9.《ネタバレ》 原作未読。アナタハン島事件にそっくりだなと思ったら影響を受けたそうで。 無人島でのサバイバル感や悲壮感は全く無く、食物豊富、お天気良好な毎日。密航に失敗し流れ着いた外来種な中国人が島に混入しても何も起きず、唯一の女性である清子を奪い合う事も無くお気楽無人島体験キャンプといった趣。 最後は取ってつけたような一人の妄言に発奮し踊らされ(ヌル~イ)殺し合いに発展。そのすきに清子は脱出成功。 中国人は逞しく状況に応じ生き抜く術を持っているが、日本人の若者は徒党を組むだけで無気力で無計画で流されるままとでも言いたげ。10年後に国を造り子孫繁栄させている描写を見ると「でもヤル事だけはキッチリしてる」とダメ押しの一手か。 清子は女の武器で狡猾に生き抜くのかと思ったらそれもほぼ無く、飽きられスルー状態ながらも事件は起こるという周りを不幸にする単なる厄介者に過ぎない。そのくせ10年後のラストはどう見ても成功者の生活で、周囲の運を吸収し自分に集める女か?と思った。窪塚はらしい演技で面白かったが中盤で出なくなってから面白味が失せたな。 【余談】チケット売り場で中学生くらいの女の子三人組が前に並んでいて一人だけ学生証を手にしていました。「学生はいつ観ても1000円で良いな。」などと思ったんですが、他の子は持っていなかったようで、購入時に売り場のおネーちゃんに「人数分の学生証を出してください!」と大きな声でキツイ口調で言われてました。その後のやり取りは聞こえなかったんですが、すぐに売り場から離れ隅っこで困り顔で相談開始。一般扱いなら1,800円。まぁ考えますわな。 今まで何人もそのパターンは見ましたが初めて厳しい対応を見ましたね。たいてい「今度から持って来てくださいね~」と優しく諭して学生料金にしてあげてたけど、社会の厳しさを教えてあげたってトコだろうか? そんな彼女らに「夏休みなのに不憫だなぁ。」と誰かにあげようと思って持っていたチケ二枚(そこのシネコン共通券)をプレゼント。「二枚しかないから一人分は割り勘で買ってね。」と言ったら、私のチャーミングすぎる面構えに固まっていた女の子達も笑顔になり「どうもありがとうございます!」と、これにて一件落着!なコトがありました。まぁ他の客も見てるし、痛々しくイキがったDQN風なお子様ならいざ知らず、見るからにおとなしそうな女の子を邪険に扱うのはどうかなぁ映画館の人。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 3点(2010-09-01 23:39:46) (良:6票) |
8.ベースになったアナタハンの女王蜂事件はあれほど魅力的な事件なのに全く生かしきれていない支離滅裂なストーリーに。それでも原作が評価されてるのだとしたらストーリーではなく小説的な心理描写だと思うのだが…主人公のプロフィールを見る限り、容姿も特にさえない「中年おばさん」がチヤホヤされ周りがフリ回されるという部分がキモなのに木村多江というのは完全にキャスティングミスだろう。木村は確かに端的に見るといわゆる美人ではないし中年だが、妖艶というか何と言うか男をひきつける魅力は非常にある女性である。別に無人島でなくても「モテて」しまうような女性を主人公に充ててしまってはいくら窪塚に「オバサンオバサン」言わせても話の印象が変わっちゃうよね。いや、確かにじゃあリアルな映像を取れる女優を主役にしたてて興行的にいけるかというとそれは難しいけど。製作者に片桐はいりをキャスティングする勇気があったら讃えてたねw 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-06-05 16:32:21) (良:1票)(笑:2票) |
7.話も面白くなければ、人選確実に失敗してますよね。 島にたった一人の女という設定 話を面白くする為には いとうあさことか椿鬼奴あたりが適任者だったんじゃないかと思える。でもそれではどちらにしても視聴者増えませんよね じゃぁ、その責任は一体どうしてくれるんだよなんて言われてもこっちは知らんけど、そこまで言うんだったら壇蜜使えばよかったじゃないか なんて 逆ギレしてみたりなんかしたくなるのが視聴者だ。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-02-24 22:56:21) (笑:2票) |
6.《ネタバレ》 無人島に女1人に男23人。 もうやることっていったらサバイバルしかないでしょう。 っていう先入観を、ある種、逆手に取った映画。 それが成功したか失敗したか。結局、観るものの個人に委ねます。 と言いたいかのような投げっぱなし、というか緩い仕上がり。 でもね、結局、核を付いてしまうとサバイバルやるしかなんだって。この設定は。 結局終盤、狂気に狂ってくのに、なんかシックリこなかったじゃないか(笑。 無人島=サバイバルというテーマから敬遠した挙句、押し出しフォアボールじゃねぇかバカヤロウ。という観客の声が聞こえる。監督がバカだと作品(試合)もグダグダ。 サバイバルやれよ、サバイバル。 この設定に食いつく奴なんざ、奪って奪われてナンボの泥仕合が観たいのさ。 久々に窪塚のバカっぽい演技が観れたのだけは評価。 【バニーボーイ】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-09-04 21:06:27) (良:2票) |
5.なんとなく宣伝でエロいのをちょっぴり期待なんかして。全くの期待はずれ。ストーリーも破綻というかシュールに堕ちている。原作未読なんだけど、面白いのかなあ?調べてみたら元ネタのアナタハン事件の方がよっぽど面白そう、人間の心理なんかの機微ついてて。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-07-29 13:56:39) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ああいうエロいおばちゃんが男の群れにいたら、とかいう妄想をかなえてくれるもんだと思って借りてきた。そしたら、そうしたらエロくもないし怖くもないし。雰囲気映画なのか要するに。最初に言ってくれないとさあ。 結構凄い設定なのにな、これ。つまらない邦画の典型でストーリー作っちゃってだらだら2時間。この映画見たらたぶん原作者の他作品を読もうとは思わないだろうね。
作家殺しだな。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-06-03 03:08:02) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 十五少年漂流記のように、みんなで助け合って危機を乗り越えていくという涙ぐましい美談は1つもありません。エゴイズムの極致を追求したあらゆる描写が収斂されています。その象徴的な人間が清子とワタナベですね。ワタナベの変人ぶりは目に余るものがありますが、彼の他人に対する嘲笑や激しい復讐心の源泉は、他者との齟齬の自覚にあります。つまり過剰な自意識の裏返しなのです。だから彼は無人島で自意識が解放され、光り輝いたのです。清子は完全無敵のエゴイスト。生き抜くためにはどんな卑劣な手段を用いることも逡巡しない強さが秘められている。非力だがザバイバル能力はランボーすら凌駕する。清子とワタナベはまさにトウキョウ島の申し子であり、2人は水を得た魚のごとく一瀉千里の勢いで活き活きと島をかけめぐる。その描写はじつに素晴らしいものがある。人が秘める本能を「食欲」と「性欲」の描写を執拗に描くことによって炙り出すこと成功した。人間にとって「社会」とは摩擦相克の場だということも分かるかと思います。ちなみに東京島のオトコ連中は、この世の男尊女卑の思想を代表する愚か者たちなのである。現実問題としても、この世は男女平等を謳いながら男尊女卑がまかり通っている。罵るときは「バカ」だけでいいのに、わざわざ「バカ女」と言ったり、女性の弁護士にわざわざ「女弁護士」とつける。その根底には女性差別が含まれているのだ。「東京島」が痛快なのは男尊主義者たちが怒りで失神しそうな内容の物語だからだ。清子は女性軽視のバカな男たちを踏み台にして、ついに自分だけ無人島を脱出する。こんなに痛快な小説はあるだろうか?清子バンザイ!桐野の小説は、男をのこぎりで切ったことにより、男をばかにしていると批判されて直木賞を逃したこともあるが本当にばかな中年男たちは、人間の本質がわかっていないのだ。ハリウッドのリメイクではぜひ女優レニー・ゼルウィガーが清子役をしてもらいたい、第二候補は杉田かおるでよろしく頼む。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-25 21:25:21) (良:1票) |
2.最初からふわふわした感じで、どっかでしっかり軸が定まるのかなーと思ってたら、ふわふわしたまんまだった。脱出物でもなしい、サバイバルでもないし、サスペンスでもない、せめて色気でもあればと思ったが、それもない。結局何がしたかったのかよくわからない映画だった。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-03-06 10:35:35) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 原作を読んだ者としてレビューさせてもらいますが、これは「おばさん映画」のはずが、そうでは無かったです。根本のところをアレンジしてしまった印象です。最大の失敗は清子のキャスティング。木村多江がきれい過ぎる。清子は本来、地下鉄の僅かに空いた座席の隙間に太った尻をねじ込んでくるようなおばさんです。見苦しいおばさん。そんなおばさんの、無人島での存在の浮き沈みが原作の読みどころだが、本作は沈む部分がない。もし無人島でなければ、くじ引き結婚に誰も立候補しないような女優を選んでくれないと。一般的に嫌われるおばさんの図々しさと、希少価値のバランスが、美人をキャスティングしたことで台無しでした。適当にチヤホヤされて、ゆる~いサバイバルを見せられてもテーマらしきものを感じません。この映画化で感心したのは海亀の甲羅を背負ったワタナベ。あれは確実に言葉の描写を越えていて、ひと目で声を出して笑いました。■ロカホリさんの【余談】は情景が目に浮かびます。とても爽やかな気分にさせていただきました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 4点(2010-09-22 13:34:25) (良:1票) |