《改行表示》 5.たまたまタイトルが「魔法使いの弟子」というだけで、あの「魔法使いの弟子」とは関係ないんだろう、と思ってたら、中盤で例の魔法で掃除するエピソードを無理やり挿入してくる、厚かましくも楽しい構成。あー、だったらこの映画の原作は、かの「ゲーテ」ってことになるのかな。いやまさか。 いっそのこと、昨今流行りのお掃除ロボット、アイツらが人間に襲いかかるパニック映画ってのを、誰か作ってくれないかしらん。 それはともかく本作、肩の凝らない、自己主張のない、ウェルメイドな、印象にも残らない、ほどほどの作品になっております。が、魔法ってのはやっぱり楽しくって、それをポイとCGで投げ売りのように見せてくれると、随所でそれがちょっとしたアクセントになって、結構楽しめたりします。 100円ショップであれこれ買いあさるプチ贅沢みたいな楽しさですかね。たとえが安すぎますが。 薄汚いオッサン同士の争いを「魔法使いの戦い」だと言い張るこの厚かましさも、素敵じゃないですか。そして、そういう役にぴったりとハマってしまうニコラス・ケイジ。彼こそ100年に一人の逸材といっても過言ではないでしょう。いやまさか。 【鱗歌】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2017-12-02 16:55:38) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 「『ナショナル・トレジャー』のチームが再結集!」との謳い文句にイヤな予感はしていたのですが、案の定、つまらん映画に仕上がっていました。見せ場はそれなりに凝っており、これまでにないSFアクションを撮ってやろうという意気込みは感じられるものの、2時間の連続活劇としてまとめられていないのが大きな敗因です。世界の存亡をかけた物語なのに話に広がりが感じられないし、悪の魔法使いの封印が解けた場合に、どんな恐ろしいことが起こるのかという煽りも不足しています。「全人類は奴隷にされる」という大雑把な一言だけでは弱すぎるのです。それまで雑魚の敵すら倒せなかった主人公が、クライマックスで突如覚醒してラスボスを簡単に倒してしまうという唐突な展開にも興醒めで、主人公特権の濫用は活劇の勢いを削ぐということを学んでいただきたいものです。おまけに、そもそも主人公が戦いに参加した理由や背景までが薄っぺらなので、物語への感情移入が著しく困難な状態となっています。ルーク・スカイウォーカー、ハリー・ポッター、ネオ・・・平凡な生活から一転して激しい戦いにスカウトされた戦士というのは、往々にして引くに引けないシリアスな背景を背負っているものなのですが、一方で本作の主人公は軽すぎるのです。。。 ニコラス・ケイジ以外の俳優陣は、皆パっとしません。特に、主人公を演じたあいつは一体何者なんでしょうか?ダラしない顔にダラしない喋り方、オタクを主人公にするにしても、あそこまで無残なのは困ります。トビー・マグワイア、シャイア・ラブーフ、『ザ・ロック』に出演した頃のニコラス・ケイジらは、オタクの役柄であっても締めるべき部分では鋭い目つきを披露していました。それが出来てこそアクション映画の主役を務めるに足るオタクなのですが、一方で本作の主役は最初から最後まで一貫して間抜け面。そんな彼に惚れてしまったヒロインまでがバカ女に見えてしまう有様なのですから、彼の存在感は犯罪的です。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-10-28 15:00:15) (笑:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 やはり主人公に魅力が無いというのは、ほとんどどんな映画でもプラスには働かないようで・・・。努力の成果より、火事場のクソ力で危険な場面などを乗り越えるシーンなどはやはり興ざめ。ディズニーだし、夢を与える目的なら努力の成果のほうがいいに決まってる。行き当たりばったり的な解決方法は教育に良くない。 対照的に格好良かったのはニコラス・ケイジさん。主役がしょぼかっただけに、余計に彼は輝いて見えた。てか、なんで主役の彼はキャストに抜擢されたのか。ブラッカイマーさん、キャストにはもっと口を出せなかったのか。 魔法のシーンだけを言わせてもらえば、細かいルールは置いといてとりあえず派手なシーンで見せてくれたので観賞側としては楽しめました。あまりにも何でもありすぎな気がしないでもないですが。 まあ結論、主役の扱い(てゆーか根本のキャストから)変えればもっと良い映画になるだろうという印象です。最近多いですよね。こういう平凡というより、怠惰なキャラが活躍する映画って。基本的にそういうのは嫌いです。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-12 18:58:19) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 『冴えないインテリ少年が実は最強の魔法使いの資質を持ち、師匠と共にニューヨークを舞台に悪の魔法使いと戦う』以上、と非常に流れは分かりやすい。 主人公のヘタレ具合も人によって好みは分かれるが、肉体派熱血少年より『頑張っている』感がより強調され、何よりこういう設定大好きなのでプラス評価。 魔法も悪く言えば『何でもでき過ぎる』が、魔法って元々そう言う夢を与えてくれる設定だし、演出も上質なCGと相まってドキドキしました。 ただ難点もいくつか。 世界観や設定を序盤で一気に説明されるので、『何が巻き起こっているの?』的ハラハラ感が無い、てかそう言う演出自体嫌い。 あと間接的なものに比べ、相手を直接攻撃する魔法が数少ないし地味。ゲームでは絶対序盤で覚えそうな青い光の球でチマチマ攻撃するかサイコキネシスだけなのが残念。 過度に期待せず、『ニコラス・ケイジが好きだから』位のノリで見ると面白いと思います。 あとハリ○タや最近のアニメに出てくる魔法みたく、小難しい理論やら設定やらを窮屈に感じてる方にも向いてるかと。 あとあと、ストーリーに絡まないが中盤『ファンタジア』へのオマージュが入っており、ファンには楽しめるかと。 【ムラン】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-01-29 13:13:42) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ディズニー、久々の快作。ちとテンポがよろしくない部分があるのと、主役の男の子の性的魅力が圧倒的に足りないのはアレですが、シンプルなストーリーとわかりやすい映像表現は肩の力を抜いて見られます。ニコラス・ケイジとアレフレッド・モリーナがまたまたわっかりやすい芝居をしてくれていてちょっと笑っちゃうほどイイ。それと、ニューヨークという街を上手に使って話が進んでいくのも面白い。避暑にはもってこいの一本です。(エンドロール終わってからもなんかあるらしいです。ぼくは知らずに映画館出てきちゃいました…) 【ケルタ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-16 12:03:01) (良:1票) |