13.リドリー・スコットらしい映像、刈り込みはあるものの、原作にかなり忠実な展開。うーん、悪くない。これならジョディ・フォスターじゃなくても許せる、と思っていたらラストが……。原作者のトマス・ハリスは「原作を超えた」と言っているそうですが、どうなんでしょうね。ま、このラストの方がクラリスらしいと言えば言えるかも。ただ個人的には、レクターと優雅にオペラを楽しむ狂ったクラリスを見たかったかなぁ。 【一児の母】さん 9点(2004-06-08 13:53:58) (良:1票) |
12.こりゃまあ、原作読んだ時点で「なんじゃこりゃ?」と思ってたもんで、何ともかんとも。主人公~レクター~犯人の多層構造が生み出すサスペンスはもはや見られず、構成力を犠牲にしてまでも好き勝手書きまくる暴走ぶりにはちょいとついていけませんでした。で、これを映画化ということで、う~ん、例のシーン、どうやって映像で表現するのか、と思いきや。「ホンマに映像化するなっ!」。ちょっと唖然としてしまいました。さすがにラストばかりは、原作通りっちゅう訳に行かず、映画らしいオチに変更されてて、ホッといたしました。まあ、そういう訳でですね、原作が好きになれなかった以上、あまり大きな期待は持たずに観た訳ですが、さすがにリドリー・スコット、悪趣味な描写とは別に、ちゃんと「光と陰」へのこだわりの映像を展開してくれて、これはこれで楽しめたわけです。でもやっぱり趣味悪いぞ。 【鱗歌】さん 7点(2004-01-24 01:31:44) (良:1票) |
11.《ネタバレ》 強烈な印象をもって登場するメイスンのレクター狩りが物語の主軸で、謎解きも社会性も殆ど皆無なシンプルな作りで見せる。登場人物たちが端役に至るまで全てが味わい深く飽きさせない。メイスンの異形さと憎めない悪役ぶりや、レクターのスリとの攻防、脳を料理する場面など、邪悪な嗜好を満たせてくれる。陳腐で低俗な内容な筈が、緻密な脚本作りや美しい背景などの効果で風格ある仕上がり。悪趣味な残酷描写が売りの映画の多くがそういった点で失敗するのに対し、この映画がやり遂げた事の功績は大きい。レクターが不愉快な人物ではなく、殆どがレクターよりの視点で描かれる為、殺人場面も罪悪感なく楽しむ事ができる。 【マーメイド】さん 10点(2004-01-21 07:28:31) (良:1票) |
10.アレはアレ。コレはコレ。わたしゃジュリアンがピンチヒッターでよかったと思っている1人ダス。 【3737】さん 8点(2003-12-21 13:24:51) (良:1票) |
9.「羊たちの沈黙」の続編である以上、観客が前作と比較して今作を観るのは仕方ないし、そういう見方をすればやはりマイナス点は多いと言える。だが、もし前作から距離をおいて観ることができれば、今作は非常にクオリティの高いサイコサスペンスと位置づけられるはずである。何と言っても、リドリー・スコットのよる崇高なまでの映像美は流石である。ヨーロッパの街並みを悪魔が暗躍していそうな怪しい美しさで包み上げている。そしてそこをまさに悪魔であるハンニバル・レクターが闊歩するシーンは怖ろしいまでの完成度の高さである。 【鉄腕麗人】さん 8点(2003-12-16 19:52:15) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 平気で飛行機に乗ってるけど、レクター博士は世界でトップ10に入るほどの指名手配犯だぞ。警察は何をやっとるんだ! |
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7.むぅぅぅ。何と言って良いのか非常に難しい映画。ジュリアン・ムーアは敢えて新しいクラリス像を創造しようなどという欲をかかずに素直にジョディ・フォスターを演じようとしているところに大物ぶりを感じさせてくれた。小物ほどオリジナリティを出そうなどと考えて喘ぐものだと思うが、彼女の女優魂は尊敬に値する。全体的に、決して出来の悪い作品ではないし、ドル箱作品を撮る時のリドリー・スコットらしくきっちりしっかり撮っていると思うのだが、残念ながら問題のシーンには人間として「面白かった」と言うことはできない。人として、これを面白がったらダメでしょう、と思ってしまう私は古い人間なんでしょうか。いくら途中が良く出来ていても、二度と観たいとは思わない。観てしまったことを心の底から後悔する映画だが、観なかったら観なかったでやっぱり後悔はしたと思うのできっぱり諦めることにする。が、重ねて言うけどもう二度と観ないよアタシは。 【anemone】さん 5点(2003-12-06 02:14:03) (良:1票) |
6.「ブレードランナー」のラストシーンは原作を超えていた。リドリー・スコットは、ラストシーンでルトガー・ハウアーの美しき死に様を見事なまでに演出してみせたが、本作での新たな解釈を持ち込んだラストシーンは、果たしてどうであったか? 僕は、はっきり言って納得できない。「ブレードランナー」が原作のモチーフを十分に理解した上で、レプリカントの悲哀と自尊心という「人間らしさ」を新たな軸に加えて作品を原作から悠々と昇華させてみせたのに対し、「ハンニバル」の原作ぶち壊しの甘ちゃんラストは、、、ま、まったくなんてことだ! ハンニバル・レクターこそ、意識を自由自在に操る「超人」であり、「人間らしさ」を超えてしまったが故に、ある意味で悲哀を備えたレプリカント以上にレプリカント的人物として捉えられるべきではなかったか。それこそリドリー・スコットお得意の分野のはずだ。なのに。。。「ハンニバル」は言うまでもなくレクター博士の物語である。原作では、レクター登場から3作目にして、レクター自身の独白や過去の物語がようやくと語られる。特に彼自身が経験したトンでもなく残酷な出来事を通じて、彼が既に人間という枠を見事に超えてしまったことが僕らに伝えられるのである。それは映画では語られない。そのことは別にいい。原作は長いし、映画に原作そのものをすべて詰め込むことはできない。ただ、レクター自身が、映画で見られるようなあんなラストシーンに掴まされるような人格では決してないということを分かっているのだろうか。(あの手錠のシーンです。。。) そして、クラリスもレクターと同種であるのなら、あんなラストを導くようなことはしないはずなのではないのか。原作のあの2人して人間界から飛翔する驚愕のラストシーンは何だったのか。凡百のサスペンスドラマのような結末は、途中までが良かっただけにかなり興ざめである。やっぱり、ここでもハリウッドスタイルの万人向けの座りの良い結末志向が顔を見せているのだろうか。小説「ハンニバル」が哲人ニーチェの思想をベースにした「超人」物語であることをリドリー・スコットが理解していないはずはないのだが。まったく不可解である。 【onomichi】さん 7点(2003-11-08 18:52:32) (良:1票) |
5.この映画に期待したのはラストシーンのグロとレクターの絶対悪的な怖さだったんですが、後者が味わえなかったんで点数辛め。でも原作もレクターの過去をものすごくちゃちい人情モノにしてたのでしょうがないか。 【ぽぽ.net】さん 5点(2003-08-04 01:17:59) (良:1票) |
4.アンソニー・ホプキンスの恐い顔似合うよ!!少しやさしいよ。 【正岡賢二】さん 10点(2003-07-19 18:12:25) (笑:1票) |
3.レイ・リオッタのあの顔。オスカーあげたいよ。 【Figure4】さん 7点(2003-04-28 22:02:16) (笑:1票) |
2.<ネタバレアリ>原作とは全く違う作品になっていますが、“原作を越えれない”と言うより、“原作を映画版にアレンジした”って雰囲気のあたりでこの作品への不満が残ってしまいました。今回は“愛”がテーマって言ってませんでしたっけ?そう聞いて原作を読んで観た者にとって、そんな期待は簡単に裏切られてしまいました。☆☆原作と比較して物足りないところは、ラストの展開、メイスンの妹が登場しないところ、ジョディ・フォスターじゃないってとこでしょうか? ジュリアン・ムーアが代役?原作ではラスト、くんずほぐれつってのもあるんで、そのためにジュリアン・ムーアかと。だってブギー・ナイツですよ。☆☆あと何と言っても最大の不満は“豚の演出”でしょうか。コールがあっさり裏切るのも。上・下巻ある長い作品ってこともあるのでしょうが、かなり端折り過ぎ。☆☆ついでに脳を食べるってのも。一緒にクラリスも“おいちぃ!”って言わなくちゃ、あのラストの展開に何の意味があるのやら。これってR指定だよね。その割りには過激さがまだまだ半端だぞ!☆☆ラストに納得が行かなかった訳ですが、この作品には別ヴァージョンがあるそうな。やっぱ原作を読まずに映画を観た方が良かったかな。しかしリドリー・スコットと言う監督には好感が持てたし、前半の惹き込まれる撮り方には納得。何でも次回作(原作の1作目に当る「レッド・ドラゴン」)は、「ラッシュ・アワー」のレッド・ラトナーがやるとか。これを考えるとかなり不安です。≪以上、単に原作と比較しただけです。映画としては、前半の雰囲気が好きなんでその辺を点数にしてみました≫ 【☆】さん 9点(2002-05-14 02:11:01) (良:1票) |
1.レクターVSクラリスの息もつかせぬ知能戦を期待して行ったんだけど・・・何コレ!?緊張感ゼロの上にレクターは何か普通の犯罪者になってるし・・・スケールダウンしすぎ!!原作も読んでみたけど、最悪のオチだった。原作読んでジョディー・フォスターがブチ切れしたってのも理解できる。 【みかん星人】さん 0点(2001-10-13 19:46:39) (良:1票) |