8.《ネタバレ》 この映画のキャッチコピーは「生きて帰れたら、言いたいことがあるんだ」。 言いたいこととはもちろん「全部お前のせいだ、このデブ!!!」だろうね。 あのデブはファーストフード業界に転向というオチがありましたが、これはあのデブが転職した先々で大惨事を引き起こすというシリーズ化への複線ということでよろしいのでしょうか。 【8bit】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-12 15:14:43) (笑:3票) |
7.《ネタバレ》 私生活が上手くいっていない主人公達が、事件を解決してヒーローになるという、非常に単純明快で気持ちの良い映画。
こういったストーリーの場合、現実逃避的な色合いが濃くなり、興醒めしてしまう事も多いのですが、本作に関しては「実話が元ネタなんだ。文句あるか」とばかりに、開き直った作りになっているのが良かったですね。 その為、素直に主人公達の活躍を祝福出来たように思えます。
若手とベテランの対立を軸に据え、両者の衝突と和解を、スピーディーさを損なう事無く描いている辺りも、素晴らしい。 「今はそんな会話している場合じゃないだろう。事態の解決に集中しろよ」とツッコませる作品も少なくない中で、本作はその辺りを非常にスムーズに、自然に描いているんだから、これは凄い事だと思います。
人為的なミスによって列車の暴走が始まり、周りのスタッフも当初は笑っていたのに、それがどんどん取り返しのつかない事態に発展していく流れも、上手く描かれていましたね。 お偉いさんが「命令に逆らったらクビにする」と脅してきた際に「とっくにクビになっていますよ」とベテラン機関士役のデンゼル・ワシントンが返す場面も、実に恰好良い。 自分としては相棒役のクリス・パインの方が贔屓だったりもするのですが、本作は完全にデンゼル側が「オイシイ」役でしたね。 緊迫した場面でも冗談を飛ばす剽軽さと、命を投げ打つ覚悟で暴走列車を止めようとする生真面目さ、両方を持ち合わせた男。 正に、彼の為にあるような役柄だったと思います。
難所のカーブを曲がり切る場面や、並走する車に列車から飛び移る場面なども、トニー・スコット監督らしい迫力があって、良かったですね。 無事に暴走を止めた後、エンディングのテロップにて「出世後、円満退社」「第二子が誕生」と、主人公達の幸福な顛末が語られる演出も、ハッピーエンド色を強めてくれている。
ただ、会社のお偉いさんや、事故を起こした機関士のテロップが、それぞれ「解雇」「ファストフード業界へ」となっているのは、喜ぶべきかどうか、迷っちゃいました。 そりゃあ作中で主人公達を「クビにするぞ!」と脅していた傲慢な上司がクビになるというのは、皮肉が効いていて面白いし、後者に関しても転職出来たなら、一応めでたしめでたしと思えますが、そのテロップで映画が終わってしまうというのは、如何にも寂しい。 順番を入れ替え、まずは上司達の末路について説明し、最後に主人公二人の幸福な顛末を示す形にしてくれていたら、もっと好きな映画になっていたかも知れませんね。 そこだけ、ちょっと残念。
とはいえ総合的には充分楽しめたし、娯楽作品としてレベルの高い一品だったと思います。 【ゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-08-08 22:08:20) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 列車を停めるだけの映画。構造がシンプルな作品はシンプルに楽しめるのが良い。本作はその典型です。比較的早い段階で暴走を始める列車がとてもエネルギッシュに禍々しく、休む暇もなくエンディングまで突っ走る。途中でいくつかの障害を蹴散らすシーンの迫力が長大な列車の運動エネルギーを感じさせ、大惨事への危機感を募らせる。動き続けているものがあるということが映画のテンポをスピーディに保ち、緊張感を途切れさせない。そこにバランス良く登場人物たちのキャラや事情を絡ませる演出はさすがにベテランの安定感。出演側もベテランと若手有望株の組み合わせが、そのままベテラン機関士と新米車掌という配置になっていて、映画好きには楽しい視点を提供してくれる。特に何も考えずに肩に力を入れてドキドキして、観賞後は残るのは爽快感。人間ドラマの深度を浅く保ったことが良い方向に作用しています。娯楽アクションとしてレベル高いと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-08 00:25:45) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 今さら暴走列車モノかあ、しかもこのストレートなタイトル、と期待値は低かったのですが、これがもう観始めるとペンシルバニア周辺の住民と同じくらい緊迫しました。無人の貨物列車が暴走するだけのシンプルな話ながら、そのヤバさをリアルに伝えるスコット監督の手腕は只事ではないです。「速さ」に「怖さ」をプラスさせるにあたっての、踏み切りに立つ女の子の前を風を切って過ぎるデカイ車体や連結の衝撃で飛び散り雨あられの如く降りかかる穀物の粒といった目に見える演出は効果抜群でありました。 特に最初の作戦失敗の画は、人間が人形のように車体に弾かれるショッキングなものですが、これがすごくリアルで「ああそりゃそうなるよ」と頭を抱えてしまいそうになりました。さらに状況は悪化し、大曲りに入ってかしぐ777号が弾く鉄路の火花はこちらのメンタルを追い詰めるのに充分。いやあもうおっかない。 と、緊迫映像で魂を抜きにかかったスコット監督なのですが、織り込んできた人間ドラマ部分はちとベタでいらんかったのでは、と思いました。よくある夫婦の危機と忘れてた子供の誕生日。なぜアメリカの子供はいい年になっても親に誕生日を祝ってもらいたがるのだろうか。そしてたいてい高確率でその日を忘れる父親。 でもまあ列車停止と同時にすっとエンディングを迎える潔さは好みです。良かったです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-10-23 00:24:23) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ちょっとした不注意やミスの連鎖で、無人機関車の暴走なんて事態を招いてしまった実際の事故をモチーフに創られた映画のようですね。 先日の某テレビ番組で当事者(デンゼル・ワシントンが演じた主人公の方)が出演されて事故のあらましを説明していましたが、概ね映画の通りだったようですね。 ただ実際はこの事故での死傷者は一人も出なかったようで、このポイントは結構大きいと思うんですが、どーなんでしょう。 事故を食い止めた二人の機関士の背景もちょっと違ったようで、奥さんに先立たれた主人公と妻と問題を抱えた相棒って設定が映画の味付けとしてどれだけ活かされていたかは些か疑問はありますが、まぁそのままって訳にもいかないのでしょう。 肝心のアクション(って言っちゃっていいものなのか)部分は映画序盤から事故発生→いろいろな作戦→起死回生の主人公たちの作戦と息付く間もなく畳みかけてきて圧巻です。 ともすれば自分のトコで起こした事故を自分のトコで食い止めたのでマッチポンプ的な目線にもなりそうなところもあって、その辺がこの映画の好みの分かれるところといった感じでしょうか。 実際に起こった事故ということで映画自体のアクション内容もそんなに突飛なものが無くて、その辺りは非常に好感がもてました。 【ろにまさ】さん [地上波(吹替)] 7点(2013-07-03 11:35:34) (良:1票) |
3.特別凄く面白いって訳ではないけど、迫力もあり終わりまで飽きさせず見れる映画。 【miso】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-22 01:07:16) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 面白かった! スコット監督の技法は既に円熟期にあり、前作は試行錯誤、実験的な映像が多かった感を受けたのですが、本作品は緊張感を保つ、緊張感を煽る撮影技法に最後まで目が離せませんでした。大事なシーンで一瞬対象となる絵にアップさせるなんざ脚本とカメラを熟知している監督にしかできない技法だと思います。 ストーリーもほんのささいな失敗?からどんどん被害が大きくなっていく様を赤裸々に描いていて飽きさせないもの。 そこには会社対社員の確執や先輩後輩の思い違い、家族愛がバックボーンにあり感情移入もしっかりできます。 ま~、この惨事の原因となった二人が最後にガッツポーズしたり、それまで電話に一切出なかった奥さんが、旦那がヒーローになった途端電話したりね~。 「お前ら~!調子いいねん!!!」と突っ込めるところも監督の狙いでしょう、たぶん。 そうそう、この作品は極力CGを控えたそうな。 確かに途中アクションを狙うあまり「暴走感」がそがれるシーンがいくつかありました。 そこがちょっとだけマイナスポイントかな。 【ゆたさん】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-17 09:03:41) (良:1票) |
1.1時間30分があっという間に過ぎて、釘付けになりました。スピード感溢れる映像が良かったです。 【映画】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-11 15:47:38) (良:1票) |