《改行表示》 38.《ネタバレ》 今までレビューしてなかったのか、驚き。 んー、南アフリカだからとか人種差別とか関係ないと監督は言ってたと思うけど、 確実に南アフリカ出身でなければこの映画は撮れなかったでしょう、と。 設定は前半見ればわかりますが、宇宙船が南アフリカ・ヨハネスブルク上空に現れるが いつまで経っても宇宙人は出てこない、しびれを切らした地球人は宇宙船に入ってみることに。 すると、なんということでしょう、宇宙人たちは餓死寸前だったのです。 支配する賢い側が死に絶え、奴隷(エイリアン)だけが残っていた状況。 以後、ヨハネスブルクの一区画に宇宙人を押し込めて生活させていました。 そして、主人公、むなくそ悪い性格のエイリアン対策課職員のヴィカスは 第9地区で立ち退きの交渉を行っている際にエイリアンが持っていた液体を浴びてしまう。 以後、体に変化はあるわ、さらに地球人側から狙われるわという状態。 最終的には液体を作っていた紳士的エイリアン、クリストファーと共に宇宙船を動かそうということに、 というのが物語のあらすじ。 ネタバレありありで書きますと、最終的にヴィカスはエイリアンと全く同じ見た目になりますし、 宇宙船は「3年後に戻る」と言い残して飛び立ってしまった状態。 ザ・フライにも通じるというかザ・フライまんまと言っていい「変身もの」と ヨハネスブルクという歴史的状況、 なぜか宇宙船がニューヨークやペキンやヨーロッパや日本ではなくヨハネスブルクに来るという面白さ、 ちょっと冗長だがめくらましには最適のアクションシーン、 恐らく南アフリカの日常を切り取った、ザコエイリアンの性格の悪さ、地球人の性格の悪さなど パーツパーツはどこかで見たことがあってもその組み合わせが非常に美しいです。 ゴリゴリのハードSFに南アフリカ政治情勢、いかにもハリウッド的要素、妻への愛、3年待つという切なさ、 この内容を奇跡のバランスで描いてます。 この映画の前に作られたプロット的動画が、多分Youtubeなどで見られると思います。 南アフリカ上空に宇宙船が来た、という数分程度の内容だったと思うが、 この作品を面白いと思ったらぜひそちらもチェックしてみてください。 この数分からこの映画までよく広げたなぁと思わせる。 で、次回作の「エリジウム」は敬意を表して予約買いしたがつまらなかった。 その次に「チャッピー」という作品があって、それはエリジウムよりはやや高評価のようだから サブスクであとで見ることにします。 【にんじん】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-10-15 00:59:36) |
37.風刺は効いているが、芸術に向かおうなどと言う変な志向は皆無で、完璧な娯楽作品。大味で中身からっぽなSF映画、アクション映画、バイオレンス映画とは一線を画します。新作が楽しみな監督の一人。 【えぴおう】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-24 12:39:49) |
36.《ネタバレ》 エイリアンと地球人の言葉は何故通じるとか、何故エイリアンは反撃しないとか、そもそも宇宙船の燃料を浴びたら何故エイリアンになる?とか、設定がおかしいところは山ほどあるが、そんなことはどうでも良くなるほどおもしろい 人間目線からいつのまにかエイリアン目線に移行するところが非常にスムーズ 最後のパワードスーツ戦は見た事が無いぐらいすごい 特に司令船を狙ったミサイルを掴みとるところはカタルシス爆発だ そそり立つパワードスーツの背景に浮かぶ巨大マザーシップとかグラフィック演出も抜群 エビと主人公とのバディ感は海猿以上 手が同じだと言う理由だけでなつくエイリアンの子供がかわいい でも、グロシーンはいいとしても エイリアン汚すぎ ゲロシーン多すぎ でも世間がいうほど人種差別がどうこうとかは余り感じないかな 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-02-06 11:06:34) (良:1票) |
35.グロい場面が多いけどストーリーが面白かった。早く「第10地区」が見たい。 【マンデーサイレンス】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-12-13 17:39:06) |
《改行表示》 34.《ネタバレ》 “恐怖”という意味では、作り物とハッキリ解ってしまうCGよりも生々しいアニマトロニクスの方が何百倍も怖い「エイリアン」の方が上だが、技術を抜きにしたドラマ面ではこの「第9地区」に軍配を挙げたい(そんな好きじゃないけど)。 何よりリドリー・スコットの「エイリアン」と共通する部分があるのが面白い。 スコットに出てくるエイリアンは、たった一人でリプリーたちに戦いを挑んだ。リプリーたちにとっては恐怖の対象でしかない“敵”だが、エイリアンにとっては住処を荒らしに来た侵略者(エイリアン)にしか映らない。 「第9地区」は主人公そのものがエイリアンになってしまい、人間の時は侵略者か見世物小屋でも見るように感情の移入なんて有り得なかっただろう。 そんな男が徐々に異星人に変貌していく。当然人間たちからは疎外され、その中途半端な容姿は異星人にも奇異に見られる。 スコットの「エイリアン」もまた、仲間となる存在がなく常に孤独だった。更にはその凶暴性を人間側に利用されてすらいた。 しかし、「第9地区」は奇跡的に異星人の親子と意志のコンタクトを取る事が出来た。人間だった時に失ったものを、異星人になって少し取り戻せたのは皮肉なものだ。 例え利害関係の一致で一時的な事だったとしても、異星人の子供との絆は確かなものだ。 そしてエイリアンになって初めて知った人間の凶暴さ。彼らは害虫駆除くらいにしか思わないのだろう。「何かされてからでは 遅い!!」という恐怖が人間に牙を剥かせる。 男は何者として戦ったのだろうか。人間としてか。異星人としてか。どちらにせよ、彼は“彼”でしか無い。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-27 16:23:04) (良:1票) |
《改行表示》 33.まったく予備知識ナシで観賞し、もうすっかり参った状態。 なんと独創的で示唆に富んだ作品でしょう。 まず、エイリアンが難民で、それがヨハネスブルグでかつてのアパルトヘイト政策のように隔離されているという状況が斬新。 これまで観たどんなSFとも違う、まったく新しいエイリアンものにグイグイ引き込まれた。 宇宙人像はどこかで見たような、甲殻類そっくりの醜悪なルックスなのだけれど、そのエイリアンに対して人間が行う所業はさらに醜悪、ゲスの極み。 途中から完全にエイリアンに感情移入させてしまうのだからスゴイ。 ものすごくなさそうでありそうな話しではないだろうか。 娯楽映画として十分楽しみながらも、自分だったらこの招かざる客に対してどのような態度で接することができるだろうか?とか、自分がもしエイリアンの立場になったら…、いや、それよりクリストファーは戻ってこられるのかしら?、などと、様々に思いを巡らせてしまった。 文句なしに楽しめて、想像や思考を存分に広げることができる、近年のSF映画では群を抜いて素晴らしい作品。 【poppo】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-10-15 12:26:03) (良:1票) |
《改行表示》 32.めちゃ面白かった。ホラーやサスペンス要素かと思ったら思いっきりアクション! ところでDVDの最初の選択はなんだったのだろうか? 【将】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-06-03 23:34:46) (良:1票) |
31.《ネタバレ》 すごく面白かった。最近に観た映画の中では、最も幸せな2時間だったかも。正体不明のものをしっかりとストーリーに組み込めれば、面白い映画ができ上がる。それはフィクション創作物の本質であり、醍醐味だろう。平均的なエビ偏見を持っていたヴィカスの心情描写と、エビであるクリストファーの「人道的」スタンスの絡み合いが今作の骨格。特に「3年待て」と言うクリストファーを殴り倒したヴィカスより、必ず人間に戻してやると言い続けるクリストファーに、醜悪な容姿を越えて感情移入させる構成が見事です。あえて難点をあげるなら、クリストファーが人間的過ぎたところだろうか。地球外生命体が、人間と同様の道徳基準を持っていることにストーリーのご都合を感じます。もう少しエビなりの思考構造があったら、もっと痺れたと思います。でも、SFとして、アクションとして、そして倫理的な視点を持つドラマとして、ハイレベルにまとまっている傑作。差別や偏見などの社会問題に、通常とは違った次元と角度から光を当てることもSFの使命です。こんなのが観たかったんだ。3年後、クリストファーは仲間を引き連れて戻って来るはず。彼は、実験台になっている仲間を救出する前に、ヴィカスを捜すはず。さて、その時ヴィカスは人間に戻ることに同意するだろうか? 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-04-08 17:55:37) |
《改行表示》 30.《ネタバレ》 うわっ!レビューの数、スゴイですね。すっかり遅れを取ってしまいました。全員のレビュー読み切れずに書くので、カブったらゴメンなさいです。 監督もプロデューサーも社会派作品であることを半分否定しているけれど、これは紛れもなく社会派作品ですね。舞台も製作も南アってのでそのまんま表現しちゃってますが、このエイリアンの扱い、出て来る隣国人の扱い、そして強者である側が人種混合されてるところ、そのくせ主要なポジションは白人が占めてるところ等等、どこを取っても人種問題、人権問題をストレートに伝えて来てますって。 そういう視点で見ても十分に見応え、メッセージ性ともに備えてますが、一番納得したのは、ほぼオールキャスト、現地の役者さん(?)で固めてるところ。ストーリー、臨場感、ビジュアル面など、あらゆる部分でそこらのB級、C級作品には間違っても期待できないクオリティを確保出来たのは、キャスティング部分に予算を費やさず、純粋に制作費を制作そのものに注ぎ込んだからこそ、ってな気がします。3千万ドルという費用は決して安くはないけれど、これをハリウッド式の超大作に仕上げたら、一体いくらかかることやら…。 アイディア勝負、見た目は多少グロイですが、好感の持てる1本です。2回見ると結構小ネタも利いてますよ。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-04-03 15:48:46) |
《改行表示》 29.公開時に見た時も感動しましたが、今回WOWOWで見て再度感動しました。 ボクはアクション映画ではなく、とても人間の内面を描いた作品だと感じます。 性別であったり、人種であったり、社会との関係性であったりする中で発生する差別、もしくは『侮蔑』。それらが積み上げられ、成り立ち続けるボクらの生活や感情を見せてくれます。 ヴィガスは差別者から被差別者、そして被差別者を庇護した際に受ける暴力を鮮やかに演じてくれます。ボクは彼の行動にひとつも疑問を持てなかったです。すばらしい! 【reitengo】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2011-03-27 13:14:21) (良:1票) |
|
28.ドキュメンタリー風のテイストで作ったことはセンスが良い。現実感がでてくる。SFながらテーマ性も、南アを舞台にしたり人種差別問題想起させたりと優れている。解り易いくらい。ただ人が撃たれた時に木っ端微塵にする演出は少し・・・。良い作品でした。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2011-02-28 19:38:17) |
27.エイリアンが難民として扱われている設定がよい。今まで観たことのない世界観があって、ただ怖いエイリアンでなく、人間味があり、地球に溶けこんで生活していることろが気に入った。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-10 22:13:05) (良:1票) |
《改行表示》 26.SFに人種差別?生物差別を組み合わせた社会派SFって感じかな。 かなり面白かった。できれば続編が見たい。 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 9点(2010-11-15 23:49:24) |
《改行表示》 25.《ネタバレ》 出だしの、ルポ風インタビューが手持ちのカメラで続いたときには「あれ?こんなに語らせると碌な 映画ではないのか?」と思っていました。しかし、全てを見終わった後には、そのヴィクスの小役人 的な雰囲気を伝える為の手段とわかり、実に新鮮な構成であったのだと思いました。それやこれやで 今までの映画にはなかった新鮮な驚きの連続で、皆様の種々の評価の高さの基になったことが 理解できました。▼あの、特殊地区の特殊な雰囲気は、他の映画でみたような(ブラック・ダイヤモンド? 他の映画?)記憶は確かにありました。しかし、どのようなスラムにも極悪はいるものでナイジエリア人の 車椅子に乗った「オビサンジュ」は、自身の体の為か、エイリアンの肉体に憧れていたようで妙に親しみ (?)が沸きました。それにしても「ヴィカス」の体の変化をエイリアンとまぐわった為と疑い、かなり 卑猥な質問を浴びせていて、くすくす笑いを誘いました。▼エイリアンの科学者の名が「クリストファー・ジョンソン」 とは!クルストファーとは「クリスト=キリスト」ではないですか!!なんというユーモァ。吃驚しました。 ▼それにしても追い込まれ、不安で悲しみの極致に突き落とされたためでしょうか、「ヴィクス」の 頭には、500円硬貨より大きな円形脱毛症が2個もあったのには、演出の細かさに驚嘆しました。 極めつけは、最後に人間の体に戻れる希望は殆ど無い(?)と思われる程、完全にエイリアン化して しまった「ヴィクス」が、妻のために青いブリキでバラの造花を作っている場面で、思わず落涙して しまいました。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-11 16:46:46) |
《改行表示》 24.《ネタバレ》 なんかへんてこな映画だった。あんだけの科学技術をお持ちなのだから、気持ちよくずばずば人類を虐殺してしまえばいいのに。 差別意識を浮き彫りにすることに成功していたと思う。恋人との電話のやりとりはまるで男がエイズになったときのやりとりにおきかえらえる。異星人の武器も爽快。 |
《改行表示》 23.《ネタバレ》 久しぶりに面白いSF映画を見たって感じです。ドキュメンタリー風な演出も良かったですが、後半のギャングや傭兵達との三つ巴の戦いも大作並みの迫力がありましたね! 見終わった後もクリストファー・ジョンソンは無事に帰れたんだろうか?本当に戻って来るんだろうか?とかいろいろ想像しちゃいますね。SF映画史に残る1本だと思います。 【Typhon】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-25 01:38:48) |
22.《ネタバレ》 序盤は、スラム街の住民達にスポットを当てたドキュメンタリー映画仕立て。しかし途中でれっきとしたSF映画に変身します。主人公が駄目すぎて全く期待できないので、たとえ彼がピンチに陥ったとしてもそんなにハラハラせずに見られます。別に死んでもいいかなって。まぁ死なないんですけどね。登場する人間は全員、馬鹿すぎて救えないので、いちいちムカつくのはやめました。エイリアンよりよっぽど野蛮です。後半はずっと銃撃戦で、あのパンパン破裂する音が苦手な私は苦痛でした。そこで出てきたのが例のスーツ。大逆転のチャンス!と思ったのもつかの間、主人公は駄目男だという事実が改めて突きつけられる結果に。彼は特別な訓練を受けたわけでも、エイリアンを救うという使命に燃えているわけでもありません。彼が持つのは、ただただ、自分が助かりたいということだけ。まぁ、駄目男らしい選択だよなー。と思っていたら、最後ばかりは駄目じゃなかったみたいです。それにしても、メディアや自分の周りの意見ばかりに流され、実際に目で見て確かめないというのは恐ろしいことですね。私を含め、世界中の人間のほぼ全員が、そのような不確定な情報を基に差別心を生み出していると考えると、この映画って本当にリアリティに溢れていると思うんですよ。 【ウィマ】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-23 00:39:14) |
21.面白い。まだまだ新しい映画って作れるんだなぁと思えた。映像だけではなく脚本も秀逸。お勧めです。 【ドクターペッパー】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-11 14:43:07) (良:3票) |
20.アカデミー賞では「アバター」の影に隠れてしまい、日本での知名度はイマイチですが、クオリティーの高さは本作の方が遥かに上をいってます。久々に「すごい作品」に出遭ったという印象。シーンの一つ一つはどこかで観たようなものが多いのですが、プロット自体がオリジナリティに優れているため大満足でした。本作に比べたら「アバター」が如何に幼稚な作品か判りますよね。プロデューサーに回ったピーター・ジャクソンにとってはゾンビのパロディ「ブレイン・デッド」のエイリアン版といった感じでしょうか。怪作です。 【nizam】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-10 13:00:38) (良:1票) |
19.見応えがあり、観てよかったと思った一作です。なぞはいろいろ特典映像に入っていました、デザインとか、20年間に何があったかとか。。。背景までいろいろ考えてよく練られているので考えれば考えるほど面白くなります。よくアバターに似ているといわれますが、ストーリーでは比較にならないくらいこちらの方がよかったと思います。 【HRM36】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-09-06 00:03:47) |