5.『じゃりン子チエ』の高知のおばちゃん版みたいなものかと思って見ていたら、いきなり違った世界が出てきてびっくり。それまでの雰囲気とは水と油なので、どうにも違和感が残るのですが……。しかし、それをわかっていながら見つめていたみっちゃん・ともちゃんの友情は、美しかったと思います。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-11-14 19:46:29) (良:1票) |
4.テンポの悪い、ダラダラとした下品でオーバーな話が延々と続く中、最後で視聴者を背負い投げ。作品としてはどうしようもないね。子役も含めて役者陣はがんばっていたとは思うけど。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(邦画)] 2点(2014-01-20 11:17:44) (良:1票) |
3.ようやく拝見。これは本当に大変素晴らしい。まずリアリティラインの圧倒的な実在感による破綻しない物語の説得力が、至極の余韻を生み出している。夏木マリさんも小池栄子さんも、池脇千鶴さんも、みんな「クヒオ大佐」同様、あとちょっと演出間違っていたら「嘘っぱち」だった。序盤から突き抜けに明るくテンション高めで、菅野美穂さんの素性とその周辺を軽快なテンポで説明していく。ただその説明も説明台詞など物語の進行を鈍重にするような手段は取らず、的確に省略と凝縮を用いてスマートに描いて行く。このスマートである事が決定的に効果覿面。序盤のその構成で観客はそうであると「思い込む」。つまり序盤の構成、あるいはその一見穏やかそうに見える世界の全てが、後の「事実」の伏線としての存在理由も兼ねているというこの重層的な構成。す…すげぇやん。序盤が明るければ明るいほど、結末での落差が尋常ではない。吉田大八監督の奥行きある表現を描き出す演出力に心底むちゃ脱帽。「クヒオ」「桐島」と同様、今作も「願望=妄想」演出が美しかったが、と同時にそこにある儚さや尊さが残酷な形で浮き彫りになるのは痛々しくて、苦しくて心砕かれる。生きる事の痛みを誠実に描こうとしている。吉田大八監督の作品に関して共通しているのが、最も重要な部分を「隠している」点にある。監督が言いたい事を登場人物が語ることはなく、観客の能動的な姿勢によって初めて「見えてくる」という点。そもそも、芸術の読解方法は能動性なわけだから当たり前なんだけど…ま、それはいいとして。テーマはあまりにも日常的で我々が日々感じている事なのだが、それがあまりにも日常的過ぎるが故に見過ごしてしまっている、この普遍性。あと最後に。ラストカットのその前のカットがファーストカットの対。つまり現実や期待や夢がこぼれ落ちていくメタファーがテーマも暗喩している。構成が匠で美し過ぎる!! 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 9点(2012-10-17 13:26:46) (良:1票) |
2.俳優陣の演技は素晴らしいのだが、作風が肌に合わなかった。 パーマをかけたおばちゃんや、電柱をノコギリでひくおっちゃんなど、設定が現実離れしていて、やけに鼻についてしまうのである。 せっかく、人家と海との距離が近く瀬戸内海の良さが出ている宿毛の海をロケ地に選ぶのなら、こういうドロドロした展開のような作風はふさわしいとは思えない。 ところどころ出てくるコミカルなシーンもネタとして突き抜けるにはいたらず、観客は大笑いしていいのかその都度戸惑っていたように見えた。 【mhiro】さん [映画館(邦画)] 3点(2011-10-30 20:15:52) (良:1票) |
1.面白いと思います。西原漫画の特徴でもある、底辺で生活している人の日常を面白く、且つ冷静で非常に毒のある描き方を物凄く良い形で表現できたと思う。 小池栄子って面白いね。役者として面白い演技が出来る人だってのは知ってたつもりだったけど、こんなに面白さが映える演技っていうのは、はじめて見た気がします。あと、池脇千鶴の薄幸な感じも面白いよね。若さを全く感じないオバチャンの様な動きと体系を演じてるのだけど、なんか変な可愛さが残していて、この辺はキャスティングの妙という気もします。逆に菅野美穂は変に落ち着きすぎな気がしました。いや、映画として主役なんだからこれが本当なのかもしれないけど、変な生々しさとかあって、それをどう評価していいのかがわかりません。漫画だともっと気味悪さがあるのだけど、それを表現したかったのかなぁ? いずれにしても、全体的に西原漫画の映画化として、良く出来てたと思います。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-11 10:36:36) (良:1票) |