41.遠い昔に見た記憶があって、2つのリメイク映画のベースである、今更語るべき事もないような古典映画だよなぁ、と思ってましたが、あらら、これはウカツ。凄い凄い。リメイク2作それぞれのファンの方には申し訳ないのですが、一体この映画のどこをどう見てああいうリメイクをしたのさ?って訊いてみたくなるような世界。フェイ・レイがね、全編ずーっと光ってるんですよ。白黒映画だけども、そこだけ煌びやかな色彩を与えられてるが如く。彼女こそがこの世界の中心で、男という性をぶら下げた生き物総てを魅了し、遂には化け物すらも滅ぼしてしまう魔性の輝きなのですよ。サクサクっと船員と原住民と野性と文明をひっかきまわしてしまった彼女、きっとあの後は世界を支配してみせた事でしょう。ラストの有名なセリフだって、だからこそ活きてるのですしね。化け物に共感してイチャついてる程度の存在じゃないのよ、と。それにしてもカッコいい映画だこと! 特撮に確固たる表現スタイルがあって、ほれぼれするようなカッコ良さ。むかしむかしの技術だけれども、そこにクリエイターの魂が「どうだ!」とばかりに炸裂してるんですよね。最近の主流であるCGはCGで別にいいんだけど、技術よりもクリエイターの意地、こだわりの表現こそを見せて頂きたいものですね。技術は進化したけれど、表現力、映像のパワーは進化してるのかいなぁ?とこの映画を見てつくづく思ってしまいました。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-02-21 01:40:55) (良:3票) |
40.公開当時この作品を見た人々はそれは度肝を抜かれた事だろう。今でこそCGが主流となって、より滑らかに、そしてリアルに表現できるのかもしれないけど、例えば木につかまってる人を恐竜がでかい口を開けて食べようとする場面や、T-REXとコングの闘いや、コングが奥から手前の方に歩いてくる場面など、実際の人形を動かして撮影しているからこその“存在感”というか、妙なリアリティがある。ストップ・モーションの動きがどんなにぎこちなくてチープに見えようが、やっぱりこのリアリティだけは、CGには出せないと思う。ストーリーの方も長すぎず短すぎずちょうど良いし、何よりもコングの最期の表情が、物悲しそうでなんともいえない。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-22 04:02:13) |
39.ピータージャクソンに、キングコング’05という映画を撮らせたことが、この映画の讃えるべき点である。 今作のヒロインはとにかくキャーキャー叫びまくり。記号である。 なので襲ってきた恐竜から守ってくれたり、足を挟んだ倒木をどかしてくれても、少しもキングコングの気持ちを分かろうとすることが出来ず、キングコングはそれに対して特に悲しい表情をみせることもない。 最大の悲劇、それは、コングの顔がマヌケだったから美女に愛されなかったのではないかということである。 その点、ピータージャクソンキングコングはかっこよかった・・・ 【no_the_war】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-18 22:57:55) (笑:1票) |
38.もうね、製作者の方々は、この映像を見せたくて見せたくて仕方なかったんだろうなー。 とりあえずその情熱たるや凄まじい! で、その映像を見せるためにストーリーを書いた感じ(笑) もう展開が早い早い(笑) でも、観客を楽しませる為の仕立ては、しっかり出来てるんですよねぇ。 今観ると、さすがにプリプロダクションって感じに見えるけど、当時は物凄いインパクトだっただろうなぁ。。。 こういう「馬鹿」が、次の大きなムーブメントを呼び起こすんですよね。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-29 00:29:50) (良:1票) |
37.《ネタバレ》 突っ込みどころ満載!
展開が速すぎておかしすぎる強引さ。
ストップモーションアニメーション。
レイ・ハリーハウゼンのカクカクした動き、
ヒトコマヒトコマを秒撮りする手法なんですが、
この動きが好きなのでシンドバッドシリーズは好きです。
そのハリーハウゼンが影響を受けたのが本作「キングコング」
まずはその愛らしい動き・・
人間だと格闘になるのがいやなんですが(プロレス系は苦手)
これを恐竜やキングコングがやったら、
もうおかしいというかかわいいというか愛らしいとなります。
まあ白黒なので細かい残虐性はわからずそれがよいのかも。
ただしコングのアップの顔は白黒だと不気味でした~!
次に評価できるのがカメラワークです。
こんな古い時代にうまいこと撮ってるなぁと感心。
合成の色違いはおいておいて、
高いところや広い場所を当たり前のように臨場感たっぷりに描いている。
そして最大に評価したいのは緩急の見事さ。
冒頭からテンポよくおかしいセリフ&場面で笑えて、
島に上陸してからのドタバタ劇が冒険映画のお手本のような楽しさ、
そして本土に上陸してから大袈裟なほどの面白さ、
ラスト付近最大の見ものがエンパイアステートビルの有名なシーン。
そこだけわずかにゆっくりと時間が流れているようで、
この映画って・・単純な冒険パニックだとバカにして見ていなかった、
そんな自分が恥ずかしくも感じたくらい感動しました。
・・たぶんカラーで丁寧に作られた最新作を観たら泣くでしょう。
でもこの最初の作品を見てよかった。
この作品がなければ生まれていない正月映画ですから。
ピーター・ジャンクション監督はこの作品を観て監督業を志したらしいです。
もしまだこの最初の作品を見ていない人で最新作を見ようと思ってる方は、
このオリジナル版をぜひ見てほしいと思います。
100分ほどの短い作品ですが、
リメイク版はこの原作を忠実に再現しているらしいのですから。
【アルメイダ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-23 14:15:06) |
36.キングコングからこんな声が聞こえてきそうです。「あんなに守ってあげて、あんなに愛してるのに、何で僕の気持ちに気づいてくれないの?」・・・と。 【アルテマ温泉】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-18 16:32:20) |
35.この映画はマジで凄い。感動した。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-12 01:12:32) |
34.今まで「キングコング=『キンゴジ』のコング」だった僕にとっては、この非常に恐ろしいキングコングには正直驚いた。奇しくも、初めて初代『ゴジラ』を観て恐怖した時のことを思い出してしまった。本家のコングは着ぐるみではないため、製作に膨大な時間がかかったらしいが、そのおかげで非常に生々しい動きが可能になっている。あれは着ぐるみでは再現できないでしょう。合成の違和感が全然ないのも素晴しい。日本の特撮技術者はぜひ参考にしてもらいたい。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-20 20:33:47) |
33.動きが変だし、ストーリーも平凡。特に見るべきところはない。その当時見ていたら違ったと思うけど、今見たら・・・って感じです。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 1点(2005-11-17 10:02:24) |
32.けっこう、怖い。原住民を踏みつけて、煙草の火を消すようにぐりぐりと潰したり、高層ビルで捕まえた女性を、間違いだと気づくや平然と放り投げたり……怪獣としては小さめだけに、人間の死に様もしっかり描写されている。列車を潰す前にわざわざ乗客の姿を映すなんて、今の怪獣映画ではやらないと思う。怖がらせる演出が巧みなのだ。 また、特筆すべきはコングの表情の豊かさ。手についた美女の臭いを嗅いだり、不思議そうに美女の服を脱がせたり、ヒロインに対する場面ではとくに繊細な動きを見せる。銃で撃たれて「あれ?」という表情で傷口を見る演出の上手さには唸った。表情や仕草の細やかな変化ゆえに、下手なCG映画よりも遥かに「生き物っぽい」のである。チープな特撮なのに、「生きている」モンスターという感じがする。この辺がオブライエンが現在においてもリスペクトされている由縁なのだろう。 【no one】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-01 13:24:15) |
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31.作品の中に垣間見れる残酷性が妙に記憶に残る映画。フェイ・レイと間違えて捕まえた女性を「コレじゃない」ってな具合にポイッと捨てるシーンは本当に怖い。コングにとって彼女以外の女性は全て障害物であり、ただの餌に過ぎないのだ。コングの自分勝手な恋愛感情により、多くの罪無き命が散っていくストーリー展開は、現代のどのパニック映画よりも不条理であり、同時にそれが純粋な恐怖へと直結している。本当の意味での怪獣映画と呼べるのは「ゴジラ」と本作だけなのかもしれない。 【終末婚】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-20 11:58:19) (良:3票) |
30.こういう映画って本当にデナム監督並みに映画に情熱のある人しか面白くは作れないでしょう。さすがに30年代だけあってリアリティはないですが、逆にそういった細かい点は気にせず画面に迫るほどの力強さで迫力と緊迫感を作り出してしまう。こういうスタンスは今のハリウッドではB級映画ぐらいにしか見られませんよ(スティーブン・ソマーズ監督みたいな)。だから、ピーター・ジャクソン版はこの映画とは全く違うスタイルの迫力で勝負せざるを得ないでしょう。ただ、監督が妙に憎めない人物になっているところ(頼もしかったり、手柄を独り占めしなかったり)を見ると監督が人間のエゴを反映してる、って言う意見はどうなんでしょう。 【マイカルシネマ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-19 23:07:16) |
29.流石に経年による古臭さは否めませんね。パニックシチュエーションを描きたかったのか、人間の身勝手に翻弄されるコングの悲哀を描きたかったのか、位置づけがイマイチはっきりしません。 【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-07-18 21:59:53) |
28.1933年とは驚きだ。素晴らしい 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-24 12:45:51) |
27.70年以上前に作られたこの大スペクタクル映画を、70年後の現在も容易に見られるということになんだか感慨深さを覚える。後に作られたリメイク作と違い、あくまで空想冒険映画というスタンスを貫き通し、意図せずに人間のエゴイズムを表現してしまっていることに、良い意味でも悪い意味でも“時代”を感じる。しかしその部分こそ、この映画が秀逸な特撮技術という魅力を超越して魅せるパワーであり、映画史における“価値”なのかもしれない。 【鉄腕麗人】さん 9点(2005-02-02 17:55:08) (良:1票) |
26.愛は盲目・・・コングさん、まったくフェイ・レイしか見えていない(笑)。よってレイ点。んなわけなくて満点です。ラストで傷ついた左胸に手をあてていたのは、きっとハートが痛んでいたのでしょうね。しかしこの時代にこれだけの特撮技術が完成しているとは・・・。プロジェクトX海外バージョンでも作って、是非取り上げてもらいたいな~、「その時オブライエンは・・・」「レイは毎日叫んだ」てなナレーションが聞こえてきそうです。てなことはさておき、コングのモーションはリアルに、エモーションはちらりと描いています。コング初登場シーンでの愛嬌ある表情は、見ている者にコングへの愛着を少しだけ許し、その後のならず者ぶりで突き放し、さらにその後の盲目ぶりで、文明社会の被害者のように見せかけて実はなりふり構わぬ色欲狂じゃないのか、と思わし、コングへの過度な感情移入を許さぬ構成が、名作として普遍性を獲得しておるのでしょうね。まさにキングな映画です。 【彦馬】さん 10点(2004-11-14 00:00:14) (良:3票)(笑:1票) |
25.「ピーター・ジャクソンがしくじったら、思いっきりぶん殴ってやれ、コング!」「ガルル(わかってるぜ。あの二人以上にぶっ飛ばしてやる。)」「そう言えば、最近ギラーミンとラウレンティスを見ないぞ」(キングコング76’に続く) 【パセリセージ】さん 10点(2004-10-29 18:55:59) (笑:1票) |
24.うちのおかんおとんの記念すべき初デート鑑賞作品である。ヤングおかんおとん両者はラストを見終えてホロリ。。ヤングおとんはこの時、泣かずにグッとがまんしているヤングおかんに惚れたらしい。がヤングおかんは、途中でコングにヒロインじゃないッ!とポーーーンと投げ飛ばされた女優の名前が気になって内容はあんまり頭に入ってなかったらしい・・そんなおとんとおかんの愛の結晶が私です。 【マミゴスチン】さん 8点(2004-10-15 23:50:27) (笑:3票) |
23.この映画の映像は、現在の最先端CG技術の迫力やリアリティーには流石に及ばないものの、その映像から伝わる恐怖感や緊張感、興奮感は、現在のCGに一歩も引けを取らない映像だったように思え、ストーリーもとても楽しめる素晴らしい内容だった。そしてこの映画の見所でもある、コング対恐竜の数々は、僕のような子供には余りにも魅力的で、好奇心を擽るものばかりで、まるで楽しいアトラクションだらけの遊園地にいるような楽しさを味わう事が出来ました。そして観終わった今もまだ余韻に浸り、興奮し続けております。そして、半世紀以上も昔の映画だからと言って、映像技術を嘗めては行けないし、馬鹿には出来ないと言うことを改めて確信させられました。これはとにかくホント、凄い映画でした。 【ボビー】さん 9点(2004-08-17 22:35:35) (良:1票) |
22.リアルタイムで観ていたら....文句無く満点。今は映画としてどうこう言うよりも個人的に思い出がある。中学校の夏休みの宿題?で、この作品のポスターを模写したことがあります。で、冬休みにも「誰も気付かないだろう」と思い、同じ絵を描きました。色彩だけ変えて。そしたら....案の定誰も気付かなかった....(ちょっぴり淋しかった) 【nizam】さん 6点(2004-07-30 12:58:42) (笑:1票) |