8.いい年したオジサンのくせにやたら怖がりだし血を見るのも苦手な僕はホラーやゾンビ映画の類は怖くて見ることが出来ません。でも、何となく本作は面白そうだと思い、ゾンビファンの皆さんから見れば物足りなさを感じるかもしれない本作ですら、借りてきたDVDを意を決して恐る恐るプレーヤーに挿入・・・。
前置きが長くなりましたが、楽しかったです。僕はシートベルトが嫌いで何度もシートベルト違反で捕まってますが、いつ何があるか分からないし、ちゃんとシートベルトしめるか・・・。と思わせてくれたことにも感謝?でしょうか。
ビル・マーレイを出す大技からちょっとした台詞の小技に至るまで笑いドコロ十分なところもコメディ好きにはたまらないです。特に僕が大好きなマーレイさん!死んじゃったのに「ツボに入っちゃった」と笑ってしまった姉。これ、分かるなあ・・・。マーレイさんらしいギャグのような死にザマ。最高でした。あっという間に出番は終わりましたがマーレイさんも満足だったんじゃないかな。アイゼンバーグがチラッとフェイスブックを語るところも笑ってしまいました。
人と親しくしたくないから名前を名乗りたくないと言うタラハシー、「人を信用するな」という姉妹、そして数々の己に課した誓いで生き抜いてきた人間嫌いのコロンバス。人との関わりを避けていた彼らが誰もいなくなってしまった世界で人の温もりや人は一人では生きてはいけないことに気付いていくストーリーもいい。愛する人を守るためにストイックに守ってきた誓いを破り、ラストで人間臭さを見せてくれたコロンバス。素敵じゃないか。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-09-03 10:50:14) (良:3票) |
7.「ナポレオン・ダイナマイト(無惨な邦題では呼びません)」が大ヒットした辺りから「どうやらオタクを出せば映画はヒットするらしい」ということに映画会社の重役たちは気付いたようで、近年のハリウッド映画はオタクの成長物語ばかり。「イケメン出しても金にはならん。稼ぐならオタクだ」とでも言わんばかりに連発される作品群には若干食傷気味だったのですが、そんな中にあって本作はかなりイケました。勝因はナチュラル・ボーン・キラーことウッディ・ハレルソンをオタクと組ませたことで、この二人が見事な化学反応を起こしています。出会った当初は完全にイっちゃってる人だったハレルソンが徐々に人間らしくなっていく様は微笑ましいもので、本作が優れたドラマ作品であることを証明しています。オタク青年が男らしく成長していく様も定石通りに手堅く作られており、脚本も演技も抜群に安定しています。さらにはビル・マーレイという飛び道具までを投入。ゾンビと見せかけて実は生きていたマーレイに向かって「あら、生きてたのね(二重の意味で)」ですからね。ガーフィールドネタまでが飛び出すなど、身を呈して笑いをとるマーレイの雄姿にはコメディアン魂を見ました。そんなこんなで楽しんで見ていたものの、同時に「そういえばゾンビが全然出てこないな」と気になった中盤でしたが、クライマックスでは素晴らしいスペクタクルが待っていました。迫りくるゾンビを撃って撃って撃ちまくる、ゾンビ映画に求められる爽快感を存分に味わうことができます。ラストは綺麗にまとめすぎの感もありましたが、気軽に見る娯楽作としては十分な完成度だったと思います。不満をひとつ述べるならば、文明が壊滅しているアメリカ合衆国において、なぜか電気が通っていることへの言及がなかったこと。コメディ映画なのだから笑いで逃げてしまえばよかったのですが、これに一言も言及しなかったために思わぬ設定の穴となってしまいました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-02-02 01:29:24) (良:2票) |
6.「ゴ-ストバスターズ」は観たことないし、ビル・マーレイに思い入れが無いし、ゾンビ映画のウンチクもないもので、元ネタに対する理解度がゼロな割には楽しめた。ホラー映画が大の苦手なので、序盤は怖がらせシーンが多くて(406号のゾンビ化とか分かってても怖い)びびっていたが、中盤からはあまりのアホさ加減に笑いながら観てしまった。つくりの大雑把さや安っぽさはあるが、人生に対するポジティブなメッセージを含んでおり、個人的に好きなタイプのコメディ映画だ。こういう未来では、ウディ・ハレルソンと是非出会いたいものだ。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-21 21:25:49) (良:2票) |
5.英国産ゾンビコメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』に対するハリウッドの回答。途中からガチな展開になっていく『ショーン~』に比べ、こっちはオフビートなコメディの中にゾンビが紛れちゃったみたいなノリ。タイトルに違わず遊園地のアトラクション感覚のため、カラッとしていて全然悲壮感がないのが良い。今や全員オスカー候補経験者という豪華なキャスティングが絶妙で、特にジェシー・アイゼンバーグが後の『ソーシャル・ネットワーク』の主人公に通じるキャラのため、先に見ておくとメタ的な面白さあり(あの本人役もそうだが)。83分のタイトさの割に中だるみはあるが許容範囲。正統派ではないにしろ、ある意味、『ショーン~』へのアンチテーゼを掲げた気楽に見られる一本。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-10 19:16:31) (良:1票) |
4.うちの社内には映画部があって、こいつが記念すべき40本目。金曜の夜に会社の広いセミナールームに軽食を用意して、でかいプロジェクターーで上映会。普段はホラー映画を見ない女性が多くて、ちょいとゾンビが顔出すぐらいでキャーキャー悲鳴があがるあがる。こっちは慣れてるもんだから、スクリーンのゾンビのお食事にあわせて唐揚げとかも容赦なく食べる食べる。映画も後半になると皆も免疫ができたみたいで、ちょっとゾンビがキモいぐらいでは悲鳴はあがらなくった。有意義なゾンビ啓蒙活動だった。 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-13 02:51:59) (笑:1票) |
3.好みのノリで映像も美しく面白かったのですが、予告編でもよく言われていた「ルール」が結局5つか6つくらいしか出てこなかったのがちょっと拍子抜けでした。最後まで色んなルール出してくれると思ったんだけどな~。個人的に「窓を背にして立たない」を入れてほしい。 【えむぁっ。】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-05-13 06:07:45) (良:1票) |
2.クラッシックゾンビが好きなので、走るゾンビは基本的に嫌いなんですが、この映画ではネタとして「走らないと」成立しないです、これで良いです。かなりのほほんとしていますが、押さえるところは押さえております。そしてまさか、あの方が、こんな役で! 【leo】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-02 17:05:03) (良:1票) |
1.新しいタイプのゾンビ映画ですね。今までのゾンビ映画は人間の愚かさなどを描いていましたが、この作品はそういった「暗い現実」を受け入れたうえで「人生ってすばらしいよね」「仲間って大事だよね」となったので、ちょっと感動しました。 アニメで言うとガンダムとプラネテスを組み合わせたような内容です。生き残るためのルールを決めて行動する主人公やその他の登場人物。なので他人は信用しないし、心を開こうとも相手の痛みを知ろうともしない。しかし、一緒に行動するようになってからは徐々に変わっていきます。なぜ彼が涙するのか? なぜ彼女たちが裏切るのか? その理由を理解した主人公は変わります。他者の痛みを理解することによって疑似共同体から「共同体」へと変わった彼らはとても清々しいです。 【のび太】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-03-26 18:32:59) (良:1票) |