15.《ネタバレ》 コングがかわいそうだろ!金儲けのためにアメリカまで連れて行かれて、美女のために戦ったじゃないか…。ヨダレをダラッダラ垂らしながら「美女が野獣を倒したのだ~」ですって!嫌になっちゃうわよ!……久々に「カニと修造理論」を思い出しました。カニの親子が仲良くしているところに「食いしんぼう万歳」のロケで海にやってきた松岡修造が現れ、無残にもカニは食べられてしまう…どっちが悪やねん!どっちなんじゃあああああ!人間ってサイテーね!この映画はただの特撮映画じゃないわ!ワンダフルな特撮技術と人間の醜さを描いているから名作なのよ!何にもしてないくせにヒーローを気取りやがって……。途中からコングに感情移入してしまいましたよ。レビューを書いているうちにどんどん怒りが増してくる。いい映画だなぁおい!人間サイテー!サイテーだわよ! 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-02-08 17:24:08) (笑:1票) |
《改行表示》 14.《ネタバレ》 吹替版で観たのですが、序盤の土人との会話のシーンに違和感がなさすぎて笑ってしまいました。 まぁ、それはそれとして、この映画の主題ってなんだろう。自然や動物好きの自分としては、どうしても手放しで称賛できない映画なんですよね。 人間が興味本位で相手のテリトリーに勝手に踏み込んで生態系を荒らした挙げ句、コングを生け捕りにしてニューヨークまで持ち帰って商売の道具として使い、手に負えなくなると殺してしまう。確かにヒロインが連れ去られて助けなきゃいけないのだけど悪いのは人間の方だし・・・とか考えたりしているうちに、自分が旅をした時の事を思い出した。 観光に来た人間が野生の動物に餌を与えた事によって人間に馴れ始め、そこから悲劇が起きてしまうという。そこまで来たらもう人間側に犠牲者が出るか、そうなる前に駆除するかの二者択一となってしまい、この映画で語られている事と同じ事態が起きてしまう。 自分は、文明社会に対する皮肉や警鐘、自然に対する畏怖の念を勝手に感じ取りましたが、映画の最後に発せられた台詞をどう解釈してもそのようなメッセージがあるようには思えなかったので、単なる勘違いをしただけだと思いますが、特撮を含めた映画自体の出来が良かったので、怒りや不満などのような感情は不思議と湧いてこなかったです。 ひとつ、面白かったのが、コングがニューヨークの劇場で拘束されて脱出する時、足枷を外すのが力ずくではなく丁寧に両手を使って外していたところは、萌え~なシーンです。 【もっつぁれら】さん [映画館(吹替)] 7点(2011-12-23 23:33:17) (笑:1票) |
《改行表示》 13.《ネタバレ》 キング・コングの動きはぎこちないが、よくぞここまで巧く撮ったもんだなぁ、と感心した。 キング・コングが金髪の女性に惚れて、飛行機ではなく愛に負けた、というくだりが予想以上に心に響いた。 アドベンチャー映画として観ても十分に面白い。 特に、キング・コングと次々に現れる巨大生物同士の闘いは、迫力があって興奮できた。 しかし、原住民差別というか黒人差別みたいなものが微妙に臭ったのだが、考えすぎだろうか・・・ 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-04 23:33:47) (良:1票) |
《改行表示》 12.ピータージャクソンに、キングコング’05という映画を撮らせたことが、この映画の讃えるべき点である。 今作のヒロインはとにかくキャーキャー叫びまくり。記号である。 なので襲ってきた恐竜から守ってくれたり、足を挟んだ倒木をどかしてくれても、少しもキングコングの気持ちを分かろうとすることが出来ず、キングコングはそれに対して特に悲しい表情をみせることもない。 最大の悲劇、それは、コングの顔がマヌケだったから美女に愛されなかったのではないかということである。 その点、ピータージャクソンキングコングはかっこよかった・・・ 【no_the_war】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-18 22:57:55) (笑:1票) |
11.もうね、製作者の方々は、この映像を見せたくて見せたくて仕方なかったんだろうなー。 とりあえずその情熱たるや凄まじい! で、その映像を見せるためにストーリーを書いた感じ(笑) もう展開が早い早い(笑) でも、観客を楽しませる為の仕立ては、しっかり出来てるんですよねぇ。 今観ると、さすがにプリプロダクションって感じに見えるけど、当時は物凄いインパクトだっただろうなぁ。。。 こういう「馬鹿」が、次の大きなムーブメントを呼び起こすんですよね。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-29 00:28:16) (良:1票) |
10.70年以上前に作られたこの大スペクタクル映画を、70年後の現在も容易に見られるということになんだか感慨深さを覚える。後に作られたリメイク作と違い、あくまで空想冒険映画というスタンスを貫き通し、意図せずに人間のエゴイズムを表現してしまっていることに、良い意味でも悪い意味でも“時代”を感じる。しかしその部分こそ、この映画が秀逸な特撮技術という魅力を超越して魅せるパワーであり、映画史における“価値”なのかもしれない。 【鉄腕麗人】さん 9点(2005-02-02 17:55:08) (良:1票) |
9.この映画の映像は、現在の最先端CG技術の迫力やリアリティーには流石に及ばないものの、その映像から伝わる恐怖感や緊張感、興奮感は、現在のCGに一歩も引けを取らない映像だったように思え、ストーリーもとても楽しめる素晴らしい内容だった。そしてこの映画の見所でもある、コング対恐竜の数々は、僕のような子供には余りにも魅力的で、好奇心を擽るものばかりで、まるで楽しいアトラクションだらけの遊園地にいるような楽しさを味わう事が出来ました。そして観終わった今もまだ余韻に浸り、興奮し続けております。そして、半世紀以上も昔の映画だからと言って、映像技術を嘗めては行けないし、馬鹿には出来ないと言うことを改めて確信させられました。これはとにかくホント、凄い映画でした。 【ボビー】さん 9点(2004-08-17 22:33:08) (良:1票) |
|
8.リアルタイムで観ていたら....文句無く満点。今は映画としてどうこう言うよりも個人的に思い出がある。中学校の夏休みの宿題?で、この作品のポスターを模写したことがあります。で、冬休みにも「誰も気付かないだろう」と思い、同じ絵を描きました。色彩だけ変えて。そしたら....案の定誰も気付かなかった....(ちょっぴり淋しかった) 【nizam】さん 6点(2004-07-30 12:58:42) (笑:1票) |
7.「ピーター・ジャクソンがしくじったら、思いっきりぶん殴ってやれ、コング!」「ガルル(わかってるぜ。あの二人以上にぶっ飛ばしてやる。)」「そう言えば、最近ギラーミンとラウレンティスを見ないぞ」(キングコング76’に続く) 【パセリセージ】さん 10点(2004-06-22 20:50:26) (笑:1票) |
6.古い特撮を見るのはそのチープさ、あるいはその裏にある知恵を見て楽しむ為としか思えなかった僕にとって、現代でも充分迫力を感じられるこの1本は衝撃的な出会いとなった。素直に、すごい。鳥獣が、大蛇が、キングコングが、生きている。自然v.s.人間の象徴とも言えるキングコングの偏愛は、人間と動物との一方的で独善的な関係に鋭い疑問を投げかける。高度文明の象徴であるエンパイアステート・ビルで最期を迎えるとは、何とも示唆的である。 |
5.今からちょうど70年前の作品ですよね。う~ん、もうびっくりを通り越して感嘆するばかり、、CGもなく46センチのミニチュアモデルの人形と張りぼてで、これだけの映像が作られたというのがすごい!まさに映像マジック!!ドクロ島での各種恐竜との戦いはジュラシックパークにも引けをとらないリアルさ。クネクネ動く恐竜のしっぽなんぞとても人形とは思えない。翼竜まで登場するこの映画は一連のスピルバーグの恐竜映画の元になっているに違いない。それだけじゃなく、たいていの怪獣、ゴジラなどのおおもとがこれなんでしょう。コングの表情が非常に良くできていて、美女を見てにやりと嬉しそうだったり、怒る顔、エンパイアステートビルのてっぺんで飛行機に攻撃され負傷して悲しそうに傷を見たりと、とても人間くさかったりして面白い。恐竜をやっつけて、死んだかな?と首をゆすってみたり口を開けてみたりと芸が細かく愛嬌もあっておかしい。今見ても驚くのに、当時リアルタイムでこれを見た人々の驚きはどれほど凄かったことだろう。コングは確かに大暴れして悪役だが、だいたい孤島に暮らしていたコングをニューヨークにつれてきて、金儲けの道具にしようなんて考えるからこんな大騒ぎになったんで、コングの最後は哀れにも思う。今もこのコングはユニバーサルスタジオにあるそうです。 【キリコ】さん 10点(2003-11-30 15:58:26) (良:1票) |
4.日本に“怪獣ゴジラ”あれば、海外に“巨獣キング・コング”あり! その強烈な個性と圧倒的な存在感、両者とも一歩も譲らない。まさに特撮映画の金字塔にして、記念碑的な映画作品。本作が世に出なければ、後の“ゴジラ”はもちろん、円谷英二やレイ・ハリーハウゼンも映画人として世に出なかったかも知れません。 初見は遠い遠い子供の時なんですが、そりゃもうワクワクドキドキものでした。ドクロ島の上陸シーンから俄然盛り上がり、野性味溢れるコングの登場はもちろんのこと、ティラノサウルスや大蛇との格闘シーンなど見せ場も数多く、特撮の古典が存分に味わえる。そして言うまでもなく、文明の象徴ともいえるエンパイアステート・ビルの頂上で繰り広げるシークエンスは余りにも有名かつシンボリックで、美しい人間の女性に心奪われた巨獣の悲哀を見事描き切っている。 【光りやまねこ】さん 10点(2003-08-23 23:26:02) (良:1票) |
3.CGなんぞが空虚なものに思えてしまえるほど無駄がなく、痛快で恐ろしく、美しく切ない怪物映画。 【るーす】さん 9点(2003-06-01 22:06:24) (良:1票) |
2.リメイク後、20メートルになって復活したコングだが、この作品では5メートルである。確かに派手な都市破壊などは望めないのだが、5メートルと言うリアルに想像できるサイズが現実味をかもし出し、またヒロインとのドラマをスムーズに流していた(何十メートルもあるとコングの視点からヒロインの顔を見分けにくいからね)。人形アニメーションによるコングや島の恐竜の動きは、カチカチしているものの、何か強烈な緊迫感があった気がする。コングを攻撃するのが複葉機と言うのは時代が感じられ、臨場感は頂点に達する。そして、人間を愛したがために人間に殺されるコングに、人間に滅ぼされてゆく生き物たちの姿を見た・・・・・。 |
1.リメイク版の存在を認めたくないくらいに、このオリジナル版は素晴らしいです。今までリメイクされた作品は数多くありますが、どの作品にも、やはりいちばん初めに創られた“先駆”にこそ大きな価値があると思いますねぇ。例えば『ベン・ハー('26)』『キング・オブ・キングス('27)』『邂逅=めぐりあい=('39)』など…。ラストの「美が野獣を射止めたのだ」という、“コングなど死んで当然”とも受け取れる冷たさを感じる言葉以外は、ボクにとっては言うことなしですが、ご覧になった皆さんはどうお感じになるでしょうか。でも、この作品に対する想いの強さは初めて観たときから全く変わっていません。ボクがクラシックにハマる切掛をくれた大切な作品です。 |