7.《ネタバレ》 B級映画で、しかもあまり一般受けはしなさそうな内容ではありますが、宇宙船の中で繰り広げられるハードコアSFが好きな人にはお勧め出来るかもしれません。あまり期待せずに観たせいか、画面にひき込まれて最後まで集中して観る事が出来ました。ペイトンが実は~の流れもオチとしてはなかなか悪くないどんでんだったと思います。ず~っと人工的退廃的な閉鎖空間で展開されるので、惑星タニスの海上に次々と船が浮き上がるラストの開放的な感じは大いにカタルシスが感じられました。 【あろえりーな】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-08 21:44:48) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 ポール・W・S・アンダーソン(通称:ダメな方のポール・アンダーソン)率いるインパクト・ピクチャーズ製作なので『イベント・ホライゾン』のやり直しかと思ったのですが、微妙な出来だった『イベント~』とは比較にならないほどの素晴らしいSF映画でした。とにかく脚本が良すぎます。『エイリアン』から『猿の惑星』、果ては『宇宙空母ギャラクティカ』まで、既存のSF映画のアイデアを総動員した内容ではあるのですが、それらの元ネタを思いもよらぬ形で料理しており、二転三転どころか五転も六転もするストーリーには驚かされました。『パンドラム(原題も同じ)』というタイトルのチョイスも素晴らしく、このタイトルによって脳内オチ系の物語と勘違いさせておいて、誰も予測しない意外な結末へと導いていくという見事な動線を作り上げています。ここまで見事にやられた映画は久しぶりでした。お見事。。。 これだけ盛りだくさんの内容をコンパクトにまとめ上げた監督の手腕も光っています。観客に与える情報量のコントロールや、ネタを明かすタイミングなどはほぼ完璧。同時にカッコいいメカ描写や音を使ったショック演出などポール・W・S・アンダーソンの得意技はうまく吸収しており、なかなかやってくれます。監督を担当したクリスティアン・アルヴァルドはサイコサスペンスの佳作『アンチボディ/死への駆け引き』を手掛けた人物なのですが、この人のアレンジ力は非常に高く、要注目の監督さんだと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-09-05 23:29:43) (笑:1票) |
5.《ネタバレ》 いろいろ欲張りすぎた結果逆に面白くなくなってしまった映画だと思います。序盤の記憶障害の中閉鎖的な船内を手探り状態で進んで行くのは観る側の気持ちとリンクしていてなかなか良い感じだったのですが、そこからこの映画のストーリーの持つ雰囲気とはズレた感じの無駄に動きの大きいアクションを随所に入れてきていてSFのキモというべき雰囲気をぶち壊してしまってるのが残念です。(幅広い観客を取り込むための製作側の意図なんでしょうけど・・・)つい先日イベント・ホライゾンを見たばかりなのであちらの徹底した雰囲気作りと比べてしまうとかなり残念な感じでした。他の方の感想に怪物も幻覚だってことが書いてあったので、おや?と思い、最後巻き戻しで確認して観たら確かにそういった描写になってますね。。これ気づかない人結構多いのではないでしょうか?そもそもホントに幻覚なのかアヤフヤな感じでわかりづらい・・ 怪物が幻覚なら6万人の乗客はどこへ? あの言葉の通じない戦士も実在しない人物? 結局どっちにも解釈できちゃうしどないやねん・・・ 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-04-22 23:28:46) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 私はSF好きを自認していますが、そんな自分には楽しめる作品でした。最後まで緊張を途切れさせずに展開するストーリーが頑張っています。色々と突っ込むことは出来ますが、指摘したら揚げ足を取るような気分です。SFのテーマのひとつとも言える「播種船」を扱った映画は観た記憶がありません。これが最初なのでしょうか。睡眠装置による時間のレトリックが使える設定を上手く活かしていたと思います。破滅的に終わらないところが好感でした。あのゾンビモドキが、900年(だったかな…)の間にどのような経過を経てあんな風になったのかを補足できていれば、さらに満足度が上がったような気がします。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-04 02:33:01) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 超大作のSF映画を参考にしたのかなという感じの映画です。なので、アイデアも使い古された感じ。あと私にとって致命的だった点として、「見づらかった」というのは大きなマイナスでした。薄暗い船内で何がどうなってるのかわからない様子を見続けるのはけっこうストレスでした。あれをするならせめて船が難破する前の通常の状態の船体を見せてくれていればだいぶ話への入り方が違ってきたと思うのですが。ちょこちょこ出てくる非常用の蛍光灯も「どんだけ持ってんねん!」とツッコミを入れながら、しかしラストの大洋に飛び出すシーンには感動しました。前半見にくくしていたのも、前半の閉鎖的空間からラストの開けた大洋に飛び出すことでのギャップ狙い??これから1200数人の彼らが始める『LOST』的な展開も見てみたい気がします。
しかし全体的に説明足らずというか、船内に出てきたモンスターとかも、もっと正体などを知りたかったですね。暗くて一体一体をじっくりも見れなかったし、結局彼らが何だったのか全くわからなかった。 でもタニスだけはとても印象に残りました。あの絵には素直に心動きました。ラストシーンに賞賛をおくりたい!! 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-16 20:58:20) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 たまたま最近プレイしたからかもしれませんが、『映像版デッドスペース』と言う印象を受けました。 実際イベントの発生具合や流れもゲームのイベントっぽかった気がしますし、睡眠装置の窓枠なんてアイザックさんのバイザーそっくり・・・・・気のせいかな? 『新天地である惑星を目指す移民船』『突然冷凍睡眠から目覚める主人公』『記憶が錯乱し、何も思い出せない』『機能停止してる船に得体の知らないエイリアンが』『ラストのオチ』等、正直どれも見たことある感があり、所々突っ込まずにはいられない箇所もあった。 またタイトルにもなっている『パンドラム』ですが、簡単に言うと宇宙に出た人間が掛かる精神障害なのですが、物語の根底に掛かる割には実際のストーリーとの絡みが少なく、後半のネタバレも込みでもう少し伏線の張り方を工夫して上手く演出して欲しかった。 だが演出やアクションの緩急など全体的な出来は良く、またこう言ったSFホラー的作品自体少ないのでパッケージやあらすじを見て気に入れば十分満足できる内容でしょう。 最後に主人公ですが、あんた武器落とし過ぎ。 【ムラン】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2011-04-03 21:38:08) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 冒頭の掴みはかなり良かった。主人公が目覚めて、現状の把握が全くできていない状態と、観ているがわがリンクしていて、徐々に状況が分かっていくという流れと、狭いところに閉じ込められ、クリーチャーがいるっぽくてかなりヤバイ! っていう序盤の閉塞感、ドキドキ感はなかなかのもので、ニヤニヤしてしまった。 ただ、クリーチャーが出てくると途端にカメラがグチャグチャ動きまくる。 臨場感を出したいのかもしれないが、その上、画面が暗いので何が起こってるのか全然わからない。確か同じ監督の「エイリアンVS. プレデター」もこんな感じだったな。 暗い中でカメラがグチャグチャするの、ほんとダメだわ。 でも、映像以外はかなり好みだった。設定は面白いし、微妙なセンスのクリーチャーのデザインも嫌いじゃないし。 意外なラストも、なかなか良かったと思う。 硬派なSFホラーが好きな人ならある程度は楽しめるだろう。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-10-23 14:02:21) (良:1票) |