苦しみました。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(吹替)] 6点(2010-08-23 00:49:17) (良:3票) |
《改行表示》 7.笑いドコロも十分あるし、いい意味で大味でコメディタッチの前半は結構面白いです。 しかし脱獄以降はこのテンションが下がり、普通のアクション映画になってしまいましたね。 前半のハイテンションのまま最後まで突っ走ってもらいたかった。 ニーソン演じるAチームを率いる大佐の序盤の台詞。「今の俺は若い頃の10倍は強いぜ。」 近年のニーソン主演の圧倒的強さを誇る作品群をみていると納得!の一言でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-28 20:07:10) (良:1票) |
6.見ていないのに「戦車のシーン」が良くない予感がして勝手に躊躇していたのですが、実際に鑑賞するとそこがとても良い!まさに度胸&ワイルド&クレイジーで面白かった!原作TVシリーズと違って、フェイスが中心な物語なのに少々違和感ありましたが、総合的にすかしたオーシャンズ○○よりも好みでした。 【wetb】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-06-17 09:10:00) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 テレビシリーズは観てなかったけど「ロッキー3」で敵役を務めたミスターTがモヒカンで出ていたのは認識していた。本作のモヒカンはミスターTの面影があったけどランペイジ・ジャクソンだったんですね。エンドロールまで気づかなかった。そういえば「投げ」で決着を付けてましたね。いわゆるハリウッドなノリの「痛快」なだけのアクションものかと思っていたら、ドラマとして多少は起伏があり、おバカ映画というより小バカ映画って感じ。4人の特攻野郎それぞれのキャラに見合った物語が設定されていて、少し詰め込んだ感もあるが見づらい程でもなく、爽やかな鑑賞感でした。CIAが悪役になるのは珍しいことじゃないけど、本作では特に情報局員のタチの悪さが印象が残りました。軍人より怖い。実際、その通りなのでしょう。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-05 20:25:01) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 黒人役に、あのPRIDEでパワーボムを連発してた、クイントン”ランペイジ”ジャクソンが抜擢される。 この映画は戦車が空を落ちながら戦うとかアホな演出が話題を呼んでいるが、格闘技ヲタの俺にとってはそんなところに注目はしない。 この映画、敵の黒幕が習っている格闘技が「柔術+ムエタイ」という。しかし、あっさりと敗れ去る。 ここが重要。なぜなら総合格闘技はかつては「柔術+ムエタイ」が猛威を振るっていた。しかし、今では「ボクシング+レスリング」が主流となっている。 そして、ジャクソンは「ボクシング+レスリング」のスタイルである。黒幕を直接殴り倒したわけではないが、これはボクシング+レスリングの現代MMA(総合格闘技)が、過去のMMAスタイルを倒すという現代を象徴している映画であるのだ!!!! 【みーちゃん】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-23 22:57:02) (笑:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 BDのレンタルソフトってまだ充実してない現況、 リーアム・ニーソンのにやけ面を偶々目にして『おっ!このオッサンまだ映画やってんだ。シンドラーのリストでは泣けたなぁ。゚(゚ノ∀`゚)゚。』 なんて思って偶々BDで置いてあったので見てみた。 まぁタイトルからしておバカ感タップリなんだけど『あのリーアムのコトだから きっと渋くキメてんだろうな(;゚∀゚)=3ハァハァ』 なんて思って少し期待して見てみた。 リアルで見た事ない世代なんだけどモヒカン頭の黒人が出てたのは何となく記憶してて 『そういやぁ、こんなヤツいたなぁ( ´∀`)bグッ!』 なんて思って記憶の補完して見てみた。 後のメンバーは全く知らなくて、でも『チーム的なACTION映画は大体こんな感じだよなッ!(*´艸`*)プププッ!』 なんて思ってコーヒー飲みながら見てみた。 敵役というかこういう映画に出て来るネーちゃんキャラは大概メンバーと過去のすれ違いがあって『まぁ良くあるパターンだよな(ノ∀`)アチャー』 なんて思ってなにげに食入りながら見てみた。 まぁ作品全体はそんな感じで『戦車飛んじゃイカンでしょ。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ』 なんて思って映像的サプライズ感を満喫して見てみた。 ・・・なんて思って見てみたd(°-^*)⌒☆ 【sting★IGGY】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2011-05-06 13:39:18) (笑:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 懐かしさに誘われて観賞しました。まだ幼かった私ですら記憶の片隅に残っている特攻野郎Aチームが、まさかスクリーンで甦るなんて!!そりゃ心も躍ります。 観賞後、近くにいた人たちの会話が気になりました。「面白かったね~」という問い掛けに対し「ハリウッド的だよ、まったく(笑)」と嘲笑気味に返答してダメ出しをしているお相手。確かに、その方の仰る通り。良くも悪くも本作はとても「ハリウッド的」です。 個人的に、こういった映画の粗を探すのは野暮だと思っています。ご都合主義的展開、超人的な個々のポテンシャル、非現実極まりない任務など、「有り得ねぇ~!!」と乾いた笑いが出てしまう。でも、頭のどこかで「アメリカなら有り得るかも・・・?」という考えも生まれてしまう。それがこの手の映画の楽しみ方でもあると思うからです。 頭を空っぽにして、ただただ目の前で繰り広げられるド派手なアクションを楽しむ。そういう映画も無いとつまらないものです。 という事で、そんな映画がお好きな方には一見の価値アリです。思いっきり笑い飛ばしてやって、スカッとしちゃってください。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-09-20 12:38:12) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 輸送機から戦車で湖に着水!って聞いて「ちょwww」ってならない人には向かない映画だと思う。僕はなるタイプだから結構楽しめた。序盤からご都合主義で無駄にテンションが高いハリウッドアクションが怒涛の勢いで畳み掛けてくる。大体、場所が「メキシコのどこか」っていうアバウトさからしてシビれる。なんとなくメキシコっぽいところで、敵役がスペイン語しゃべってればそれは最早メキシコなのだ。で、メキシコは汚職とバイオレンスでできてる国なのだ。こういう大雑把な考え方でも全然ついていける映画もたまには悪くない。 あとは、主役4人の魅力が最高。フェイスやBAの「成長」を裏テーマに据えているのも悪くない。個人的には成長しないマードックが大好きなのだが。 それだけに、終盤の失速が惜しい!コンテナがガンガン落ちてくるのは、それなりの迫力だが、同時にCGが丸わかりでちょっと気持ちが萎えた。リンチも馬鹿すぎるしなあ。頭を使わないもっとはじけたラストがよかったのに。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-09-06 22:52:12) (良:1票) |