10.《ネタバレ》 例えば『神童』とか『ピアノの森』とか『のだめ』とか、マンガが映像化された際のその音は天才の音には聴こえないワケです。でも、そこをツッコむのはヤボというもの、受け手はそんな事は承知でそこに天才の音を聴いている訳です。でも、この映画は逃げてます。ヴォーカルの声を聴かせられないって、それは映画って表現媒体のすべき選択ではないでしょう。役者も観客も全く信用してないんだな、と。もっとも、それ以前に、この監督の映画の難点、全編フェイク丸出し。映画なんて元々全てがフェイク、だとしてもそれをもっともらしく見せて上手く観客を騙すのが送り手の仕事でしょう。ところが今回もまるでリアリティのない、嘘を嘘としてそのまま投げ出し、マンガ原作だから仕方ないと開き直っているかのような、最初から逃げる事を前提としたような作り。伝説のギターだの啓示だのアメリカンマフィアだの事務所の圧力だのっていうマンガ的要素を、説得力など無意味だとばかりに素材そのまま放り出してるだけ。主役や悪辣な連中はおろか、街行く人々、ライブ会場の人々まで全てがインチキ臭いと。観客との勝負を最初っから投げて逃げるような映画の作り方をするのはみんなに対して失礼でしょ。せっかく役者は頑張っているというのに。ついでに、この監督の映画っていつも異様なテンションで押し切ろうとしてる感がありますが、あのテンションは正直なところ、馬鹿みたいです。テレビ局が安易にこの監督を起用してメジャー公開するって図式は、色々な人や文化を不幸にしてる気がしてなりません。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 2点(2010-10-10 16:28:27) (良:3票) |
9.《ネタバレ》 今はそれぞれが主役を張れる役者を揃え、バンド結成に至るまでや練習シーンなどコユキ寄りでワクワクして見てたのに、最後まで歌わないということで全て台無しでした。原作はどうあれ、映画ではダメでしょう。佐藤健本人でもいいし、下手なら吹き替えでもいいから歌わないと。観客はちゃんと脳内変換して「誰もが心惹かれる歌声」として聴く準備してるのに、監督は役者も観客も信用してないんでしょうか。 【nanapino】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-01-28 22:31:29) (良:2票) |
8.《ネタバレ》 評価が低くなっちゃう理由がなんとなくわかっちゃいますね。おそらくコユキのボーカルをすべて無音にしたからでしょう。 そりゃあお客さんが皆固まっちゃうほどの歌声の表現なんてできるはずがありません。だからあえてそこは無音にして、観る側の想像力に委ねてしまう。これを『逃げ』ととらえるか、それとも『工夫』ととらえるかで、この映画への評価は大きく変わりそうです。 私は個人的にこの手法はアリだと思っています。コユキが歌うシーンでのオーディエンスのリアクションが好きです。 原作がマンガなので仕方ありませんが、ルシール云々のエピソードはちょっと邪魔でした。ライバルの存在、大手プロダクションの圧力、ヤンキー、障害はそれくらいで十分だったのではないかと。そうすれば2時間以内にまとめることも可能だったのではないでしょうか。 ストーリーの展開上必要であれば2時間越えが全く気にならないこともあります。今作はちょっと長いと感じてしまったので、やはり無駄な部分はあったのでしょう。 バンドメンバー1人1人の掘り下げは申し分なし。ヒロインもかわいい。ギターの特訓シーンがあったのも良かった。エンターテイメント作品としては成功していると思います。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-06-20 21:47:48) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 結論を先に言うと、イマイチな点があるけどとても良い映画だった。 皆が言うようにコユキが歌うシーンが無音なのは納得がいかなかった。演ずる佐藤健がひどい音痴だったのかどうかは知らないけど、どれほど人を惹きつける声だったのかを無音にするというのは、ある意味では映画の構成としてはアリなのかもしれない。 でも、やっぱりコユキの歌は映画にとって必要だった。street of fireで主人公のダイアンレインでなく別なシンガーで歌わせたようにやれば、すごくはじけた映画になったと思う。そんなことで健くんの人気は落ちませんよ。 いくじなしの製作者にマイナス1の9点 【88chevy】さん [地上波(邦画)] 9点(2021-03-19 23:20:16) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 とにかくキャストがいい 一番いい時期の俳優と女優がタイミングよく集まったのは奇跡的 時期がずれれば同じキャストでもこの良さはなかっただろう コユキの声が無いのは賛否あるみたいだが成功している へたにまずい歌声を聞かされるよりは良い演出だと思う でもちょっと中盤が長過ぎるかなぁ ルシール(ギター)に関わるエピソードとかまったく無くてもよかったんじゃなかろうか 日本に銃を持ち込むとかしらけるし、銃の扱いも遊底をスライドさせたらバレルがロックするとかまったくリアルさにかける ちょっと銃の知識が有る人が見ればあの銃に弾が入って無いのがわかるはず、作り手に銃の知識が無いのが見え見えだ だったら出さなきゃいいのにって真面目に思った 映画を見た後で原作を大人買いして読んだが、ルシールに関わるエピソードは原作の中でも一番の違和感なのでしかたが無いのかもしれないな コユキのギターがうまくなる過程とか、メンバーがCDを作る為にお金を稼ぐシーンとか丁寧に描かれていて一生懸命さが伝わった ラストのロックフェスの設定とかがリアルじゃないとか言われてるようだがその辺に詳しくないせいかまったく気にならなかった エンディングはライブ会場で全員で抱き合って終わるとか、てらい無く直球ど真ん中でカタルシスがあってよい 傑作だと思う 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-16 15:50:19) (良:1票) |
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5.《ネタバレ》 原作のファンです。 ハマりそうな俳優のキャスティングは素晴らしいと思います。 話のながれも若干「ムリ」がありつつもスピード感たっぷりでいいと思います。 コユキの声なしの「歌」。まぁ安全パイだと思いますね。 歌うシーンは誰が歌ってもピンとこないと思います。たとえ一流のボーカルだとしてもね。 あくまで観る者、聴く者の「想像」だからいいのだと思います。
ラストは消化不良でしたね。 続編作るのかな? 【湘爆特攻隊長】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-01-14 14:41:38) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 あれ?俺けっこう面白かったんだけど…。堤監督の映画にしては、素直な映画だったとも思います。キャストもみんな魅力的でしたが、特に向井理とカンニング竹山が好演でしたね。
そして、みんなが疑問視しているコユキの歌の“表現”に関しては、俺はアレでいいと思うンですけどね…。ちょっと『TO-Y』を思い出したりして。(注:ロックがテーマのマンガ『TO-Y』には、歌詞は一切出てこない)
ちなみに…
ロックフェスで、最後にリュースケがギターを弾きながら現れる感動の場面で『キカイダー』を思い出したりしていたのはナイショですw 【幻覚@蛇プニョ】さん [地上波(邦画)] 6点(2011-11-14 16:15:15) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 ダイジェスト仕上がりは仕方ないにしろ、思ったより観れる出来だった。 コユキの歌声は、どうせどんなボーカリストが歌おうと不満は出るんでしょう。 原作を呼んでいる全ての人間が「自分の理想の歌声」をイメージして重ねていたんでしょうから、そこに「答え」を出すことができなかったと解釈します。 もちろん、この映画のコユキの歌唱シーンがベストとも言いませんが。 あとカンニング竹山が後にザキヤマや有吉先生に「役者いじり」されるのがわかるくらい斉藤さんが意外に嵌ってましたね。 BECKのメンツはちょっと贅沢なくらいに豪華にし過ぎたので、 無駄にハードル上げてしまった感が個人的にはあります。 もっとB級っぽさがあった方が原作にマッチするはず。 【バニーボーイ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-05 23:49:35) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 「良いアイデアないかなぁ→あ!そうだ、漫画を原作に作れば楽じゃないか!→BECKみ~っけ!→皆に絶賛される良い歌声ないかなぁ→探すのめんどくせぇ~→ま、でも声無しでゴリ押しするかw→観客ポカーン」という映画として致命的な欠陥があるので良い評価はできない。製作側に言おう、適当な素材が見つからないなら映画化しないでください。 【関白宣言】さん [映画館(邦画)] 2点(2010-09-28 15:20:09) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 私の周りにはバンドをやってる、かわいくてイキのいい子たちがいっぱいいるので、 トータルとしてこの程度の魅力のバンドなら日本全国にゴマンといる、ということを知っています。なのになぜ見に行ったの?って? 65歳のお友達が「タケルくん見たい」というので、つきあったのよ。周りは若い子だらけの中(笑)。で、話を戻すと、「BECKは確かにONE OF THEMだけど魅力的だろ?」っていうスタンスなら鼻白まなかったと思うけど、そのま逆だったから、失笑の連続。さらに、どのサイトでもネタバレになってるでしょうけど、佐藤健は天才的ボーカルという設定なのに、歌うシーンのたびに、音なし。あれじゃツインボーカルで声張り上げてるラッパーの桐谷健太まで、間抜けに見えて、俳優・佐藤も、俳優・桐谷もかわいそう。何でも、原作コミックで「天使の声」とか何とか表現されてるんだそうですね(原作ファンの人、ニュアンス違ってたらごめんなさい。天使・・云々は合ってると思うんだけど? にしても、ロックなのに天使って表現は、天使の歌声と聞けば真っ先にウィーン少年合唱団を思い出すオバサンには違和感ありまくりですけどね。笑)。もとい。コミックで表現されてる「すばらしい歌声」を表すのが不可能だったから、ということでしょうけど、単なる演出放棄、としか思えない。堤監督の、映画作家というより職人的な志向性は嫌いじゃないけど、今回のは完全に手抜きでしょう。抜群のボーカルの男の子(場合によっては女の子だって可かもね)を探してきて、佐藤の口パクに合わせたって、佐藤の経歴に何もキズはつかなかったでしょうに。(あるいは、佐藤サイドの要望により音なしになったのかもしれないが、いずれにしても完全に戦略間違えてますね。これが本作の最大のマイナスポイントであることは、間違いない。これじゃ「バンド」として成立しない!) 【おばちゃん】さん [映画館(邦画)] 4点(2010-09-14 10:50:25) (良:1票) |