10.《ネタバレ》 スモールタウンの日常にうんざりしている少女が、母と来た店でふと店先を振り返ると、ローラーガールズがなめらかに滑り込んできてチラシを置いていく。あのなめらかさに憧れないはずはない、と納得させられる一瞬。ましてガールズは、髪の一部を青く染めている。少女はこっそりとオーディションに向かうバスに乗り込む。隣に座った白髪の老女が、また髪の一部をうっすらと青く染めている。窓の外では自分がバイトしている店で友人が働いている姿が流れていく。決定的な別離なり旅立ちではまだないが、心理的な旅立ちがここで始まったことを告げている。この手の物語では、内気だった主人公が急にヤル気になるのに無理が感じられることが多いのだが、冒頭の「青く染めた髪」ですでに「環境への違和」が育っていることを暗示しており、順に青い髪によって導かれていく段取りがよろしい。オリヴァー君てのがあんまり面白くないな、と思ってたら、そういう役柄なのだった。ジュリエット・ルイスがおっかない人になってた。演出にソツなく、友人との和解をさらりと示すバイト先のゴミ捨てのシーンなんか、うまいよ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-20 09:38:38) (良:3票) |
9.《ネタバレ》 もう呆れるほどストレートでベタ!でも泣いた!笑った!燃(萌)えた!手垢にまみれた王道プロットなんだけど引き込まれてしまうのは刺激的なローラーゲームと完璧なキャスティングのおかげ。エレン・ペイジは作品毎にどんどん魅力的になってゆくね。それにしてもこの監督、ノリノリである。 【8bit】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-15 17:48:06) (良:3票) |
8.ドリュー初監督作は以外にもベタな青春スポーツコメディでした。 アメリカの青春映画によく見られる小さな田舎町の閉塞感。家族、親友、友情、恋、バイト、そしてローラーゲーム。 本作を構成するその全てが、エレン演じるブリスの成長物語に欠かすことの出来ないピースとなっています。 ローラーゲームを軸としたスポーツものだけならば、エレン・ペイジじゃない方が良かったのかもしれません。 しかしそれらの場面ごとに全く違った表情を次々と見せるエレンを見ていると、本作の主演は彼女以外にはないと思える。 ルールがよく分からなかったのが残念ですが、臨場感たっぷりのローラーゲーム。 軽妙に会場の実況をする男も作品のノリを良くする、作品に欠かせないピースの1つとしてとてもうまく機能しています。 エレン以外のキャストも、脇に徹したドリューに、ジュリエット・ルイスの怪演など、 ブリスよりちょっとお姉さんのチームメイト達も皆が本当に気持ちがいい。 挿入曲もよし。個人的には38スペシャルの”caught up in you”とその時のシーンがお気に入りです。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-17 15:03:04) (良:2票) |
7.《ネタバレ》 ローラーゲームという競技の存在を本作で初めて知りました。どこかドサ回りのプロレスを彷彿させる雰囲気で、スポーツと言うよりは魅せるエンタメに近い。あっちじゃ結構メジャーなのかな? そのローラーゲームに出会い、母の期待との狭間で葛藤しながらも成長する女子高生を演じた主演のエレン・ペイジは爽やかな好演でした。もちろん、それを演出した監督ドリュー・バリモアもお見事。同じ女性ならではのきめ細かい演出が光っていました。ついでに、やりたい放題のジュリエット・ルイスの存在感もお見事! あぁしかし、僕が憧れたギルバート・グレイプの爽やかな彼女はいったいどこへ行ってしまったのか (笑) とにかく、女性陣が心から楽しんで演技していることが、本作が楽しい最大の要因だと思います。ローラーゲームの描き方には監督の熱い思い入れが充分伝わったが、本作の美人コンテストの描き方も嫌いじゃありません。監督はその存在を否定も肯定もしていない。ブリスが自分の生き方として、その道を選ばなかっただけのこと。女として美人コンテストを選ぶ生き方もあることを、監督は重々承知していると思います。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-11 18:04:47) (良:2票) |
6.王道ですが、とってもかわいらしくて、物語の起伏もはっきりしていて、観ていて退屈しません。ドリューバリモア、だてに子役から世間をにぎわせていませんね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-05 18:06:36) (良:2票) |
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5.好きなのは、主人公と彼女の周りの人たちとの関わりの描き方。親友とのけんか、やきもち、仲直りの場面、その時の台詞。彼氏の不誠実に憤懣やるかたない気持ち。チームメイトの姐御肌の先輩たちの抱える事情、こういった諸々の細やかさを描けることに、D・バリモアの確かな人間観察眼を感じたりしました。もう全てがリアル。ドリュー、役者としても出てきた途端、場の空気をさらっちゃう存在感があります。さすがです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-27 00:26:01) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 エレン・ペイジ目当ての鑑賞です。美人かと聞かれれば疑問符が付くものの、どこか魅力的で魅入ってしまいます。ドリュー・バリモアのはじけっぷりもなかなかのものです。「プリズン・ブレイク」のカルロ・アルバンもでてましたね。中身の方ですが、なかなか綺麗に纏まっており、楽しめました。問題なのはルール説明が適当で、ただただスケートしながら殴り合いしているだけにしか見えないこと。日本人の私にはさっぱりです。それと、JOY似のバカ彼氏はグーで殴って欲しかったです。あんな別れ方だと消化不良です。全体的に綺麗に纏まっており、後味も良いので気軽に鑑賞できる良作です。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-02 06:02:09) (良:1票) |
3.手垢のついたスポ根ものだが、エレン・ペイジのキャラクター(彼女の表情や仕草ひとつひとつが小動物っぽくて可愛い)と、ドリュー・バリモアの気張らない演出スタイルが功を奏し、この手の映画では頭ひとつリードといったところ。脇に回ったドリューや、その他のメンバー達が実にもう楽しそうで、現場の明るい雰囲気がこちらまで伝わってくる。良作。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-02-06 06:59:39) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 終わった後に勝者と敗者を両方とも堂々と讃えていること、そしてそのシーンに違和感が何もないこと。これだけで、この作品はスポーツ映画、青春映画として成功している。それにしても、エレン・ペイジの静かなる存在感は凄い。どのシーンでもぴたりとその場にフィットしている。編集の粗さを補って余りあるほど。(余談1)最初にエレンがStryperのTシャツを着ているのに気づいたときは大喜びしたんだが、まさかあそこまでキーアイテムになるとは・・・。(余談2)あの敵のラスボスが、ジュリエット・ルイスだったとは!クレジットを見るまで分からなかった。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-09 01:04:27) (良:1票) |
1.ローラーゲームなんて懐かしすぎるね。面白い所にバリモアは目を付けたな、という感じがあります。 バリモア初監督作なんだけど、やっぱりキャリアのせいかな?やたらと撮り方が老獪な感じがあって、意外なんだけど、非常に安心して観れました。役者の演技そのものはちょっと荒い所もあったと思います。でも、それが返って田舎臭さを出すのに貢献しているかもしれません。 ローラーゲーム自体のシーンはカメラワーク等、面白いと思うのだけど、全然スピード感が伝わってこなかったのが残念だったですね。ダブルレッグホイップのシーンなんて見せ場のはずなのに、全然その迫力も無くて、ちょっとがっかりでした。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-09-21 12:50:10) (良:1票) |